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1. プロジェクト簡単紹介

1.1 プロジェクト背景

1.1.1. プロジェクト簡単紹介

本プロジェクトは龍井市に建設し、基酒醸造、物流包装、生態景観、工業観光を一体化した生態酒造産業基地を建設する。龍井市は醸造原料の良質な産地に位置し、自然条件が優れ、醸造原料が豊富である。消費者の健康への関心の高まりと市場ニーズの変化に伴い、高品質で健康的な白酒を選ぶ傾向が高まっている。龍井市は独自の地理的・資源的優位性のおかげで、高品質の白酒産業を発展させる巨大な潜在力を持っている。

1.1.2 市場の見通し

（1）白酒業界の市場現状

現在、白酒産業は深い調整期を経ているが、それでも全体的に安定した成長態勢を維持している。この過程で、企業間の業績の差は日増しに顕著になり、茅台、五穀液、山西汾酒などのリーディング企業は、その強大なブランド力、市場認可度と製品の卓越性によって、業界の平均レベルを超える収益と利益のアップを得られる。これらの企業は製品の品質を持続的に向上させ、ブランド戦略を強化し、販売ネットワークを拡大することで、市場のリーダーシップをさらに強固にした。

同時に、一部の中小規模白酒企業は業績の伸びが減速しひいては下落する苦境に直面している。これは主に市場競争の激化、消費者需要の多様化、ルートコストの上昇などの要因によるものである。これらの課題を克服するために、一部の企業は発展速度を調整し始め、ルートの回復と休養を重視し、持続可能な発展のための基礎を築き上げている。

最近、白酒業界ではいくつかの注目を集めている。一方、複数の企業は、市場の変動や在庫圧力に対応するために、生産量を制御し、価格を安定させる戦略を取っている。例えば、水井坊は、価格の安定を維持し、在庫回転を加速するために、臻醸8号シリーズの出荷と受注を一時停止した。もう一方、白酒企業も新たなビジネスモデルやマーケティング戦略を積極的に求めており、例えば、新メディアマーケティング、生中継帯荷、越境協力などの手段を通じて販売ルートの開拓とブランドの影響力の強化を図っている。

消費の高度化とデジタル化のモデルチェンジの推進に伴い、白酒業界は製品の研究開発、生産技術、包装設計などの面での革新と向上を絶えず強化し、消費者のますます多様化する需要に適応している。同時に、国と地方政府の政策支援も業界の発展に強固な後ろ盾を提供している。

白酒製品は種類が多く、香型によって醤香型、濃香型、清香型などに分けることができ、その中で茅台の醤香型、五糧液の濃香型と山西汾酒の清香型は市場上の「三足鼎立」の構造を構成している。また、白酒は価格帯によって細分化することができ、例えば300-500元、100-300元及び100元以下など、異なる価格帯の製品は異なる消費者の需要を満たしている。

白酒はその独特の香り、食感と風味で、中華文化の重要な構成部分となっている。その醸造技術は複雑で、品質と食感を向上させるために長時間の熟成を必要とする。アルコール度、品質、価格などの要素によって、高級白酒は超高級、次高級、中高級などの異なるランクに分けることができる。

白酒産業チェーンは上流の原材料供給、中流の白酒生産と下流の消費市場などの一環をカバーしている。上流は主にコウリャン、米、小麦などの穀物の栽培と包装材料の製造に関連している。中流は白酒生産企業であり、醸造、勾配、調味などの技術を通じて高級白酒を生産している。下流は白酒消費市場であり、直販または販売を通じて製品を末端消費者に販売している。

白酒業界全体の運営状況は良好であるが、企業間の分化は明らかである。茅台、五糧液などのリーディング企業は、製品の品質を持続的に向上させ、ブランド戦略を強化し、販売ルートを開拓するなどの手段を通じて業績の安定成長を実現した。これらの企業は深いブランドの基礎、幅広い市場認識度と卓越した製品品質を持っており、業界のトップである。しかし、一部の中小規模白酒企業は業績成長の減速や下落に直面しており、市場の変化や発展に対応するために革新と変革を続ける必要がある。

（2）白酒業界の市場現状と将来性分析

白酒産業のビジネスモデルは持続的な革新と変化を経験している。一方、酒企業はブランドのランクアップ、文化的価値を高めるなどの手段を通じて高級白酒のブランドイメージを作りあげ、それによって製品の付加価値を増やしている。同時に、これらの企業も、ネットワークプラットフォームやソーシャルメディアを通じて販売ネットワークを広げ、ターゲットマーケティングやカスタマイズ推奨を実現するなど、新しい販売ルートやマーケティング戦略を積極的に探している。また、一部の酒企業は、異業種間の協力と文化普及を通じてブランド効果を強化している。

データによると、2019年、高級白酒市場の規模は約1000億元に達し、年平均成長率は10%を超えた。今後5年間、中産層の拡大と消費レベルの向上に伴い、ハイエンド白酒市場には依然として大きな成長空間があると予想されている。それでも、市場競争の激化と消費者ニーズの多元化に伴い、市場の成長率はダウンする可能性がある。

