医薬健康
遼源市年産15万セットのアルミニウム製医療機器プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1 製品簡単紹介
アルミニウム合金医療機器とは、アルミニウム合金を材料に、人体に直接または間接的に使用される機器、設備、器具および校正用品、材料その他類似または関連する物品を指す。
医療用アルミ型材は精密な手術器具、医用ベッドから先進的な映像設備、実験室器具まで、医療設備の各分野に広く応用され、医療健康業界の全チェーンをカバーしている。例えば、手術器具に医療用アルミ型材を採用すれば、器具の軽量性と耐久性が確保され、手術中の作業負担が軽減される。アルミ型材製の医用ベッドは、全体の重量軽減だけでなく、移動時と調整時の柔軟性も最適化される。映像設備のアルミ型フレームは、重負荷の設備を効果的に支えると共に、設備の重量を軽減、移動と設置が容易で、医療効率と患者体験向上に繋がる。
本件プロジェクトは遼源市の既存基礎を活かし、吉林遼源ハイテク産業開発区にアルミ製医療機器プロジェクトを建設する。
1.1.2 市場の見通し
(1)医療機器の市場見通し
医療機器業界は人類の生命・健康と密接に関連づけている分野であり、市場における必須需要品である為、経済サイクル波動による有意な影響を受けにくく、業界安定性は高い。全世界的な社会経済の発展と人口構造の変化に伴い、高齢化の進行加速や慢性病罹患率の上昇、住民の健康意識増強、発展途上国の経済水準と消費能力の向上など諸要因による相乗効果により、グローバル医療機器市場の持続的な拡大を後押ししている。2023年は前期比7.11%増の6160億ドルに達した。
そういう安定した成長率により推計すると、市場環境に大きな変化がなく、同じ成長率で横ばいに推移すれば、2029年までに世界の医療機器市場規模は7000億ドルを突破する見込みである。
世界の医療機器市場に比べ、中国の医療機器市場はより急速に成長している。住民消費構造の改善、国家政策の支援などの要因を追い風に、中国の医療機器産業は急成長の段階に突入した。需要側から見ると、中国は世界最大の発展途上国であり、高齢化の進行加速には潜在的な医療健康ニーズ増が伴い、同時に、市場経済の急成長につれ、医療体系の改革が進む中、医療保険政策のカバレッジ範囲が次第に完備し、中国国民医療消費の能力と意欲が絶えず増強されている。また、政策側から見ると、技術革新による製品高度化によって国産ブランド台頭の推進、輸入代替を実現する奨励策など、国が講じた多くの手厚い支援政策により医療機器の発展にグリーンチャネルを開いている。
2023年、中国の医療機器工業市場規模は前年同期比17%増の人民元12500億元に達した。グローバル医療機器市場と比べ、中国医療機器市場の成長率はグローバル医療機器業界の2.4倍となり、中国国内の医療機器市場には広い将来性がある。
(2)アルミ製医療機器
医療機器の分野では、アルミ型材が頭角を現し始め、医療機器メーカーの人気分野となっている。アルミ型材は優れた性能と多種多様な形状によって医療業界に愛用され、医用ベッド、手術ベッド、医療用カート、医療用キャビネット、医療用椅子、手術設備、ベッドサイド補助具及びリハビリテーション設備の製造に広く応用されている。
アルミ製医用ベッドの面では、現在、中国の医用ベッド市場は消費全体像から見ると、業界市場全体の約75%を占める国産中低級製品が主となっていると共に、業界市場全体の約25%を占める高級製品市場では国産品と輸入品が並立し、一部の高級製品は輸入に依存している。中国の医用ベッド技術レベル向上に伴い、国内市場の容量は絶えず拡大し、市場の見通しは非常に広い。
アルミ製手術ベッドの面では、現在市場に出回っている手術ベッドは電動手術ベッドと油圧手術ベッドが主となっている。用途別に分けると、多機能手術ベッド、婦人科手術ベッド、整骨科手術ベッドなどに分けられる。本件プロジェクトで生産する手術ベッドは主に総合アルミ製手術ベッドである。
