現代サービス業
遼源市「鉄港」による石炭備蓄連合輸送物流基地プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
石炭備蓄物流とは、石炭を生産地または備蓄地から物流輸送施設を通じて使用地または販売地に輸送する過程であり、石炭の生産、加工、輸送、販売などの一連の一環を含む。輸送タイプによっては、石炭物流を鉄道物流、道路物流、海運物流、パイプライン物流などに分けられる。サービス対象によっては、石炭物流を企業内物流とサプライチェーン物流などに分けられる。
プロジェクトの建設場所は遼源市西安区に位置し、遼源鉱業の既存鉄道輸送専用線を頼りに、「鉄港」連合輸送石炭備蓄物流基地を建設する。
1.1.2 市場の見通し
石炭は重要なエネルギーと工業原料として、その需要はマクロ経済、工業生産と季節的変化などの多重要素の影響を受けているが、全体的に安定した成長を維持している。
2017-2023年、全国における規模以上の企業の原炭生産量は持続的に増加し、2021年には40億トンを突破し、2023年には46.60億トンに達し、2022年より2.9%増加した。2024年1月から4月にかけて、全国規模以上の企業は計14.80億トンの原炭を生産し、2023年同期より3.5%ダウンした。
2010年以来、全国の石炭消費量は持続的に増加し、2022年には30億トンの標準石炭を突破し、2023年には31.63万億トンの標準石炭に達した。全国のエネルギー消費全体の状況を見ると、石炭は依然として主要な消費エネルギーであるが、その割合は近年低下傾向にあり、2010年の69.2%から2023年の55.3%に下がった。
石炭物流とは、石炭生産に必要な資材が企業に進出してから、商品石炭を顧客に輸送するまでの全過程の物流活動を指す。広義に言えば、石炭物流には石炭企業の原材料の調達、原炭採掘、洗浄加工、貯蔵、輸送、販売及び鉱石などの廃棄物の総合利用の多くの一環が含まれる。狭義に言えば、石炭物流とは原炭採掘を起点として、販売、輸送、中間業者の配炭加工と中継などのプログラムと一環を経て、最後にエンドユーザーに渡して消費終了する流通過程であり、石炭製品の石炭企業とユーザー間の実体的な流動を記述している。具体的には、石炭総合物流は主に石炭生産物流、石炭販売物流、石炭回収物流の3つの部分を含む。
中国は石炭資源が豊富で、石炭は中国のエネルギー消費構造の中で50%を超えている。同時に中国の石炭資源の分布は均一ではなく、石炭生産能力は主に華北、西北、東北などの地区に集中し、石炭消費地は華東、華南などの工業集積区に集中し、石炭需給の間にミスマッチが存在し、これにより「北炭南運」、「西炭東調」の構造を形成した。石炭輸送タイプには鉄道輸送、道路輸送及び水路輸送が含まれ、短距離輸送は道路を主とし、省間輸送は鉄道及び水路を主とする。
鉄道輸送は輸送能力が大きく、輸送距離が長く、速度が速く、輸送価格が低く、天気要素の影響が小さいという特徴があるため、中国の「北炭南運」、「西炭東調」の主要なタイプとなっている。
現在、中国はすでに基本的に「三西」、蒙東(東北を含む)、新疆などの14つの石炭基地を核心とし、「三西」、東北、華東、中南、西北、西南などの6大鉄道石炭輸送通路をメイン骨組みとする石炭輸送ネットワークを形成している。
(1)「三西」地区の鉄道石炭輸送通路
「三西」地区の石炭調達は鉄道輸送を主とし、北方の主要な進水港を中継点とし、道路を補充とし、主に晋陝蒙地区の石炭基地の石炭輸送任務を担当し、全国の石炭輸送の心臓部である。その中で、「三西」石炭鉄道の外運システムはまた北、中、南の3つのルートに分けることができ、主に大秦線、朔黄線、唐包線、瓦日線、浩吉線、侯月線、石太線、邯長線などの鉄道幹線から構成され、大部分の全国鉄道石炭輸送の任務を担っている。「三西」石炭輸出進水港は主に秦皇島、唐山、天津黄驊、青島日照、連雲港など北方7港を含む。