過去、ハイエンド白酒市場の成長は主に以下の要素によって推進された。まず、消費レベルの向上、住民収入の増加と消費観念の変化は消費者の良質白酒に対する需要を絶えず上昇させた。次に、ブランド効果の現れであり、トップの酒企業は高品質、高価格、高マーケティング投資を通じて良好なブランドイメージと市場の名声を確立した。最後に、政策環境の支援であり、国の白酒業界への支持と規範はハイエンド市場の発展に有利な条件を作り出した。 

将来を展望すると、白酒業界は以下のような発展傾向を呈している。まず、品質化と健康化傾向の強化であり、消費者は製品の品質と健康特性にもっと注目する。次に、需要の多様化と個性化であり、酒企業は消費者の異なる需要を満たすために絶えず革新しなければならない。それから、国際化戦略の加速であり、酒企業は積極的に海外市場を開拓し、ブランドの知名度を高める。最後に、デジタル化の転換と知能化生産の傾向であり、酒企業は新技術を利用して生産効率と品質制御を高める必要がある。

以上のように、白酒業界は変化に富んだ市場環境の下で強大な靭性とリスク耐性を示している。消費レベルの向上とデジタル移行の推進に伴い、白酒業界は安定した成長を維持することが期待されている。しかし、激しい市場競争と変化する市場ニーズに直面して、酒企業は市場の進化に適応するために革新と変革を続けなければならない。

1.1.3技術分析

（1）原料処理

食糧選択：醸造原料として良質な食糧を選択する。コウリャン、トウモロコシ、小麦などがよく見られる。

破砕と洗浄：食糧を適切な大きさに破砕し、洗浄して不純物を取り除く。

（2）糖化発酵

原料：一定の割合で原料、水と糖化剤を混合する。

発酵：混合後の材料は特定の温度、湿度条件下で発酵し、澱粉を糖に転化させる。

（3）蒸留して酒を取る

発酵させたものを蒸留釜に入れて蒸留し、酒液を分離する。

酒の蒸留過程において、酒の品質と口当たりを保証するために、温度と時間を厳格に制御する必要がある。

（4）熟成貯蔵

新しい白酒醸造において、口当たりと風味を改善するために、一定時間の熟成が必要である。

熟成期間において、酒液は陶器壷やステンレス缶の中で微妙な化学変化を続ける。

貯蔵環境は適切な温度と湿度を維持し、熟成効果を保証する必要がある。

（5）配合調味

異なるロット、異なる酒齢の酒をち配合し、口当たりを調和させる。

専用の味つけ酒や特殊な技術を用いて酒の最終的な風味を調整する。 

（6）包装出荷

酒の包装には瓶詰め、ラベル貼りなどの工程がある。

包装が終わった白酒は工場を出て、市場に売り出す。

1.1.4プロジェクト建設に有利な条件

（1）政策の優位性

2023年3月、工業・情報化部など11部門が発表した「伝統的優位性のある食品生産区と地方の特色ある食品産業の育成に関する指導意見」によると、良質な食用農産物原料品種の資源保護利用を強化し、特色希少な農産物品種の育成活動を強化し、地方の特色ある食品産業の発展に有力な支えを提供する。 

農業農村部は『農産物加工業の発展促進3か年行動方案（2024-2026年）』を発表し、農業大県の集積政策、集積要素、集中サービスを支持し、一連の農産物加工団地を建設し、昇格させ、農産物加工企業の団地への集中、産地への沈下を誘導する。一連の農産物加工団地を分類して建設する。食糧生産県、牧畜県、漁業県、農業開墾グループなどを支持し、高基準原料、高効率加工、高効率物流、ハイテク支持、高品質ブランドの農産物加工団地を建設し、加工生産能力の県域沈下を推進する。 

（2）地理的交通の優位性

龍井市は吉林省東部、延辺朝鮮族自治州南東部、長白山東麓に位置し、長吉図開発開放先導区の最前線であり、図們江地域の国際協力と延龍図の一体化建設の核心であり、自治州首府延吉市から18キロ、吉林省東部における重要な国際空港延吉空港から13.5キロ、琿春からザルピノ新航路の始発地である琿春市まで110キロ、龍井国境線長は142.5キロ、三合、開山屯の2つの国家級陸路港を持つ。

（3）資源の優位性

龍井市は中国朝鮮族文化の発祥地と延辺文化教育の揺り籠として、濃厚な歴史文化の基礎を持ち、「教育の郷」「歌舞の郷」「リンゴ梨の郷」「松茸の郷」「文化の郷」の美称がある。特産資源の種類が多く、中国リンゴ梨、日焼けタバコ、黄牛、細毛羊の生産基地であるとともに、吉林省商品食糧生産基地と農業総合開発実験基地でもある。境内にはアジア一大規模の果樹園である「万ムー果樹園」、全国最大の人工熊飼育基地である「東方熊楽園」、松茸とその生態系を保護するための「吉林天仏指山国家級自然保護区」がある。これらの自然資源は本プロジェクトに基礎的な優位性と原料源を提供した。