アルミ製医療用カートの面では、医療用カートとは病室で使われる保護搬送用医療器材を指し、介護者の作業負担が大幅に軽減できる。製品分類から見ると、医療用カートには豪華、中程度、普通の製品に分けられる。製品の材質から見ると、医療用カートにはABS製、ステンレス製、射出成形製、ステンレス表面、焼付け塗装表面などに分けられる。製品の種類から見ると、医療用カートは応急手当カート、救急カート、治療用カート、カルテ用カート、器械用カート、機器用カート、医薬品搬送カート、麻酔カート、汚物運搬カート、輸液カート、漢方薬材分別カート、資材回収用カート、資材配布用カートなど数十種類に分けられる。中国の医療衛生事業の発展に伴い、医療機関の整備が進み、医療用カートのニーズ増が続いている。
アルミ製医療キャビネットの面では、医療用キャビネットは通常、医療用キャビネットの種類によって分類される。しかし、それ以外の分類基準に基づいた分類が一般である。種類によって分類すると、主に器械キャビネット、引出物付き医薬品キャビネット、引出物付き器具キャビネット、切片キャビネット、パラフィンブロック・キャビネット、病理切片キャビネット、密集医薬品キャビネット、無菌キャビネット、薫衣キャビネット、麻薬類キャビネット、消毒キャビネット、注射剤キャビネット、扉靴キャビネット、着替ロッカー、西洋薬キャビネット、漢方薬キャビネットなど、材質別に分類すると、主にステンレス鋼製、焼付け塗装底面付きステンレス鋼製、焼付け塗装スチール製のキャビネットに分けられる。
アルミ製医療用椅子の面では、医療用椅子は看護、検査、治療などをサポートし、医療機関で多くの方面に広く応用されている。技術進歩に伴い、その生産プロセスと技術水準向上が続き、現在市場に出回っている多機能医療用椅子がますます人気を集め、一部小型の医療シーンにおいて、医療用椅子は一部の医療用ベッドの機能を次第に代替しつつある中、市場ニーズ増が続いている。
アルミ製医療補助装備の面では、中国医療衛生事業の発展と人々の健康意識増強に伴い、人々の健康をサポートする様々な医療補助装備が次々と開発・生産され、その市場潜在力は巨大である。
高齢化が進むにつれ、養老の重要性は日増しに顕在化し、各地の市町村ではリハビリテーション養老産業の発展推進に取り込んでいる。吉林省健康産業の共同発展戦略を推進することを前提に、遼源市はリハビリテーション養老産業を大いに推進している。『第14次5ヶ年計画』、政府活動報告では、いずれも高齢化社会への急速な移行に言及した。2025年には高齢者人口3億人を突破する見込みである。急増が続く高齢者人口に対し、産業の面ではまだ対応する準備ができていない。高齢化が進むにつれ、高齢者の体調が心配されている中、医療と看護のニーズ増に拍車をかけている。そのため、市場のニーズ増や、国・地方政策の登場、国民経済の急成長、人口平均寿命の延長が続くにつれ、要介護者や高齢者の生活質向上を支える重要な道具となる医療機器は市場の注目点になっている。
以上のように、中国の医療衛生事業の発展と科学技術の水準向上に伴い、本件プロジェクトで生産される製品は現在の市場ニーズに順応し、市場の見通しが広い。
1.1.3 技術分析
本件プロジェクトは現代化生産プロセスと自動化生産ラインを採用、生産プロセスと技術が成熟し、大規模量産の条件を備えている。
1.1.4 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
『健康中国2030計画要綱』では下記のとおり提案している。医薬品、医療機器流通企業によるサプライチェーン上下流へのサービス拡張を推進、現代化の流通新体系を形成する。国家医薬品規格体系を完備化、医療機器規格の高度化計画を実施、漢方薬(材)規格の国際化プロセスを積極的に推進している。バイオ薬剤、化学薬剤の新薬、優良な漢方薬、高性能医療機器、新型補助材料・包材、製薬設備を大いに発展させ、重要な医薬品の産業化を推進、医療機器のモデルチェンジ・アップグレードを加速、独自の知的財産権を持つ医学診療設備、医療材料の国際競争力を高める。リハビリテーション補助器具産業の発展を加速、独創革新能力を増強する。品質基準体系を健全化、品質管理技術を向上させ、エコ改造と知能改造のアップグレードを実施、2030年までに、医薬品、医療機器の品質基準は全面的に国際基準に合わせる。
