医薬健康
長春市現代化医薬品生産倉庫一体化プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1 製品簡単紹介
本件プロジェクトは長春市永春現代バイオ医薬シティーのスタート区に位置する。永春現代バイオ医薬シティーは敷地面積256平方キロメートルで、そのうち核心区面積は28平方キロメートルである。同バイオ医薬シティーは「新質生産力」を発展させることを目的としている。同目標の実現に向け、本件プロジェクトは技術革新を先導役に、経済の弾力性と活力を追求、そして人間本位に基づいた活力に満ちた発展を重視している。「産業の未来+未来の産業」という核心理念を中心に、永春現代バイオ医薬シティーは「1+2+N」の現代産業体系の構築に取り組んでいる。「1」、「2」、「N」はそれぞれ、一つの核心産業、二つの支柱産業、複数の関連する新興産業を表し、共に一つの多元的な、サステナビリティ発展を特徴とする産業生態系を構築する。
1.1.2 市場の見通し
(1)現代化医薬品倉庫の発展現状
科学技術の急速な発展と医療需要増に伴い、現代化医薬品倉庫分野はすでに顕著な進歩と高度化を実現した。現在、自動化と情報化技術は医薬品倉庫管理においてますます重要な役割を果たしている。例えば、スマートウェアハウスシステムはバーコードやRFID技術の応用により、医薬品の迅速な位置づけと効率的な管理を実現することにより、物流効率の大幅な向上だけでなく、管理の精確性向上に著しく繋がった。また、先進的な温度湿度制御システムは貯蔵中の医薬品の品質安定性を確保、特に特殊な貯蔵条件を必要とする生物由来製品やワクチンの分野で、斯かる技術の応用は極めて重要である。
とはいえ、現代化医薬品倉庫の沿革過程で直面している試練が軽視できない。まず、医薬品の種類が多く、医薬品によって貯蔵条件に対する要求に大差があり、倉庫管理に少なからず困難をもたらした。また、医薬品倉庫の安全性に対する要求は極めて高く、いかなるミスでも重大な結果を招く可能性がある。そのため、医薬品の安全な貯蔵と管理を確保する為、倉庫システムは厳格な安全監視と緊急対応メカニズムを備えなければならない。
これらの課題に効果的に対応する為、新視点・新技術の導入が特に重要である。例えば、ブロックチェーン技術による医薬品サプライチェーンの透明性向上とトレーサビリティ向上というアプローチが考えられる。ブロックチェーンを通じ、すべての医薬品の流通情報がリアルタイムに記録され、改ざん不可能な状態を保つことができ、それによって偽物や粗悪な医薬品の流通を効果的に防止し、投薬の安全性確保に繋がる。また、ビッグデータ分析を利用した医薬品需要の予測による在庫管理の最適化、ロス削減によって倉庫の効率向上に繋がる。
以上のように、現代化医薬品倉庫は技術革新と管理の最適化の面で著しい進歩を遂げたと共に、多くの試練に直面している。ブロックチェーンやビッグデータなどの新技術導入による医薬品倉庫の安全性と効率向上に繋がると共に、医薬品サプライチェーン全体の管理レベルをさらに高めることができる。将来、技術の発展と進歩に伴い、医薬品倉庫の更なる知能化、微細化が進み、公衆衛生によりよく寄与し、医療業界の発展に強力なサポートを提供することが期待できる。
(2)現代化医薬品倉庫一体化の見通し分析
技術の急発展と医療需要増に伴い、医薬品倉庫一体化はすでに医薬品物流分野で無視できない重要なトレンドとなっている。まず、先進的な情報技術と自動化設備を採用することで、医薬品倉庫一体化は物流効率を著しく向上させ、人為的ミスを減らし、医薬品の安全性確保に繋げる。例えば、IoT技術を利用して医薬品のリアルタイム追跡と監視を実現すると、輸送と貯蔵中の医薬品損失と破損を効果的に防止し、薬品の品質と安全性確保に繋げる。
次に、薬品倉庫一体化は運用コストダウンに役立つ。集中管理による規模化経済効果の実現、重複投資の回避、資源配置の最適化に繋げる。また、一体化倉庫システムはより柔軟な在庫管理が可能で、市場の需要に応じた在庫量の適時調整によって過不足を回避、資源の使用効率と経済効果の向上に繋げる。
それに加え、医薬品倉庫一体化はサービスの質向上に重要な役割を果たす。一体化システムは、精確な配送サービスを可能にし、倉庫から患者の手元に届ける医薬品の物流時間を短縮し、患者の満足度向上に繋げる。同時に、データ分析を通じ、市場動向をよりよく予測し、医薬品生産とサプライチェーン管理に科学的根拠を提供、それによって医薬サプライチェーン全体の効率を最適化することができる。
