医薬健康
長春市老年医療養生センタープロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1 プロジェクト簡単紹介
近年、中国で高齢者、一人暮らし老人、要介護高齢者がますます増えている中、高齢者に総合的、連続的、適切な医療サービスの提供が至急必要である。医療保健と養老を組み合わせた「医療養生一体化」という新型養老サービスモデルは、高齢者の養老と医療の問題を効果的に解決、大衆の「老後の頼りになる」だけではなく、「老後の医療サポートにもなる」。
本件プロジェクトは長春寛城経済開発区に立地し、総合的な老年医療と養老サービス施設を構築することを目指しており、高齢者層に全面的な医療、リハビリテーション、看護と養老サポートを提供し、高齢者の個人需要に応じたカスタマイズ介護計画を制定することに専念している。先進的な知能化管理システムを採用することで、高齢者の福祉を確保すると共に、家族に便利な訪問とコミュニケーションチャネルを提供する。
1.1.2 市場の見通し
(1)高齢者医療養生市場の発展現状
医療養老業界は高齢者に医療、リハビリテーション、看護、生活介護、精神的慰めなどを含む全方位的なサービスを提供することを目的としている。この業界は養老産業の重要な一部であるだけでなく、高齢者の生活質を保障する重要な一環でもある。
医療養老業界の商品は豊富で、医療サプリメント、医療機器、リハビリテーション機器、日常生活用品、家事代行サービスなどを含むが、これらに限定されない。これらの商品は的確性が強く、実用性が高いなどの特徴を持ち、高齢者の多様な健康ニーズを満たすことを目的としている。
テクノロジーの進歩に伴い、スマート健康モニタリング設備、遠隔医療サービス、健康管理ソフトウェアなどの新技術の医療養老業界における応用普及化が続き、サービスの知能化レベル向上に繋がった。
分類から見ると、医療養老業界は医療保健業、日常生活用品業、家事代行サービス業、不動産業(老人マンションなどの提供)、保険業(養老保険などの提供)、金融業(貯金、資産管理などの金融サービスの提供)など多くの細分化領域に分けられる。
医療産業チェーンは上流の医療機器、食品医薬品、養老金融、施設設備と情報化ソリューションから、中流の高齢者生活介護、医療看護とリハビリテーション保健サービスの経営管理までを統合し、最終的に下流の高齢者、家族、高齢者の健康と福祉に関心を持つ社会の各関係者にサービスを提供する。
2022年末までに、中国の高齢者健康サービス市場の規模はすでに3兆人民元を超え、持続的な成長傾向を呈している。2023年末までに、中国の60歳以上の高齢者人口は総人口の21.1%を占める2.97億人に上った。同時に、2023年に中国の医療養生一体化市場の規模は2018年に比べ20.65%増の15222億元に達した。また、2023年に中国のワンヘルス市場規模は77127億元に増加し、そのうち健康養老規模は40%を超える31357億元に達した。
高齢者人口の増加と割合の向上、および高齢者の健康意識向上は、市場の成長推進を後押しする主因である。また、政府政策による継続的な推進と新技術の応用も市場の成長を導く強力な牽引力となっている。
(2)老年医療養生産業の見通し分析
2029年までに、中国老年健康サービス業界の市場規模は複合年間成長率15%で3.5兆元に上る見込みである。これは、高齢化の進行加速、高齢者の健康意識向上、政策による継続的な推進などの要因に基づいた予測である。
養老サービスの分野では、AIやビッグデータなど先端技術の応用が日増しに広がっている。例えば、スマートウェアラブルデバイスは高齢者の健康状態をリアルタイムで監視でき、遠隔医療サービスは高齢者により便利な医療相談と治療サービスを提供する。
高齢者の生活質に対する要求が高まるにつれ、養老サービスに対する需要もますます多様化、カスタマイズ化の特徴を呈している。この変化を機に、より高い基準、より多様なサービスの提供に力を注ぐように、養老サービス業界の持続的な革新と拡大を促している。
養老サービス産業の持続的成長に伴い、産業チェーンの統合は必然的なトレンドとなっている。強い実力と市場影響力を備えた一部の会社は、買収や連携などの方法によって産業チェーン上下流の資源を統合し、完備した産業チェーン体系を構築している。
中国政府は養老サービス業界の持続的な堅実発展を推進することに向け、引き続き一連の支援政策を実施する方針である。これらの政策は税収優遇、建物支援、補助金など多方面に関連し、業界の成長に強力な政策支援を提供する。
以上のように、医療養老業界は広い成長の見通しと巨大な市場潜在力を持っている。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
国家衛生健康委員会発行の『リハビリテーション医療業務の発展推進に関する意見』では、医療機関とベッド数の増加、チェーン店化のハビリテーション医療センターへの民間医療機関の参入に対する奨励、リハビリテーション医療への一二級病院のモデルチェンジに対する奨励、公立と民間及び三級病院と末端医療機関から成る医療連合体によるサービスの展開に対する促進、端末医療機関による地域社会における在宅リハビリテーションプロジェクトの展開に対する奨励、リハビリテーション医療情報化と関連知能化産業の発展推進などの措置を含む発展意見24条を提出した。
『健康中国2030』要綱では、人民の健康を優先的に発展させる戦略的地位に置き、「健康をすべての政策に取り入れる」、社会資源を健康分野に傾け、「医療重視」から「健康重視」へのモデルチェンジを強調している。
(2)地理的優位性