(2)東北地方鉄道石炭輸送通路
東北地区の鉄道石炭輸送通路は主に黒竜江、蒙東石炭の外運、関内石炭の搬入と沿海港の集港輸送を担当している。東北地方の鉄道石炭輸送ルートは主に瀋山線、哈大線、濱綏線、牧佳線、綏佳線、濱北線、濱洲線、平斉線、通譲線、通霍線、京通線、集通線などを含む。
(3)華東地区鉄道石炭輸送通路
華東地区の鉄道石炭輸送ルートは主に魯西と両淮石炭基地の石炭輸送、「三西」地区の石炭搬入と港湾石炭輸送を担っている。華東地区の鉄道石炭輸送路線は主に京滬線、京九線、石徳線、邯済線、新石線、隴海線、寧西線、武九線、浙贛線などを含む。その中で、京滬線は主に「北炭南運」「西炭東運」の最も主要なルートの一つである。京九線は主に朔黄線、石徳線、新石線の石炭輸送任務を担っている。
(4)中南地区の鉄道石炭輸送通路
中南地区の鉄道石炭輸送通路は主に河南基地の石炭輸送、「三西」地区と雲貴地区の石炭の搬入を担当している。中南地区の鉄道石炭輸送ルートは主に京広線、寧西線、焦柳線、襄渝線、湘黔線、黔桂線、昆貴線、南昆線などを含む。
(5)西北地区鉄道石炭輸送通路
西北地区の鉄道石炭輸送通路は主に新疆の石炭輸送機能を担っており、新疆の石炭輸送通路とも呼ばれている。西北地区の鉄道石炭輸送路線は主に蘭新線、隴海線、包蘭線、蘭青線、蘭渝線、干武線、哈額線と格爾木から敦煌線などを含む。現在、新疆の石炭輸送路は輸送力に余裕があるが、主要な石炭消費地から遠すぎて、輸送コストが高く、新疆への石炭輸送はずっと低輸送量のレベルにある。
(6)西南地区鉄道石炭輸送通路
西南地区の鉄道石炭輸送ルートは主に雲、貴、川、重慶地区の石炭の外省への輸送と一部の石炭の搬入を担当している。西南地区の鉄道石炭輸送路線は主に湘黔線、黔桂線、南昆線、内昆線、西康線、襄渝-漢丹線、渝懐線、黎湛線などを含み、隣接地区と互いに重なり合う鉄道通路を持っている。現在、西南地区の鉄道石炭輸送に存在する主な問題は、辺鄙な場所にあり、鉄道と水運の連携が円滑ではなく、鉄道幹線の基準が低く、能力が小さく、多くの路線の利用率が飽和しており、現在まで石炭輸送の重荷鉄道はない。
現在の石炭産業市場を見ると、生産も消費も年々増加傾向にある。石炭物流という市場規模はますます大きくなり、石炭物流企業により大きなチャンスとチャレンジをもたらしている。国民経済と工業の発展がさらに向上するにつれ、将来の石炭物流市場規模はますます大きくなり、輸送構造はさらに調整・最適化されるとともに、現代化工業企業の需要により良いサービスを提供するべく、石炭物流企業はモデルチェンジ・グレードアップの重要な時期に直面している。
石炭産業チェーンは長く、複雑度が高く、石炭物流は産業チェーン全体の各段階を貫き、石炭製品の上流と下流の間の実体流動を実現する。石炭バリューチェーンの中で供給から最終的なユーザーまでの各段階の中で、最も複雑なのは物流段階である。石炭バリューチェーンの再構築は、石炭物流の革命的な構造再構築を求め、資源需要とコスト削減・効率アップはずっと互いにかけひきをしており、両者の相互競り合いは、ある程度業界の進歩を促進することができる。
以上のように、プロジェクトは遼源鉱業の既存鉄道輸送専用線に依拠し、「鉄港」石炭備蓄共同輸送物流基地を建設することは、市場の見通しが広い。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策条件
