医薬健康
遼源市医薬産業団地プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1 製品簡単紹介
医薬産業団地は医薬の研究開発、生産、販売、物流及び医薬健康サービスを一体化した産業団地である。
医薬産業団地は医薬産業のクラスタ発展促進、産業競争力向上、技術革新と成果産業化の推進、関連産業の発展牽引という役割を果たす。
本件プロジェクトは遼源市の産業基礎を後ろ盾に、化学薬剤、原薬を中心に、吉林遼源ハイテク産業開発区に倉庫物流、研究開発生産、サプライチェーン管理、医薬ECとデジタル化サービスなどの機能を一体化した医薬産業団地を建設する。
1.1.2 市場の見通し
(1)グローバル医薬市場の見通し
世界経済の発展、人口の増加と社会高齢化の深刻化に伴い、医薬品需要は上昇傾向を呈し、世界の医薬品市場は安定した成長が続く見込みである。医薬市場は主に化学薬剤とバイオ薬剤という2部分から構成され、そのうち化学薬剤はグローバル医薬市場の収入構成の主要な部分を占めている。グローバル医薬市場規模は全体的に伸びる傾向にある。2021年グローバル医薬市場規模は14012億ドルで、2025年には17000億ドルに達する見込みである。
グローバル医薬市場の一部である化学薬剤の市場規模は、2019年の10380億ドルから2021年の10628億ドルに成長し、2025年にはグローバル化学薬市場規模は14000億ドルに上る見込みである。
持続的な需要増、技術進歩、新製品の売上増を追い風に、バイオ薬剤市場規模が成長している。バイオ薬剤市場規模は2019年の2864億ドルから2021年の3384億ドルに成長し、2025年には5301億ドルに上る見込みである。
(2)中国バイオ医薬産業市場の見通し
グローバルバイオ医薬市場の規模拡大と需要増が続く中、生物医薬産業団地は産業チェーン統合化、産学研連携の促進に繋がる重要なプラットフォームとして、重要性がますます顕在化している。2023年現在、中国バイオ医薬業界の市場規模は4.39兆元に達し、着実に成長する傾向を示している。
中国現在の国民経済業界分類では、医薬製造業はそれぞれ化学薬剤原薬製造、化学薬剤製造、漢方薬煎じ薬加工、漢方製剤生産、バイオ薬剤製造、動物用医薬品製造、衛生材料及び医薬用品製造という7つのサブ業界に分けられる。
原料の由来、生産プロセスによって、中国のバイオ医薬市場は化学薬剤、バイオ薬剤、漢方薬という3セクターに分けられ、そのうちバイオ薬剤市場の潜在力は巨大である。市場シェアから見ると、化学薬剤の占める割合は47%で最も多く、バイオ薬剤(28%)、漢方薬(25%)が次ぐ。
(3)化学薬剤市場の見通し
高齢化の進行加速、慢性病罹病率の増加、医療費の増加など多要素を追い風に、中国化学薬剤市場規模は継続的に成長している。関連データによると、2022年、中国化学薬剤市場規模は前年比4.4%増の8839億元で、2023年の市場規模は約9148億元であった。2024年に中国化学薬剤市場規模はおよそ9450億元に達する。
化学製薬産業チェーンの上流には基礎化学工業原料、医薬中間体、薬用補助材料、製薬設備、医療用包装材料、医薬研究開発などが含まれ、化学製薬産業チェーン中流には化学原薬、化学製剤が含まれ、化学製薬産業チェーンの下流は医療機関、健康サービス機関、薬局などへの応用が含まれる。
医薬中間体は医薬品合成過程における重要な工程であり、その最適化と改良は医薬品の生産効率向上に繋がる。高効率な医薬中間体の導入による化学製薬企業の生産期間短縮化、生産量向上に繋げ、それによって市場ニーズに応えられることに繋がる。医薬中間体の品質と純度は最終的な医薬品の品質と治療効果に直接左右する。高品質の医薬中間体の使用による不純物含有量の低減、医薬品の純度向上、安定性向上によって医薬品の全体的な品質向上に繋がる。高齢化の進行加速と住民の所得水準の向上に伴い、革新的なハイエンド原薬と製剤に対するニーズ増が続いている。化学製薬業界の上流産業である医薬中間体業界のハイエンドへのモデルチェンジ・グレードアップは化学製薬業界全体の産業アップグレードを推進することができる。近年、中国の医薬中間体業界市場規模は絶えず上昇し、2019年の1996億元から2023年の2326億元に上昇した。
国家統計局のデータによると、2023年末、全国に医療衛生機構が107.1万施設あり、そのうち公立病院1.2万施設、民間病院2.7万施設を含む病院は3.9万施設で、基礎医療衛生機構は101.6万施設である。病院数は着実に増加し、そのうち総合病院と専門病院が併存し、末端医療衛生サービスネットワークの完備化が絶えず続き、都市部・農村部をカバーしている。基礎医療衛生機構は医療サービス体系の基礎であり、基本医療サービスと公衆衛生の保障に重要な役割を果たす。医療機関数の増加は医療サービスのニーズ増を意味し、それによって化学薬剤に対するニーズ増を牽引している。病院や診療所などの医療衛生機関は化学薬剤の主な使用場所であり、その数の増加は医薬品消費量の増加に直接繋がる。医療機関数の増加は化学製薬業界の為により広い成長空間を提供している。医療サービス体系の整備と人々の健康に対するニーズ増に伴い、化学製薬業界はより多くの発展機会を迎えるはずである。