寛城区は地理的優位性に優れ、長春-ハルビン、長春-大連、長春-図們、長春-白城鉄道線、長春-吉林、ハルビン-大連、長春-琿春、長春-白城などの高速鉄道路線、102国道、302国道及び北京-ハルビン、長春-松原高速道路が寛城区を通り抜け、長春快速軌道交通1号線、3号線、4号線、8号線は寛城区に起点駅を設け、長春駅、長春道路旅客輸送センターターミナル、長春凱旋路旅客輸送センターが寛城区に位置し、北人民大街、北亜泰大街、台北大街、長新街、新発路、凱旋路、青年路、西部快速路、北部快速路、北環城路、北四環路などの主要な街路がすべて寛城区を貫く。
(3)人材の優位性
長春市には国家級重点実験室15箇所、中国科学院長春光学精密機械物理研究所、中国科学院長春応用化学研究所、中国科学院地理研究所など83機関が長春市に独立科学研究機関を開設、吉林大学、北東師範大学などの大学49校が長春市にある。寛城区は長春市の都心部であり、吉林工程技術師範学院、長春電子科技学院、城市学院、百年学校の天津路小学校などの大学・小中高学校51校があり、本件プロジェクトの実施に高級管理者と技術者を提供と共に、従業員の子女に良好な教育資源を提供することができる。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
本件プロジェクトは敷地面積約3万平方メートルである。主に事務棟、養老センター、医療救助ステーション、老年活動室、老年リハビリテーション室その他付属施設を建設する。
1.3 プロジェクト総投資額と資金調達
総投資額22000万元。そのうち建設投資額17600万元。
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクト運営開始後、年間売上高25287万元、利益7586万元。投資回収期間5.4年(税引後、建設期間2.5年含む)。投資利益率34.48%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である。
1.4.2 社会評価
本件プロジェクトは、高齢者に医療サービスを提供すると共に、精神的な喜びと満足を持たせる。社会の総合的な利益価値の全体的な向上を実現することは、養老と医療産業の間の有機的な融合を実現した協同発展に寄与する。同時に、本件プロジェクトの実施は現地雇用機会を創出、経済と社会の安定発展に繋がる。そのため、本件プロジェクトは社会から良好な評判と高い評価を得ている。
1.5 協力方式
共同出資、連携
1.6 外資導入の方式
資金、設備、技術
1.7 プロジェクト建設場所
長春寛城経済開発区
1.8 プロジェクト進捗状況
プロジェクト協力計画書編成済み
2. 協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:長春寛城経済開発区管理委員会
住所:吉林省長春市寛城区北凱旋路7388号
2.2 概況
長春寛城経済開発区(旧称:長春長江路経済開発区)は、面積115.16平方キロメートルで、1998年に長春市委員会・市政府による承認を得た上で設立され、2001年に省級開発区に昇進した。域内の人口は約22万人で、様々な市場エンティティ1万社以上で、経済総量は寛城区全体の60%以上を占めている。20年以上の沿革を経、総合的な発展水準は省級開発区のトップに浮上し、単なる商業貿易型経済開発区から、軌道客車、工業製造、現代物流、商業貿易サービス産業を主導産業に据え、多元的な産業が併存する総合的開発区として成長してきた。
長春寛城経済開発区は長春市街地の北部に位置し、東は長春新区北湖科技開発区と川を隔てて向き合い、南は都心部に接し、西は緑園区と隣接、北は長春農安県と接し、都心から約13キロ、長春龍嘉国際空港から約30キロ離れ、国家北東振興計画に基づく優先発展対象となるハルビン-大連一級軸線の核心にあたり、寛城区が北部現代化核心区を構築する重点区域である。「三横四縦」の幹線道路網体系を構築しており、北京-ハルビン鉄道、長春-白城鉄道、北京-ハルビン高速道路、琿春-烏海高速道路、環状高速道路、102国道、302国道がここで交わっている。域内のインフラは完備で、水道、電気、ガス、熱供給、通信などのインフラ整備が完了し、学校、病院、公園などの公共サービス機能が整備されている。伊通河、鏡水河、串湖など優れた生態資源を持っている。
長春寛城経済開発区『第14次5ヶ年』発展青写真では、「1シティー、2帯、4コア、5区」という空間レイアウトが計画され、「一区多園」の発展モデルを採用している。長春北部産業・都市統合化発展モデル区のまちづくり目標を中心に、世界級の軌道装備製造修理センター、都市近郊生態観光レジャーセンターを重点的に建設する。軌道交通を主導産業に据え、交通関連産業と専門物流を補とし、特色ある食品加工、資源リサイクル、新材料、クリーンエネルギー、バイオ医薬、都市農業、自動車アフターマーケットサービスを特色とした産業の発展構造を確定した。
長春寛城経済開発区に進出するプロジェクトは吉林省、長春市の優遇政策の支援対象となるほか、同時に寛城区の優遇政策の支援対象となっている。産業プロジェクトに対しては、産業区分と実行ベース資金導入額に応じ投資助成金を支給する。プロジェクト操業開始後、生産額、納税状況に応じ資金援助を与える。特に重大なプロジェクトに対しては、「1事案1検討」の方式で特別な事案として支援政策を講じる。
2.3 連絡方式:
2.3.1 協力機構連絡方式
連絡係:安珮文
連絡電話:+86-431-89991958
+86-13578763399
イメール:184479431@qq.com
2.3.2 プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:長春市合作交流弁公室
連絡係:張俊傑
連絡電話:+86-15704317930
ファクス:+86-431-82700590
イメール:xmc82763933@163.com