「石炭のクリーンで効率的な利用の強化に関する意見(発改運転[2024]1345号)」では、石炭鉄道の輸送ネットワークを絶えず整備し、大・中型石炭企業の鉄道専用線のアクセス率を高め、既存の石炭輸送鉄道の能力拡大改造を加速させ、鉄道収集輸送ステーションの配置を完備させ、集中輸送鉄道の建設を強化し、石炭重荷輸送鉄道における大通路の能力を十分に解き放すことを提案した。地域の石炭輸送道路網の構造を改善し、重点地域の道路網の運行モニタリング、応急処置を強化し、便利で効率的な通行を保障する。石炭港の配置を最適化し、鉄道の集荷分散港能力を高める。石炭備蓄を合理的に配置し、石炭主要生産地に石炭生産能力備蓄を秩序立てて建設し、主要消費地区と輸送中枢に石炭貯蔵基地を配置して建設する。石炭輸送、倉庫保管、加工配送の一体化融合発展を推進し、大型石炭貯蔵センターの建設を支持し、精密化加工配送を奨励し、貯蔵輸送の規模化、集約化発展を促進する。モノのインターネット、モバイル相互接続などの先進技術の石炭物流分野への応用を加速させ、石炭物流の標準化建設を推進する。石炭取引センターの役割を発揮し、製品の革新とオンライン取引を奨励し、石炭市場システムの建設を持続的に深化させ、全国統一の石炭取引市場の整備を推進させる。
(2)資源の優位性
吉林省は石炭資源の分布が広く、全省の46の市県のうち、32の市県に石炭がある。2024年6月30日現在、吉林省は現在8カ所の炭鉱を建設しており、生産能力240万トン/年、稼働炭鉱18カ所、生産能力1488万トン/年である。前年同時期比114万トン/年アップした。そのうち長春市5カ所、生産能力合計485万トン/年、吉林市3カ所、生産能力合計53万トン/年、遼源市は4カ所、生産能力は合計280万トン/年、白山市2カ所、生産能力合計100万トン/年、延辺州3カ所、生産能力合計510万トン/年、梅河口市3カ所、生産能力合計60万トン/年。統一配置炭鉱の埋蔵量は全省の4/5以上を占め、そのうち遼源、通化、舒蘭、琿春の4つの鉱務局はそれぞれ8%、26%、24%、23%を占め、地方炭鉱は1/5未満である。
遼源塊石炭は主に吉林省遼源市境内で生産され、遼源市の重要な石炭資源の一つである。遼源塊石炭の産地は主に遼源市南西部の大塊山地区に分布し、この地区は石炭層が豊富で、埋蔵量が大きく、吉林省の重要な石炭生産基地の一つである。
(3)産業の優位性
遼鉱グループの既存の石炭鉄道専用線とホームは、国内の主幹線と接続でき、海運ネットワークは天津港、丹東港、盤錦港、錦州港、営口港、大連港、朝鮮民主主義人民共和国羅津港、ロシアザルビーノ港に到着することができる、鉄道網は鉄道省傘下のすべての貨物取扱駅に到着することができる。
(4)人材の優位性
遼源市は人的資源が豊富で、市街地には職業大学が設置されており、企業のニーズに応じて人材を育成することができる。遼源市には良好な工業発展の基礎があり、全国的に有名な「大学城」、「自動車城」の長春からわずか115.13キロで、企業の各種人材需要を満たすことができる。
(5)地理的交通の優位性
遼源区の地域優位性は明らかである。北は長春龍嘉国際空港から140キロ、南は瀋陽桃仙国際空港から240キロで、長春の1時間経済圏と沈鉄都市群の重要な軸帯にある。周辺200キロの半径内には、2つの省都都市と8つの地級市があり、放射人口は4000万人近くに達している。市街地には「三環四縦六横」の交通ネットワークが構築されている。地域間の道路、鉄道交通が発達し、国道303線、四梅鉄道が全域を貫いており、遼西、遼長鉄道と長遼、営梅、吉草、遼西高速道路及び間もなく建設される遼源民用空港は、東北の奥地と海に入るための総合交通システムを構成している。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
プロジェクトの敷地面積は10万平方メートルで、主な建設内容は以下の通り:
(1)鉄道石炭の荷揚げ、配炭、貯蔵(密封筒式石炭貯蔵場)及び関連施設;
(2)デジタル配炭の物流情報プラットフォーム;
