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1. プロジェクト簡単紹介

1.1 プロジェクト背景

1.1.1製品簡単紹介

鉛炭素バッテリーは革新的なスーパー電池技術であり、伝統的な鉛酸電池の成熟性とスーパーコンデンサの卓越した性能を巧みに融合させている。鉛炭素電池技術もそのコストが低く、安全性が高いなどの突出した優位性により、太陽エネルギー、風力エネルギー、風力・太陽光相互補完などの各種新エネルギー貯蔵システム、スマート電力網、マイクロ電力網システム、無外部電力、劣悪電力網地区における電力供給貯蔵システム、電力周波数調整及び負荷追跡システム、電力ピーク・バレー調整システム及び生活団地貯蔵充電システムなどに広く使用され、主流の貯蔵電池の一つである。

本プロジェクトは洮南市の風力エネルギー、光エネルギー、バイオマス資源を頼りにして、電力網側の鉛炭素型エネルギー貯蔵発電所を建設し、発電所のコアエネルギー貯蔵ユニットは鉛炭素電池から構成される。

1.1.2 市場の見通し

1.エネルギー貯蔵市場分析

新エネルギー業界の中国エネルギー構造における割合は絶えず上昇しており、新エネルギー産業チェーンにおける重要な一環として、新型エネルギー貯蔵技術はますます重要な役割を果たしている。エネルギーシステムの安定性と柔軟性を強化しただけでなく、新エネルギー業界全体の革新的な発展も推進している。2023年、中国の新型エネルギー貯蔵技術は規模化、多元化の発展態勢を呈し、新エネルギー産業の持続的な拡張に有力な支持を提供した。中国における新型エネルギー貯蔵市場は急速に発展し、技術構造の最適化とグレードアップを行っている。2023年、中国のエネルギー貯蔵の累計出荷電力は約83.7GWで、すでに3000万キロワット以上のユニットが運行されている。このうち、新型エネルギー貯蔵が最も貢献し（割合59.4%）、積算ユニット電力は約32.2GWで、前年同時期比196.5%増加した。揚水貯蔵エネルギーは貯蔵エネルギーユニットの総量の39.9%を占め、積算ユニット電力は約50.6 GWで、前年同時期比10.6%増加した。

2023年、中国はすでに投入したリチウムイオン電池のエネルギー貯蔵での割合は97.4%で、鉛炭電池のエネルギー貯蔵での割合は0.5%、圧縮空気のエネルギー貯蔵割合0.5%、液流電池のエネルギー貯蔵での割合は0.4%、その他の新型貯蔵技術割合は1.2%を占めている。技術路線は「百花斉放」。世界初の非補燃塩穴圧縮空気貯蔵発電所、百メガワット先進圧縮空気貯蔵発電所、百メガワット全バナジウム波流発電所、商業化重力貯蔵発電所、世界最大規模の燃料必要ではない圧縮空気エネルギー貯蔵発電所（300メガワット/1500メガワット時）、全バナジウム液流貯蔵発電所（100メガワット/1500メガワット時）、液体圧縮空気エネルギー貯蔵発電所（60メガワット/60メガワット時）、鉛電池エネルギー貯蔵発電所（100メガワット/1061メガワット時）などの異なる技術路線のプロジェクトはすべて中国で着工、稼働している。

2.鉛炭素電池のエネルギー貯蔵市場分析

（1）エネルギー貯蔵システムでの応用　　

1）発電側におけるエネルギー貯蔵応用

発電側では、鉛炭素電池は太陽光発電または風力発電とセットになっており、発電曲線を円滑化し、放電問題を解決することができる。例えば、九洲グループの鉛炭素貯蔵電池は大規模な電力網側と発電側の貯蔵に適している。鉛炭素電池は光発電と風力発電の出力が不安定な時にエネルギーを貯蔵し、電力網が必要な時にエネルギーを放出し、新エネルギー発電の安定性と信頼性を高めることができる。統計によると、鉛炭素電池のエネルギー貯蔵システムを採用すると、新エネルギー発電の自己放電率を30％以上ダウンさせられる。

2）電力網側エネルギー貯蔵応用

電力網側では、鉛炭素電池は主にピーク変調に用いられ、電力網の安定性を高める。全国初の鉛炭素電池技術を採用した電力網側エネルギー貯蔵発電所は湖州長興に位置し、同発電所が採用した鉛炭素蓄電池は安全で信頼性が高く、運行維持コストが低いなどの特徴がある。都市部の電力使用が低迷している場合、貯蔵電池に充電して貯蔵する。電力ピーク時には、安定的に放電することで電力不足を補い、電力網のために「リレー航続」することができる。電力網の突然の故障に遭遇した場合、ミリ秒級の速度で「補欠」出場することができ、都市部に安定した信頼性のある電力供給保障を提供し続けることができる。1世帯当たり1日平均10度の電力使用を仮定すると、発電所は2600世帯に1日の電力使用量を提供することができる。 