本件プロジェクトは遼源市の産業基礎を後ろ盾に、化学薬剤、原薬を中心に、倉庫物流、研究開発生産、サプライチェーン管理、医薬ECとデジタル化サービスなど諸機能を一体に集めた医薬健康産業団地を建設、市場の見通しが広い。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
バイオ医薬業界に対する政府の支援力が強化され続けている。近年、国はバイオ医薬産業の発展推進に向けた一連の奨励政策を打ち出した。例えば、「『第14次5ヶ年』生物経済発展計画」の発表は、中国初の生物経済『5ヶ年計画』の誕生を示している。同政策は企業による研究開発への投資増加、技術革新の推進、革新コストとリスク低減、バイオ医薬産業の競争力向上を奨励する。
『遼源市国民経済と社会発展の第14次5ヶ年計画と2035年までの長期目標要綱』では、「梅花鹿(ニホンジカ)+医薬健康産業」の革新能力増強、産業化レベル向上を推進、化学薬剤の開発体系と梅花鹿製品体系の形成を加速、吉林省の医薬ハイテク特色ある産業基地の整備を提唱した。
(2)資源の優位性
ここ数年来、遼源市はエネルギー構造を最適化・調整し続け、北方クリーンエネルギー熱供給模範都市の整備活動を全面的にスタートさせ、「石炭から燃料ガスへの移行」、「石炭から電気への移行」などクリーン暖房改造プロジェクト47件を展開、標準炭換算で年間51万トンを節約できる見込みである。また、遼源市は風力、ソーラー、バイオマスエネルギーなどの資源が豊富で、プロジェクト建設にエネルギー保障を提供する。
(3)産業基礎の優位性
現在、遼源市は医薬健康企業27社で、そのうち一定規模以上企業が吉林省全数に占める割合3.98%となる14社である。2023年遼源市の一定規模以上企業の生産額は前期比6.6%増の13.6億元で、市全体の4.7%、省全体の1.74%を占める。遼源市は国家級ハイテク企業が吉林省全体の0.083%を占める3社で、営業収入が1億元を超えた医薬品種は3種類で、省全体の2.5%を占める。市全体で5品種が一致性評価に合格し、吉林省全体の6.89%を占める。全市には取得済み国家医薬品承認番号が868件ある。遼源市の医薬健康産業プロジェクトの発展に堅固な基礎を築いておいた。
遼源市はすでに鑫輝薬業などの企業と長春中医薬大学、吉林省中医薬科学院などの大学・研究所との連携協力を手配、企業による新薬創製と漢方薬の大品種の二次開発を導き、漢方生薬の規範生産を強化、現代漢方生薬産業の最適化・高度化を加速させる。漢方生薬を原材料とする食品、ヘルスケア製品及び関連産業を大いに発展させ、生産型医薬健康産業企業の技術革新能力を増強、市場価値のある医薬大品種をより多く開発、企業の核心競争力を高める。
(4)人材の優位性
遼源市は人材が豊富で、都市部に職業大学があり、企業のニーズに合わせた人材育成が可能である。遼源市は工業発展の基礎が良好で、全国有名な「大学城」、「自動車城」がある長春市からわずか115.13キロ離れ、人材ニーズに応えられる。
同時に、遼源市は企業と大学が産学連携のもと専門家スタジオ、研究開発センター、大学生実習実践就活基地を設立することを奨励、事業体向け大学専門人材採用を実施、「テクノロジー革新チーム、テクノロジー専門家ステーション(スタジオ)」を設立、域外人材を柔軟に導入する。
(5)地理的交通の優位性
遼源市は地理的優位性に優れ、北は長春龍嘉国際空港から140キロ、南は瀋陽桃仙国際空港から240キロ離れ、長春1時間経済圏と沈鉄都市群の重要な基軸地帯に位置している。半径200キロ圏内には、省都都市2つのと地級市8つがあり、人口総勢が4000万人近くである。市街地にはすでに「3環4縦6横」という交通網が整備されている。地域間道路、鉄道交通が四方八方に通じ、国道303線、四梅鉄道が全域を貫通、遼西、遼長鉄道と長遼、営梅、吉草、遼西高速道路、及び建設予定の遼源民間空港から、北東ヒンターランド、海港にアクセス、山海関に進入する総合交通体系を構成している。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
本件プロジェクトは敷地面積70000平方メートル、建築面積65000平方メートルで、主に研究開発センター、産業化パイロット試験工場棟、倉庫物流センター、サプライチェーン管理センター、医薬ECとデジタル化サービスセンターなどを建設、生産設備と検査設備を購入。
1.3 プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1 プロジェクト総投資額
プロジェクト総投資額が40000万元で、そのうち建設投資額32000万元で、流動性資金8000万元である。
1.3.2 資金調達
企業自己調達
