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1. プロジェクト簡単紹介

1.1 プロジェクト背景

1.1.1 プロジェクト簡単紹介

本件プロジェクトは浄月ハイテク産業開発区に立地し、山東省商業グループ有限公司（以下「魯商グループ」と略称する）の医薬産業における優位性を活かし、魯商生物医薬産業団地を建設する。産学研連携モデルを構築、研究・開発・生産を一体に集め、大学やテクノロジー研究機関と手を携え医薬産業プラットフォームを建設する。

1.1.2 市場の見通し

（1）バイオ医薬産業チェーン

バイオ医薬の上流は漢方薬材、原薬、医薬中間体、薬用補助材料、培地、生体材料、医薬装備などであり、中流には様々なバイオ薬剤、化学薬剤、漢方薬が含まれ、下流は最終的にエンドユーザーの手に届ける医薬品のオフラインチャネルとオンラインチャネルである。現在、中国はすでに全世界で化学原薬の生産と輸出大国になり、世界最大の化学剤の生産国でもある。

（2）バイオ医薬市場の見通し

バイオ医薬産業は国家経済、民生及び国家安全に関わる戦略的新興産業であり、新質生産力の育成に重要な分野である。世界医薬市場の拡大が続く中、中国の新創薬企業は次第に国際市場に目を向けている。

バイオ医薬業界は生物学的原理と方法に基づき医薬品、診断試薬と治療法を開発する、遺伝子工学、タンパク質工学、細胞工学などの多分野横断的なハイテク産業である。バイオ医薬市場は安定的に急成長が続き、産業は主に米国、ヨーロッパや日本などの先進国と地域に集中している。そのうち、米国のバイオ医薬産業の規模は世界市場で主導的な地位を占め、研究開発力と産業発展は世界をリードしている。また、西ヨーロッパ、日本などの先進国は産業基盤が充実かつ豊かで、技術的優位性が目立ち、バイオテクノロジー医薬製品の研究開発生産の主要国でもある。

中国のバイオ医薬市場規模は伸び続け、中商産業研究院発表の『2023-2028年中国バイオ医薬業界分析と発展予測報告』によると、2022年に中国のバイオ医薬市場規模は18,680億元に達し、2028年には2.7兆元に達する見込みである‌。

（3）魯商生物医薬産業団地市場の見通し

魯商グループは1992年末に山東省商務庁による改組再編により設立された国有企業である。魯商グループは山東省薬学科学院、山東省医薬工業設計院、斉魯医薬学院と協力、研究・開発・生産の一体化を実現した。産学研連携とは、研究開発、教育、生産など様々な社会分業、機能と資源優位性における協同と統合を指し、技術革新を活かした上・中・下流のマッチングと結合である。産学研連携、すなわち産業、学校、研究開発機関などの間の相互協力はテクノロジー革新に求められると共に、テクノロジー革新の促進力にもなり、供給側と需要側のバランス整えを促進、革新的な資源要素の秩序ある効率的な流動を促す役割を果たす。

グループ会社のプラットフォーム優位性を後ろ盾に、山東魯文企業発展有限公司は同省内外300社以上の製薬企業と良好な協力関係を築き、上海復星医薬グループ、広州医薬研究総院、北京悦康薬業グループ、揚子江薬業グループ、斉魯薬業、魯南製薬、達因薬業、揚子江薬業、哈薬グループ、修正薬業、東阿阿膠、斉魯薬業、天士力医薬、辰欣薬業、斉都薬業、瑞陽製薬、普利製薬、華熙生物、威高グループ、石家荘四薬、甘李薬業、福瑞達医薬、漱玉平民、科倫製薬、緑都生物、九一生物、億民動物薬業など海内外の有名企業と長期的な協力関係を築いている。医薬産業団地の整備方向については、「共融、共生、共創」の原則に沿い、新発展段階に立脚、新発展理念を貫徹、新発展構造を構築、製造強国戦略を徹底、健康中国建設を全面的に推進、高質発展推進をテーマに、供給側構造改革の深化を基軸に、発展と安全を統合、医薬産業チェーンの現代化レベルを全面的に高め、サプライチェーンの安定性・制御可能性を実現、イノベーション牽引・モデルチェンジを加速させ、新たな発展の原動力を育成、産業のハイエンド化、知能化、グリーン化を推進、国際競争の新たな優位性を構築、医薬供給保障体系を健全化し、人民大衆の多様的、多層的な健康需要をよりよく満たす。