以上のように、現代化医薬品倉庫一体化による物流効率向上、コストダウンだけでなく、サービスの質向上に繋げ、日々続く医療需要増に応えられる。将来、技術の更なる発展と応用に伴い、医薬品倉庫一体化は医薬業界により深い影響をもたらし、業界全体をより効率的、知能的、サステナビリティな方向に発展させる。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
国家発展改革委員会が公布した「『第14次5ヶ年』生物経済発展計画」では、医薬品、ワクチン、先進的な診療技術と装備、生体医用材料、プレシジョン・メディシン、検査測定及びバイオ健康増進などの方向を中心に、独創的な革新能力を高め、医薬品監督管理と科学研究を強化し、主要技術の突破と技術成果の産業化・応用化促進を目標とし、リーダー企業を牽引役にしたイノベーションコンプレックス(NIC)の結成を支援、産業イノベーションセンター、エンジニアリング研究センター、技術イノベーションセンター、製造業イノベーションセンターなどのイノベーションプラットフォームづくりを担当、バイオテクノロジー分野のイノベーション・起業を奨励、中・小・零細企業の発展を支援する方針を掲げた。
『吉林省のバイオ医薬及び高性能医療機器産業高質発展推進に関する実施案』では、医療機器の発展加速に言及した。中国科学院長春光学精密機械物理研究所、中国科学院長春応用化学研究所、吉林大学など諸機関の光電技術、医療用インプラント材料、分子診断など諸分野における研究開発の優位性を十分に発揮し、革新性が強く、付加価値が高い光電技術系、吸収可能なインプラント系医療機器、体外診断系機器及び補助試薬の研究開発と産業化に重点を置く方針が定められた。
(2)人材の優位性
長春市は国内で有名な知能密集区であり、国内で有名な吉林大学、北東師範大学、長春光機学院など十数校の名門大学が長春市に位置している。また、中国科学院長春分院、中国科学院長春光学精密機械物理研究所、中国科学院長春応用化学研究所など国・省(部)級科学研究機関、設計院、計算試験センター、長春市に設置された複数の国家級重点開放試験室などの研究機関がある。長春市は人的資源が十分で、価格の優勢を持ち、吉林大学、北東師範大学、長春中医薬大学、中国科学院長春光学精密機械物理研究所、中国科学院長春応用化学研究所などの大学と科学研究機構は、本件プロジェクトの実施にハイレベルな管理者と技術者を提供できる。
(3)地理的優位性
長春市は交通網が四方八方に通じており、鉄道、道路、航空、水運など多くの輸送方式が利用できる。長春は、ハルビン-大連鉄道、北京-ハルビン鉄道、吉林-琿春鉄道など多くの鉄道幹線の交差点にあたり、北京-ハルビン高速道路、ハルビン-大連高速道路など多くの高速道路の起点または経由地でもある。長春龍嘉国際空港は中国北東地域最大の航空センターの一つであり、海内外をつなぐ百本近くの航路が就航している。長春市は北東アジア経済圏で重要な戦略的地位を持っている。北東アジア地域における国際化大都市である長春市は北東地域と華北地区をつなぐ重要なセンターであり、北東地域の重要な政治、経済、文化の中心でもある。
(4)産業基礎の優位性
2023年、中国バイオテクノロジー革新大会で発表された中国バイオ医薬団地競争力ランキングでは、長春ハイテク産業開発区のバイオ医薬産業総合競争力が2つ順位を上げた全国14位にランクインし、3年連続で躍進を遂げた。
長春新区は第1陣の国家級バイオ産業基地の産業核心区、アジア最大のワクチン生産基地、全国最大の遺伝子医薬品生産基地である。吉林省、長春市の医薬産業発展の重要な成長極となっている長春新区は、相当完備した医薬健康産業チェーンと産業生態系を構築、23.2平方キロメートルの「長春薬谷」を高基準で建設した。
「長春薬谷」は長春ハイテク、金賽薬業、百克生物、迪瑞医療などの業界リーダー企業を含め、バイオ医薬・健康の関連企業210社を集めている。そのうち一定規模以上企業26社、ハイテク企業79社、専精特新企業(専門化・精密化・特徴化・斬新化)45社である。2022年一定規模以上企業の工業総生産額は区全体の30.4%を占め、前年同期比22.3%増の236億元であった。バイオ医薬産業総生産額は、同市全体の81.6%、吉林省全体の33.7%近くを占め、吉林省各市でトップにランクインしている。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
本件プロジェクトは敷地面積3万平方メートル、総建築面積4.5万平方メートルで、主に事務基地、工場棟、現代化知能医薬品機械倉庫、医薬品研究開発センターなどを建設する。
1.3.1 プロジェクト総投資額
総投資額30000万元。そのうち建設投資額24000万元。