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高36000万元、利益8000万元。投資回収期間7年(税引後、建設期間2年含む)。投資利益率20%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である。
1.4.2 社会評価
プロジェクト竣工後、現地に化学薬剤、原薬企業を導入、地域医薬健康と周辺産業の発展を牽引、上下流産業の成長を牽引、リーダー企業と現地の新しい経済成長点を育成すると共に、現地の雇用機会を創出、地域社会の発展に良好な推進役を果たすことができる。
1.5 協力方式
合弁、連携、その他の方式は面談可能。
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能
1.7 プロジェクト建設場所
吉林遼源ハイテク産業開発区。
1.8 プロジェクト進捗状況
企業誘致中。
2. 協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:吉林遼源ハイテク産業開発区管理委員会
住所:遼源市財富大路1633号
2.2 概況
遼源ハイテク産業開発区は2001年に創立された。2019年に 欧宝体育による承認のもと省級ハイテク産業開発区として設立され、計画面積16.22平方キロメートル、総人口2.9万人である。長春と瀋陽の二大経済圏基軸地帯に位置し、北は長春から100キロ、南は瀋陽から200キロ、大連港から500キロ離れ、国道303線と四梅、遼西、遼長鉄道は全域を貫通し、長遼、伊開、営梅、吉草という4本の高速道路から四方八方に通じた総合交通体系を構成し、吉林省の南向き開放ポータルの核心として、吉林省中部に当たる革新モデルチェンジ核心区整備において重要な役割を果たしている。
テクノロジー革新の核心、産業グレードアップのエンジン、企業誘致の窓口、経済発展の先頭としての遼源ハイテク産業開発区は意欲的に新たな発展の原動力を育成、特色ある発展、差異化発展の道を歩み、革新・創業を推進、供給の質を高め、産業のクラスター化・チェーン化の協同発展という新モデルを切り拓き、全国産業クラスター地域ブランド樹立の試行拠点、省級「大衆創業万衆革新」モデル基地、国家零細企業創業革新モデル基地、新型工業化産業モデル基地として位置付けられている。
近年、遼源ハイテク産業開発区は精確に計画を制定、精確に位置付け、「デュアルコア駆動、1区4団地」という機能レイアウトを形成、「4+1産業」規模化・クラスター化拡張という方針を定め、定住企業2111社ある。紡績靴下業は独特の風格を持っている。「中国綿靴下の都」、「中国靴下業名城」と呼ばれ、綿靴下の生産販売量は全国1位に躍り出て、国家級輸出靴下製品品質安全モデル区と国家級対外貿易モデルチェンジ・グレードアップ基地になっている。高精細アルミ形材押出技術は世界をリードしている。啓星アルミ業、巨晟軽合金、利源精製を筆頭に北方高精細アルミ加工拠点を形成する。高速列車の車体型材市場シェアが中国国内の60%近くを占め、軽量化製品がハイエンド市場に進出、中車、シーメンス、Alstom、ボンバルディアなどの世界トップ500大企業と重要な戦略パートナーになっている。医薬健康産業の優位性は顕著である。医薬品承認番号が176個あり、敷地面積2.62平方キロメートルの医薬ファインケミカル産業団地を建設している。博大製薬、博大偉業、百康薬業、銀鷹薬業など多くの大手企業を牽引役に、抗腫瘍、抗ウイルス、ヘルスケア製品などの研究開発体系は日増しに成熟し、吉林省最大の化学原薬生産拠点となっている。新エネルギー自動車関連産業の規模は急速に拡大している。4平方キロメートルの新エネ車関連産業拠点を建設、鴻図鋰電隔膜、中聚新能源、均勝電子、晟源新材料、錦程重工を核心とする新エネ車関連産業体系を形成し、省政府によって一汽戦略パートナーとして選定され、一汽弗迪と戦略協力協定を締結した。現代サービス業は産業・都市統合化を推進する。生産・生活サービス業を大いに発展させ、京東商城、雲享智慧物流産業団地、啓星智選ホリデイイン、開元ホテル、ユーラシアショッピングセンター第二期などのプロジェクト建設を意欲的に推進し、水道・電気・ガスなど生産要素のサービス保障が完備している。北江商店街を整備してインターラーケン広場を活発化し、友誼大路商店街の改造を行い、レジャー、娯楽、飲食、宿泊、商業貿易などの業態を全面的に構築、酒食遊楽ショッピングを一体化した特色ある商店街を作る方針を定めた。
2.3 連絡方式
郵便番号:136299
連絡係:宋揚
連絡電話:+86-437-3292088
ファクス:+86-437-3292088
イメール:jllyjk@163.com
プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:遼源市商務局
連絡係:艾晶
連絡電話:+86-18643787709
イメール:lyjhjxmc@163.com