(3)石炭堆積設備、電気制御、計量及びオンライン建設設備;
(4)鉄道専用線及び関連施設;
(5)石炭洗浄工場を付随で建設する。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1 プロジェクト総投資額
本プロジェクト総投資額は10000万元、その内、建設投資額8000万元、流動資金2000万元。
1.3.2 資金調達
企業自己調達
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は6700万元、利益1300万元、投資回収期間8.7年(税引後、建設期間1年含む)、投資利益率13%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2 社会評価
プロジェクトの落成後、遼鉱グループの貨物到着量と出荷量の増加に役立ち、遼鉱鉄道専用線の利用率を高め、遼鉱グループのモデルチェンジと発展を推進させる。石炭備蓄基地の建設は、石炭、電力及び輸送など多方面にわたる「エネルギー安全保障システム」の構築に有利であり、地方経済社会の発展に良好な促進働きを果たす。
1.5 協力方式
合弁、協力、その他の方式は面談可能。
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能。
1.7 プロジェクト建設場所
吉林省遼源市西安区。
1.8 プロジェクト進捗状況
対外へと企業誘致。
2、協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:遼源市西安区商務局
住所:遼源市西安区人民大街6171号
2.2概況
ここ数年来、西安区は資源枯渇型都市の転換と東北の旧工業基地の振興の政策のきっかけに力を入れ、転換・グレードアップの中核区、経済協力の優先区、民生改善の主要都市区、環境回復のモデル区、社会管理の先導区の発展戦略を全力で実施している。建設の転換、調和、美しさ、活力、幸福の「五つの西安」を加速させる奮闘目標を明確にした。入念な育成・支援を経て、装備製造、建築建材、健康食品、新材料、文化観光、自動車貿易物流を主導とする「4+2」産業発展の新たな枠組みが逐次形成した。
吉林省機械装備製造、遼源市重型実業、隆盛源機械、聚源重型、長江ゴムパイプ、東岳工鉱など多くの装備製造企業と「龍泉春酒」、「梅香曲酒」、「御泉米」、「苦口婆心・タンポポ」、「2羽の雌鶏」ミミズ卵など多くの老舗ブランドが西安経済飛躍の大黒柱となった。黒鉛及び炭素繊維産業が集積して発展し、炭素繊維フェルトが全国80%以上の市場シェアを占めている。自動車貿易物流の異軍突起、全省第2位の中古車取引市場を建設し、総敷地面積は15万平方メートル、年間取引中古車は3万台、成約額は10億元に達している。仙城物流団地は全省第3位の農業副産物卸売市場に位置し、国家農業部の指定市場、商務部の第1陣のグリーン認証市場に選ばれた、凱旋王国ドリームウォーターワールド、湿地公園・鳳鳴湖、紫夢香谷ワインシャトー、鉱山博物館、遼源鉱山労働者墓、遼源日本軍高級捕虜キャンプが定番観光ホットラインとなった。国家級少年卓球訓練基地、西安泥塑、芸翔曲芸、安家衍紙画などの特色ある文化ブランドが急速に発展し、西安区は省文連から吉林省の「曲芸の郷」の栄誉称号を授与された。
2.3連絡方式
郵便番号:136699
連絡係:宋文博
電話:+86-437-3635345
+86-15143722888
イメール:lyxajh@163.com
プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:遼源市商務局
連絡係:艾晶
連絡電話:+86-18643787709
イメール:lyjhjxmc@163.com