3）ユーザー側でのエネルギー貯蔵応用

ユーザー側では、鉛炭素電池はピークシフトで電気価格の差額を儲け、予備電源の価値を提供する。ユーザーはユーザー変圧器を利用して電力バレー時に余分な容量或いは、電力取引市場を通じてバレー時の電力を購入したりしてエネルギーを蓄えたり、ピーク電力期間に使用したりして、電力使用コストを下げることができる。また、鉛炭素電池は予備電源としても機能し、停電時にユーザーに電力保障を提供することができる。例えば、通信エネルギー貯蔵や商工業エネルギー貯蔵などの分野では、鉛炭素電池は広い応用見通しを持っている。天能株式と太湖能谷は戦略的協力の意向に達し、太湖能谷は今後数年以内に、天能株式から総量が30GWhを下回らない鉛炭素電池コアを購入し、天能株式の生産基地に3GWhを下回らないエネルギー貯蔵発電所建設ために投資する。重点方向はユーザー側のエネルギー貯蔵で、主にピークシフトに用いられ、大型の「都市モバイルバッテリー」に相当する。

（2）市場規模

鉛炭素電池は未来のエネルギー貯蔵技術における重要な構成部分として、それは生産技術の成熟と生産コストの低さ、原料コストの低さ、安全で安定しているなどの利点を持っている。性能の向上と技術の進歩に従い、未来はエネルギー貯蔵分野において、また容量が大きく、原材料の貯蔵量が豊富で、リサイクル可能で、製造しやすいなどの面で絶対的な優位性を現す。同時に、鉛炭素電池99%の回収率と厳格な鉛排出環境規定は、鉛炭素電池の環境親和性を大幅に向上させた。また、現段階のリチウム電池、バナジウム電池に比べて、鉛炭素電池はいくつかの種類の電池の中で最もコストの低い電気化学エネルギー貯蔵技術であり、かつ鉛炭素電池は部分電荷モードでの動作に適し、安全性が良いため、様々な規模のエネルギー貯蔵分野での応用に適している。類似した出力電力レベル、放電時間、効率、寿命などの指標の下で、鉛炭素電池の建設コストはリチウム電池の半分、バナジウム電池の4分の1にすぎず、大規模なエネルギー貯蔵が要求される応用場面の下で、鉛炭素電池はバナジウム電池、リチウム電池に比べてより強い競争優位性を持っている。

国の新型エネルギー貯蔵建設の絶えない推進に伴い、鉛炭素電池貯蔵プロジェクトも着地を加速させている。液流電池などの新型エネルギー貯蔵技術の台頭に比べ、鉛炭素電池のエネルギー貯蔵プロジェクトの実施はより穏便で迅速である。2022年以来、鉛炭素電池のエネルギー貯蔵プロジェクトは生産拡大、落札、輸送の面において顕著な進展を遂げ、業界内外の関心も大幅に高まっている。2024年に入り、鉛炭素電池のエネルギー貯蔵分野は投資の新たなチャンスを迎え、そのプロジェクトの建設力は著しく増強された。データによると、上半期現在、全国における新型エネルギー貯蔵設備の総量は4444万キロワットで、そのうち鉛炭素電池の貯蔵能力はわずか0.8%を占めており、設備容量は35.55万キロワットに達し、前年同時期比20万キロワット近くの急成長を実現した。

（3）主要企業と競争態勢

鉛炭素電池分野での主な生産企業は南都電源、天能電池、聖陽電源、超威グループ、双登グループなどである。これらの企業は技術開発、生産規模、市場シェアなどの面でそれぞれ優位性があり、競争構造が激しい。例えば、南都電源が開発した鉛炭素電池製品は現在、複数の国内エネルギー貯蔵モデルプロジェクトに応用されており、運行状況は安定している。天能電池は長興太湖能谷と30Gwhの鉛炭素電池のオーダーを締結し、鉛酸電池のトップ企業の一つとなった。双登グループは鉛炭素電池市場でも一定のシェアを占めており、その製品は通信システム、スマート電力網、マイクロ電力網などの分野で広く応用されている。

（4）成長傾向

将来的には、エネルギー貯蔵市場の拡大に伴い、鉛炭素電池の市場規模は引き続き成長態勢を維持することが期待されている。エネルギー貯蔵市場においても、鉛炭素電池の比率は徐々に向上するだろう。2028年までに貯蔵エネルギーの装填量がTWh時代に入ると、鉛炭素電池の貯蔵エネルギーは国内の新型貯蔵エネルギーの装填量の半分以上を占めると予想される。