1.2 プロジェクト建設内容及び規模

総敷地面積は5万平方メートル、総建築面積は3万平方メートル。主な建設内容は酒文化生態景観区、事務棟、研究開発棟、醸造作業場、酒配合作業場、包装作業場、完成品倉庫、物流包装作業場、その他の付属施設である。

1.3プロジェクト総投資額と資金調達

プロジェクト総投資額は60000万元、その内、建設投資額48000万元。

1.4 財務分析及び社会評価

1.4.1 主な財務指標

プロジェクトの量産後、年間売上高は35088万元、利益10526万元、投資回収期間7.7年（税引後、建設期間2年含む）、投資利益率17.54%。

説明：表中の「万元」はすべて人民元である

1.4.2 社会評価

このプロジェクトは、現地の経済発展を推進するための新たなエンジンと見なされるだけでなく、環境保護と持続可能な発展の面において新たなベンチマークを樹立した。住民たちはこのプロジェクトは、より多くの雇用をもたらし、生活の質を改善すると期待している。政府関係者や専門家も、このプロジェクトの実施は龍井市の全体的な競争力を高めるとともに、市民により健康でグリーン生活環境を提供するのに役立つと、同じく考えている。また、このプロジェクトの建設は環境保護団体の支持を得ており、彼らは自然資源の合理的な利用と生態保護に対する積極的な実践だと考えている。全体的に言えば、龍井市健康生態産業基地建設プロジェクトは社会的に高く評価され、地方経済と環境の調和共生を促進するモデルとされている。

1.5 協力方式

独資

1.6 外資導入の方式

資金、設備、技術

1.7 プロジェクト建設場所

龍井市智新鎮

1.8 プロジェクト進捗状況

プロジェクト協力計画書編成済み

2、協力側簡単紹介

2.1 基本状況

名称：龍井市商務局

住所：龍井市東山街626号

2.2概況

龍井市は吉林省延辺朝鮮族自治州に属し、県級市であり、総面積は2208平方キロ、総人口は16.7万人で、そのうち、朝鮮族人口は11.08万人で、66.4%を占めている。龍井は少数民族地区、国境地区であり、同時に国家の複数の政策の集約地でもある。その特徴は「一深四優」とまとめられる。すなわち文化の奥深く、立地が優れ、政策が優遇され、資源が良質で、環境が優れている。

龍井は石炭、金属、非金属鉱が比較的豊富で、「天下第一耐酸石」と呼ばれる三峰石と豊富な石油と天然ガス資源を持っている。現在、石炭、天然アスファルト、銅、鉛、亜鉛、金、カドミウム、鉄、モリブデン、耐酸安山岩、ケイ灰石、石灰石、輝緑岩、ミネラルウォーターなど33種類の鉱物資源が発見されている。特産資源は種類が多く、124科1072種の野生経済植物が生育しており、その中には貴重な薬用植物186種があり、野生経済動物にはクログマ、イノシシ、ノロシカ、林蛙などがいる。龍井市は中国のリンゴ梨、グリーン米、日焼けタバコ、黄牛の生産基地であり、境内には世界最大のリンゴ梨園、吉林省最大の人工熊飼育基地、国家級天仏指山松茸自然保護区があり、「中国リンゴ梨の郷」「松茸の郷」の美称を享受している。

龍井は中温帯半湿潤季節風気候区に属し、四季がはっきりしており、山が青く、水も清らかで、森林被覆率は70.6%に達し、緑化被覆率は46.3%に達し、「冬は酷寒がなく、夏は猛暑がない」、生態環境が良好で、住み心地よい都市である。龍井の空気中のマイナス酸素イオンの含有量は比較的高く、空気の質は年間を通じて国の2級基準に維持され、天然酸素バーと呼ばれている。入出国断面の水質はそれぞれ3類の水体と4類の水体の要求に達し、全市の地表水質は4類の水体の要求に達した。前後して省級の「園林都市」と省級の「生態市」の称号を獲得し、7つの郷・鎮はすべて生態郷・鎮の建設計画の論証を通過し、三合鎮、徳新郷は前後して国家級生態郷・鎮の検収をパスし、55の村は州級生態村の検収をパスした。

ここ数年来、龍井市は科学的発展観を指導とすることを堅持し、全市の各民族幹部と大衆を率いて思想を解放し、着実に取り組み、経済社会は平穏で比較的速い発展を保っている。2008年、全国の県市ソフトパワー200強に進出した。2009年、全省の県域工作評価で「薄弱県（市）飛躍賞」の2等賞を受賞した。2010年、第1陣の全国法治建設の「先進県市」に選ばれ、全省住民安全感満足度評価でトップになった。7回連続で全省の「双擁模範城」に選ばれた。

2.3連絡方式

2.3.1 協力機構連絡方式

連絡先：龍井市商務局

地    址：龍井市東山街626号

連絡係：楊瑞

連絡電話：+86-433-3258116  

          +86-15584632868

2.3.2 プロジェクト所在市（州）連絡方式

連絡先：延辺州商務局

連絡係：李経宇

連絡電話：+86-13596515933