以上のことから、本件プロジェクトは市場見通しが良好である。

1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件

(1)政策の優位性

政府はバイオ医薬産業に大きな支援を与えている。「『第14次5ヶ年』生物経済発展計画」ではバイオ医薬の発展を支援する方針を明確に提出、「『第14次5ヶ年』医薬工業発展計画」では医薬産業の革新高地づくりに重点を置いて支援する方針を提出する。また、『健康中国2030』では2030年までに中国の健康サービス業が16兆ドルを達成する戦略目標を掲げている。これらの政策はバイオ医薬産業の発展推進を強固に保障している。

(2)地理的優位性

長春市は交通網が四方八方に通じており、‌鉄道、道路、航空、水運など多くの輸送方式が利用できる。長春は、ハルビン-大連鉄道、北京-ハルビン鉄道、吉林-琿春鉄道など多くの鉄道幹線の交差点にあたり、北京-ハルビン高速道路、ハルビン-大連高速道路など多くの高速道路の起点または経由地でもある。長春龍嘉国際空港は中国北東地域最大の航空センターの一つであり、海内外をつなぐ百本近くの航路が就航している。‌長春市は北東アジア経済圏で重要な戦略的地位を持ってい‌る。北東アジア地域における国際化大都市である長春市は北東地域と華北地区をつなぐ重要なセンターであり、北東地域の重要な政治、経済、文化の中心でもある。

長春市の南東部に位置した浄月ハイテク産業開発区は、都市の主要な交通網をつなぐ重要な区域となっている。

(3)技術者の優位性

浄月ハイテク産業開発区は最優良なテクノロジー革新資源を擁し、同地域内に大学15校が集まり、在学生が市全体の42.7%、省全体の36.3%を占める20万人であり、国家ハイテク企業333社、省級・市級テクノロジー型「小巨人」企業がそれぞれ46社と83社、省級以上の孵化キャリア14箇所を含む孵化キャリアが30箇所で、総面積32万平方メートル、孵化済み企業が累計1100社を超え、孵化中の企業645社で、津長双創サービスセンター（吉浙協力革新サービスセンター）、上場企業アクセラレータ、浄月衆創ビルなどキャリアの孵化効果が絶えず強化され、国家級研究開発サービスプラットフォーム12施設、省部級研究開発サービスプラットフォーム147施設、市級以上の重点研究開発機関9施設、企業研究開発プラットフォーム35施設、第一線の研究開発スタッフ総勢約4万人で、長春市ひいては吉林省の重要な人材育成、実験研究開発、成果産業化基地となっている。

1.2 プロジェクト建設内容及び規模

本件プロジェクトは敷地面積約300ムー（1ムー=666.67㎡）で、革新研究開発センター、商業化孵化センター、産業化生産センター、成果展示センター、総合倉庫センター、団地公共補助施設などを建設。

1.3 プロジェクト総投資額と資金調達

総投資額160000万元。そのうち建設投資128000万元。

1.4 財務分析及び社会評価

1.4.1 主な財務指標

プロジェクト量産後、年間売上高161080万元、利益53160万元。投資回収期間6年（税引後、建設期間3年含む）。投資利益率33%。

説明：表中の「万元」はすべて人民元である。

1.4.2 社会評価

バイオ医薬産業は国家経済、民生、経済発展及び国家安全に関わる戦略的新興産業の一つである。経済の着実な発展と医療保障制度の完備化に伴い、バイオ医薬業界の持続的な健康発展は経済成長に新たな原動力を注ぎ込み、大量の雇用機会を創出、関連産業チェーンの発展を牽引、社会効果‌が顕著である。