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクト量産後、年間売上高33333万元、利益10000万元。投資回収期間5年(税引後、建設期間2年含む)。投資利益率33.33%。
1.4.2 社会評価
本件プロジェクトは現地経済に新たな活力を注入、雇用機会を創出すると共に、医薬品サプライチェーンの最適化による物流効率の著しい向上に繋げた。また、本件プロジェクトは公衆の健康・安全保障の面でも重要な貢献をし、医薬品のタイムリーな供給と品質管理を確保、政府、企業、公衆から好評を得ている。本件プロジェクトの実施に伴い、関連地域の医薬品業界における競争力が著しく向上し、将来の発展に強固な基礎を築いた。
1.5 協力方式
独資、合資、協力
1.6 外資導入の方式
資金。その他の方式は面談可能
1.7 プロジェクト建設場所
長春永春現代バイオ医薬シティースタート区。
1.8 プロジェクト進捗状況
プロジェクトは計画段階にある
2. 協力側簡単紹介
2.1 機関基本状況
名称:長春市南関区人民政府
住所:長春市南関区芳菲路123号
2.2 概況
南関区は長春市の南部に位置し、西は人民大街を境に朝陽区に接し、北は新発路、上海路、光復路を境に寛城区に接し、東は二道区と伊通河を隔てて向き合い、南は新立鎮と永春郷の境界線を境に、浄月開発区、ハイテク開発区と隣接する。9回の区画調整を経て、管轄区域の面積は497平方キロメートルから80平方キロメートルに激減し、長春市の面積が最も小さい区となった。計13の街道、1つの郷(鎮)、7つの行政村、65の社区、665の網格、1つの市級開発区(南部都市経済開発区)を管轄する。戸籍人口は約48.8万人で、居住人口の実績は約65.77万人である。
他の区と比べ、下記5つの特徴がある。
①歴史沿革が最も長い。清・道光期には周囲数百里内で最大の市町村が形成され、1825年に「長春庁」がここに移転、長春市の雛形が形成され、史上で「南関ができてから長春があった」という説があり、長春市制施行以来、南関区の沿革が伴っている。
②都市化率が最も高い。長年にわたった発展と建設を経て、南関区は都市部・農村部の二元構造から都市部の一元構造への転換を実現、都市周回高速道路より北の地区はすでにほぼ全域立ち退きを完成、都市周回高速道路より南の地区の『制御性詳細計画』はすでに市政府に承認され、永春現代バイオ医薬シティーは南城にレイアウトを展開し、都市化の進展は絶えず加速している。
③最も明確な機能区画。南関区は旧市街であり、新市街でもある。長年の沿革を経て、衛星道路を境に、「南北連動」「新旧融合」の発展構造が形成されつつある。北部旧市街は面積約26平方キロメートルで、長春市の百年商業地帯であり、従来固有の商業貿易業態が豊富で、また、長春市制施行以来初の市街地でもあり、商工業者が多く、古い住宅団地が多く、宗教場所が多く、特殊な人が多い。南部新市街は面積約33平方キロメートルで、長春市が建設している新都心であり、北東アジア地域金融サービスセンターの核心区でもあり、北東アジア国際金融センターなどの高級ビジネスビルが24棟あり、遠大ショッピングセンター、鉅城華億広場から消費聚集区を構成し、現代サービス業は日進月歩の発展が続いている。
④サービス業の占める割合が最も大きい。南関区では第一次産業がほぼ退出し、第二次産は次第にモデルチェンジを進め、2023年末までに第一・二・三次産業の割合は0/8/92となり、そのうち第二次産は殆ど建設業(大型熱供給企業6社)であるほか、食品加工企業(鼎豊真)1社があり、サービス業はすでに絶対的な優位産業となり、区級財政への寄与率は87%に達している。
⑤単位面積あたりGDPが最も高い。南関区は長春市の都心部であり、本部経済とビル経済のクラスタ発展、特に金融業をはじめとする現代サービス業の高質発展を後ろ盾に、限られた土地空間の制限と単調な産業構造という発展ボトルネックを乗り越え、2023年にGDPが500億を超えた壮挙を果たし、1平方キロメートルあたりのGDPが常に全市をリードし、2023年に単位面積あたりのGDPが6.52億元に達し、5つの区の平均水準の3.11億元を上回った。
2.3 連絡方式
2.3.1 協力機構連絡方式
連絡先:于克菲
連絡電話:+86-431-85289169
2.3.2 プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:長春市合作交流弁公室
連絡係:張俊傑
連絡電話:+86-15704317930
ファクス:+86-431-82700590
イメール:xmc82763933@163.com