1.1.3技術分析

鉛炭素電池はエネルギー密度、サイクル寿命、充放電倍率などの面で明確な技術発展方向を持っている。エネルギー密度の面では、研究者は新しい鉛炭素複合材料を開発し、電池のエネルギー密度を高めている。例えば、負極材料に高性能炭素材料を添加することにより、負極の導電性が向上し、電池のエネルギー密度が向上する。サイクル寿命の面では、電池の構造と製造プロセスを最適化することにより、生産コストをダウンさせるとともに、電池のサイクル寿命を向上させる。充放電倍率では、スマート化された電池管理システムを開発することで、電池のリアルタイム監視と保護を実現し、電池の充放電倍率を向上させる。 

1.1.4プロジェクト建設に有利な条件

（1）政策の優位性

国家発展改革委員会、エネルギー局の『新型エネルギー貯蔵発展の加速推進に関する指導意見』では2025年までに、中国は新型エネルギー貯蔵の商業化初期から規模化発展への転換を実現し、新型エネルギー貯蔵技術の革新能力は著しく向上し、核心技術装備レベルは大幅に向上し、高安全、低コスト、高信頼性、長寿命などの面で長足の進歩を遂げ、標準システムは基本的に完備し、産業システムは日増しに完備し、市場環境と商業モデルは基本的に成熟し、設備規模は3000万キロワット以上に達した。2030年までに、新型エネルギー貯蔵の全面的な市場化発展を実現する。

工業と情報化部、国家発展改革委員会、商務部の3部門は『軽工業安定成長活動方案（2023-2024年）』を印刷・配布し、高安全性リチウム電池、鉛炭素電池、ナトリウム電池などの製品を大いに発展させ、新エネルギー自動車、エネルギー貯蔵、通信などの分野での応用を拡大することを提案した。

『「第14次5カ年計画」新型エネルギー貯蔵発展実施案』では、鉛炭素電池、ナトリウムイオン電池、新型リチウムイオン電池、液流電池、圧縮空気、水素（アンモニア）貯蔵エネルギー、熱（冷）エネルギー貯蔵などの重要な核心技術、装備と集積最適化設計研究と応用を明確に展開し、新型電力システムの構築を支え、新型エネルギー貯蔵の高品質規模化の発展を加速させる。 

中国電科院が先頭に立ち、南都電源が監修したエネルギー貯蔵用鉛炭素電池の国家基準「電力貯蔵用鉛炭素電池」は中国の電力貯蔵用鉛炭素電池の用語と定義、技術要求、試験方法などに対して重要な指導意義があり、関連標準規範の製造（修理）に根拠を提供した。また、双登リードにより起草された「通信用高倍率制御弁式密封鉛酸蓄電池」と「通信用制御弁式密封鉛炭素蓄電池」の2つの業界標準は、業界の高倍率電池及び鉛炭素電池製品の発展に基準と規範を提供した。これらの基準の制定と実施は、鉛炭素電池市場の秩序を規範化し、製品の品質と安全を保障し、鉛炭素電池業界の健全な発展を促進するのに役立つ。

（2）資源の優位性

洮南市の耕地は34.71万ヘクタール、林地は6.03万ヘクタール、草地は5.01万ヘクタール、水域及び水利施設の用地面積は1.35万ヘクタール、その他の土地面積は0.50万ヘクタールである。

洮南市の境内には大小河川が7本あり、洮児河は嫩江の支流で、境内の長さは156キロである。全市の水資源総量は4億5000万立方メートル/年であり、そのうち、地下水資源量は3億8000万立方メートル/年である。

洮南市は風エネルギー、光エネルギー、バイオマス資源が豊富で、70メートルの高さでの平均風速は7.23m/s-7.9m/sで、風電力密度は386.5W/㎡-453.9W/㎡で、盛んな風向の75%は北西風で、風力発電ユニットの配置に有利で、風エネルギー資源はすべて3級風以上に達する。年間の日照は比較的十分で、曇りや雨の日は少なく、日照時間は比較的長く、大気の透明度は比較的良く、1日平均日照時間は7.8hで、年間平均日照時間数は2846.5hで、太陽エネルギーが豊富な地域の一つに属している。