1.5 協力方式

共同出資、連携

1.6 外資導入の方式

資金、設備、技術

1.7 プロジェクト建設場所

長春浄月ハイテク産業開発区

1.8 プロジェクト進捗状況

プロジェクト協力計画書編成済み

2. 協力側簡単紹介

2.1 基本状況

名称:長春浄月ハイテク産業開発区

住所:長春市南関区永興街道福祉大路1572号

2.2 概況

長春浄月ハイテク産業開発区（旧称：長春浄月潭旅遊経済開発区）は、1995年8月に設立された。2012年8月、国務院の承認を得て、国家級ハイテク産業開発区に昇進した。区全域に3つの鎮と7つの街道弁事処を管轄し、区域面積444平方キロメートル、総人口44万人である。浄月ハイテク産業開発区はアジア最大の人工森林を擁し、林水面積は区域総面積の51%を占める243平方キロメートルで、「3方面は林水に面し、1方面は都心部に接続する」生態体系構造を形成している。浄月ハイテク産業開発区は文化底力が重厚で、観光資源が豊富で、浄月潭国家森林公園、偽満皇宮博物院、長影世紀城という国家5A級観光地3箇所と、農博園、天怡温泉、カエサル森林温泉、慢山里研学基地という国家4A級観光地4箇所、長春中国光学科学技術館、吉林省博物院、吉林省科学技術館など様々な博物館12施設、文化財遺跡16箇所がある。浄月ハイテク産業開発区には大学15校、国家級・省級重点科学研究機構8機関、国家科学技術研究開発プラットフォーム12施設、省部級研究開発サービスプラットフォーム147施設を有する。浄月ハイテク産業開発区は都市化整備区面積65平方キロメートル、そのうち落成済み面積50平方キロメートルであり、生態大街、福祉大路、浄月大街、臨河街など「三縦六横」の幹線道路と都市部を通り抜けた三環、四環と、都市部を周回する高速道路から成る完備した交通網体系を形成している。浄月ハイテク産業開発区は相次いで国家サービス業総合改革試験区、国家EC実証基地、国家広告クリエイティブ示範園区、国家現代サービス業デジタルメディア産業化基地、国家情報消費試験区、国家級文化とテクノロジー融合示範基地、国家スマートシティ試験などの「国家級称号」を獲得した。

企業概況:魯商グループは1992年末に山東省商務庁による改組再編により設立された国有企業である。創業30年以来の魯商集団は総合競争力の強い現代商業サービスリーダー企業という総目標を掲げ、高品質な消費リーダーを目指し、すばらしい生活サービス業者に焦点を当て、「12345」高質発展戦略と「1+8+N」事業発展戦略を徹底している。現在、上場会社（「銀座株式」、「福瑞達」、「魯商服務」)3社と大学4校、国家級研究開発プラットフォーム8施設、院士（アカデミー会員）ワークステーション6箇所、中国馳名商標（著名商標）4つ、傘下企業349社、教員・在学生人数6.5万人で、資産総額1340億元、年間利益（税引後）30億元で、「山東社会責任企業」称号授与歴が複数あり、省委員会、省政府より「山東省人材事業先進機関」、「山東省人材事業表現突出機関」を授与された。

2.3　連絡方式：

連絡係:王雲鵬

連絡電話:+86-431-845324200

イメール:315573467@qq.com

郵便番号：130000

プロジェクト所在市（州）連絡方式

連絡先:長春市合作交流弁公室

連絡係:張俊傑

連絡電話:+86-15704317930

ファクス：+86-431-82700590

イメール：xmc82763933@163.com