2021年12月、吉林省医薬健康産業指導グループ発行の「吉林省『第14次5ヶ年』医療機器産業発展計画」では、2025年末までに、吉林省医療機器産業の生産額は年平均成長率32%増で200億元に上り、革新能力が有意に向上し、重要技術とコア部品の革新プロジェクト10件以上を突破し、コア発明特許50件以上を取得し、第三類医療機器登録証明書200件以上を新規取得し、第二類医療機器登録証明書1000件以上を新規取得し、産業クラスター効果が顕著で、100億級の医療機器集積区1箇所、50億級の医療機器モデル団地1箇所と複数の特色団地を竣工させ、より完備した産業チェーンを持ち、原材料、研究開発、生産、流通及び応用を全網羅した医療機器の全産業チェーン発展モデルを初歩的に形成し、技術サポート能力が有意に向上し、医療機器の審査評価能力、検査測定能力、臨床試験能力、第三者技術サービス能力が有意に向上する方針を定めた。
2023年2月、 欧宝体育弁公庁発行の『吉林省バイオ医薬とハイエンド医療機器産業の新分野づくりに関する実施案』では、2025年までに吉林省バイオ医薬とハイエンド医療機器産業の総生産額が500億元に上る方針が定められた。新製品を50個開発、重要産業プロジェクトを50件支援、重点企業を50社育成、特色ある産業団地を15箇所建設する。産業発展環境が継続的に最適化され、革新能力が着実に向上し、経営主体が量・質とも向上し、核心競争力が著しく増強される。2030年までに、吉林省バイオ医薬とハイエンド医療機器産業の総生産額が1000億元に上る目標を目指す。バイオ医薬産業の革新能力が国の第一陣に入り、医療機器産業が高速・高質発展を実現、先導的な発展、卓越した革新、爆発的な成長を特徴とする新分野を形成する。
2020年、遼源市人民政府弁公室発行の『遼源市工業用地柔軟性譲り渡し実施規則(試行)』では、「柔軟性年数」、「リース後に譲渡」、「リース・譲渡を組合せ」、「長期リース」、など方式で工業用地を供給する場合、法に基づき入札募集、競売、公開掲示などの方式を採用しなければならない。工業用地柔軟性譲り渡しの年数は原則として10、20、30、40年を譲渡年数とする。期間中に企業による土地使用権譲渡年数に対する自発的な選択が許可される。『実施規則』は遼源市の工業用地コスト削減に繋がると共に、遼源市の土地供給体系を完備化した。
(2)資源の優位性
ここ数年来、遼源市はエネルギー構造を最適化・調整し続け、北方クリーンエネルギー熱供給模範都市の整備活動を全面的にスタートさせ、「石炭から燃料ガスへの移行」、「石炭から電気への移行」などクリーン暖房改造プロジェクト47件を展開、標準炭換算で年間51万トンを節約できる見込みである。また、遼源市は風力、ソーラー、バイオマスエネルギーなどの資源が豊富で、プロジェクト建設にエネルギー保障を提供する。
(3)産業基礎の優位性
近年、遼源ハイテク産業開発区は精確に計画を制定、精確に位置付け、「デュアルコア駆動、1区4団地」という機能レイアウトを形成、「4+1産業」規模化・クラスター化拡張という方針を定め、定住企業2111社ある。高精細アルミ形材押出技術は世界をリードしている。啓星アルミ業、巨晟軽合金、利源精製を筆頭に北方高精細アルミ加工拠点を形成する。高速列車の車体型材市場シェアが中国国内の60%近くを占め、軽量化製品がハイエンド市場に進出、中車、シーメンス、Alstom、ボンバルディアなどの世界トップ500大企業と重要な戦略パートナーになっている。医薬健康産業の優位性は顕著である。医薬品承認番号が176個あり、敷地面積2.62平方キロメートルの医薬ファインケミカル産業団地を建設している。博大製薬、博大偉業、百康薬業、銀鷹薬業など多くの大手企業を牽引役に、抗腫瘍、抗ウイルス、ヘルスケア製品などの研究開発体系は日増しに成熟し、吉林省最大の化学原薬生産拠点となっている。新エネルギー自動車関連産業の規模は急速に拡大している。
(4)人材の優位性
遼源市は人材が豊富で、都市部に職業大学があり、企業のニーズに合わせた人材育成が可能である。遼源市は工業発展の基礎が良好で、全国有名な「大学城」、「自動車城」がある長春市からわずか115.13キロ離れ、企業の様々な人材ニーズに応えられる。
同時に、遼源市は企業と大学が産学連携のもと専門家スタジオ、研究開発センター、大学生実習実践就活基地を設立することを奨励、事業体向け大学専門人材採用を実施、「テクノロジー革新チーム、テクノロジー専門家ステーション(スタジオ)」を設立、域外人材を柔軟に導入する。