（3）産業の優位性

ここ数年来、洮南市は吉林西部の国家級クリーンエネルギー基地の建設に焦点を当て、「水素で吉林を動かす」「アルコールが天下を走る」「吉林水素が海に入る」行動を実行に移し、風、光、バイオマス、ごみ発電の4種類の新エネルギー発電を一斉に推進し、風力発電、太陽光発電、水素製造の3種類の装備製造企業がクラスターを形成し、地熱暖房、貯水発電所、鉛炭素貯蔵の3種類の産業がゼロを突破した。また、省級化学工業団地に頼って、複数の百億級水素基化学工業プロジェクトを積載し、新エネルギー産業の一体化、全チェーン発展のコースを切り開き、産業の新生状態と競争の新優位性を構築した。上海電気、浙江運達、北京尭景などの国内有名な新エネルギー開発、装備製造、グリーン電力の現地消込転化型企業が洮南に定住し、洮南の2000万キロワットの新エネルギー「グリーン鉱」を共同開発する。

（4）人材の優位性

白城市は白城師範学院、白城医学高等専門学校、白城職業技術学院など多くの大学を持ち、白城工業職業技術学院を積極的に導入している。学院が完成した後、毎年全省、全国に向けて大学生2000人以上を募集し、4-5年後には1万人規模に達する計画である。その時、白城師範学院、白城医学高等専門学校共に、教師と学生の総規模が5万人近くの「大学城」を形成し、プロジェクトに専門的な技術人材を提供することができる。

（5）地理的優位性

洮南市境内には京斉、呼海鉄道と111国道、長白道路が通り、南は関内にはいり北京入りし、瀋陽、大連に直行することができる。北はチチハル、ハイラルなどに直行できる。道路は市街地を中心に各郷・鎮を放射状に結び、開通距離は861キロに達した。国家級幹線道路と長白西線の省級道路が境内を通っている。琿烏高速道路まで車で20分足らず、開通した嫩丹高速道路が境内を通っている。省都長春空港から車で4時間、ウランホト空港から車で70分、白城長安空港から車で20分である。

1.2 プロジェクト建設内容及び規模

プロジェクトの敷地面積は4万平方メートルで、主に100MW/200MWh鉛炭素エネルギー貯蔵発電所と220キロボルト昇圧ステーションを建設し、新エネルギー生産職場、オフィスビルなどの施設を建設する。

1.3プロジェクト総投資額と資金調達

1.3.1 プロジェクト総投資額

本プロジェクト総投資額は20000万元、その内、建設投資額16000万元、流動資金4000万元。

1.3.2 資金調達

企業自己調達

1.4 財務分析及び社会評価

1.4.1 主な財務指標

プロジェクトの量産後、年間売上高は16700万元、利益2500万元、投資回収期間10年（税引後、建設期間2年含む）、投資利益率12.50%。

説明：表中の「万元」はすべて人民元である

1.4.2 社会評価

電気化学エネルギー貯蔵の発展はエネルギーのモデルチェンジを促進し、新型電力システムを構築する重要な道のりの一つであり、「ダブルカーボン」目標を貫徹する重要な支えでもある。プロジェクトは鉛炭素貯蔵発電所の建設を通じて再生可能エネルギーから発生する電気エネルギーを貯蔵し、エネルギーの安定供給と高効率利用を実現し、伝統的な化石エネルギーへの依存と環境汚染を減らす。

1.5 協力方式

合弁、協力、独資、その他の方式は面談可能。

1.6 外資導入の方式

資金、その他の方式は面談可能。

1.7 プロジェクト建設場所

吉林省洮南経済開発区。

1.8 プロジェクト進捗状況

対外へと企業誘致。

2、協力側簡単紹介

2.1 基本状況

名称：吉林省洮南経済開発区

住所：吉林省洮南市鉄東1号

2.2概況

洮南経済開発区は2005年12月に省政府開発弁公室の届出を経て設立された工業集中区で、計画面積は759.68ヘクタール。開発区は産業配置と機能の位置づけに基づいて、開発区は工業区、貿易物流区、管理サービス区と生活区の4つの区に分けられている。ここ数年来、高い目標の位置づけ、高い基準の計画、高いレベルの建設、高い速度の発展の全体的な要求に基づいて、開発区の関連インフラ建設を完全なものにして、全体の枠組みとスタート区の「七通一平」の枠組みの建設を完成して、「七通一平」と「三縦四横」の枠組みの基本的な形成、企業の需要を満たして、プロジェクトの建設プロセスを推進した。

現在、全体的な計画設計に基づき、開発区は農畜産物加工、グリーンエネルギー、医薬保健品、紡績服装の四大産業の構築に力を入れており、その中で農畜産物加工は主導産業であり、医薬保健品、紡績服装は優位産業であり、新型エネルギーは戦略的新興業界に属している。

2.3連絡方式

郵便番号：137100

連絡係：高学忠　

電話：+86-436-6262011  

      +86-15567967499

イメール：tnjhj2010@163.com

プロジェクト所在市（州）連絡方式

市（州）連絡係：徐増春

連絡電話：+86-436-3203010  

          +86-13894682986

ファクス：+86-436-3224565

イメール：bcjhj07@126.com