(5)地理的交通の優位性
遼源市は地理的優位性に優れ、北は長春龍嘉国際空港から140キロ、南は瀋陽桃仙国際空港から240キロ離れ、長春1時間経済圏と沈鉄都市群の重要な基軸地帯に位置している。半径200キロ圏内には、省都都市2つのと地級市8つがあり、人口総勢が4000万人近くである。市街地にはすでに「3環4縦6横」という交通網が整備されている。地域間道路、鉄道交通が四方八方に通じ、国道303線、四梅鉄道が全域を貫通、遼西、遼長鉄道と長遼、営梅、吉草、遼西高速道路、及び建設予定の遼源民間空港から、北東ヒンターランド、海港にアクセス、山海関に進入する総合交通体系を構成している。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
1.2.1 製品規模
本件プロジェクト竣工後、アルミニウム製医療機器の年産能力は15万セットである。
1.2.2 プロジェクト建設内容
本件プロジェクトは敷地面積20000万平方メートル、オフィス棟、標準化現場棟、材料作業場、技術研究開発センターを建設、関連する生産設備を購入する。
1.3 プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1 プロジェクト総投資額
プロジェクト総投資額が15000万元で、そのうち建設投資12000万元で、流動性資金3000万元である。
1.3.2 資金調達
企業自己調達
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高7000万元、利益2300万元。投資回収期間8.5年(税引後、建設期間2年含む)。投資利益率15.3%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である。
1.4.2 社会評価
プロジェクト竣工後、現地医療機器産業のグレードアップ促進、上下流産業の発展牽引、現地の雇用促進、現地経済社会の発展に良好な推進役を果たす。
1.5 協力方式
合弁、連携、その他の方式は面談可能。
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能
1.7 プロジェクト建設場所
吉林遼源ハイテク産業開発区。
1.8 プロジェクト進捗状況
企業誘致中。
2. 協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:吉林遼源ハイテク産業開発区管理委員会
住所:遼源市財富大路1633号
2.2 概況
遼源ハイテク産業開発区は2001年に創立された。2019年に 欧宝体育による承認のもと省級ハイテク産業開発区として設立され、計画面積16.22平方キロメートル、総人口2.9万人である。長春と瀋陽の二大経済圏基軸地帯に位置し、北は長春から100キロ、南は瀋陽から200キロ、大連港から500キロ離れ、国道303線と四梅、遼西、遼長鉄道は全域を貫通し、長遼、伊開、営梅、吉草という4本の高速道路から四方八方に通じた総合交通体系を構成し、吉林省の南向き開放ポータルの核心として、吉林省中部に当たる革新モデルチェンジ核心区整備において重要な役割を果たしている。
テクノロジー革新の核心、産業グレードアップのエンジン、企業誘致の窓口、経済発展の先頭としての遼源ハイテク産業開発区は意欲的に新たな発展の原動力を育成、特色ある発展、差異化発展の道を歩み、革新・創業を推進、供給の質を高め、産業のクラスター化・チェーン化の協同発展という新モデルを切り拓き、全国産業クラスター地域ブランド樹立の試行拠点、省級「大衆創業万衆革新」モデル基地、国家零細企業創業革新モデル基地、新型工業化産業モデル基地として位置付けられている。
2.3 連絡方式
郵便番号:136299
連絡係:宋揚
連絡電話:+86-437-3292088
ファクス:+86-437-3292088
イメール:jllyjk@163.com
プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:遼源市商務局
連絡係:艾晶
連絡電話:+86-18643787709
イメール:lyjhjxmc@163.com