現代サービス業
遼源市遼源浙江(紹興)産業団地紡績産業チェーン企業誘致プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
遼源浙江(紹興)産業団地は主に紹興市及び周辺地区の紡績産業移転プロジェクトを請け負い、プロジェクトは既存の産業基礎に依拠し、紹興及び周辺地区の紡績服装、紡績機械、電子商取引プラットフォームなどの分野のプロジェクトを導入し、東遼県の紡績服装産業チェーンの急発展を牽引した。
1.1.2 市場の見通し
(1)紡績業界市場の見通し
紡績業界は中国の伝統的な優位性産業であり、原材料補助材料の製造、紡績製造、服装の生産など多くの段階をカバーしている。現在、中国紡績工業はすでに世界最大規模、最も完備した産業システムを形成しており、生産製造能力と国際貿易規模は長期的に世界トップを占めている。
紡績産業チェーンの上流には主に天然繊維、化学繊維などの原料補助料及び紡績機械と紡績検査が含まれる、中流は加工原料の違いによって、主に綿紡績加工、麻紡績加工、毛紡績加工、糸紡績加工と化学繊維紡績工業に分けられる、下流産業の3つの応用側はアパレル、家庭用織物、産業用織物である。
国家統計局のデータによると、2017-2023年、中国紡績業の企業数は変動傾向にあった。2023年12月、中国の紡績業企業の数は20822社で、2022年12月に比べて3.55%増えた。企業数の増加に伴い、中国の紡績業の供給能力は持続的に増える見込みである。
中国紡績工業連合会及び国家統計局のデータによると、2018-2023年、中国規模以上の紡績業の営業収入は変動傾向にあった。2023年、規模以上の紡績業の営業収入は22879.10億元で、前年同時期比12.53%減少し、下落傾向を示した。
2024年1月から10月にかけて、中国における規模以上の紡績企業の工業増加値は前年同時期比4.4%増、営業収入は40121.1億元、前年同時期比4.4%増、利益総額は前年同時期比9.7%増の1331.4億元である。規模以上の紡績企業の紡績糸生産量は前年同時期比0.9%減少し、布、服装、化学繊維生産量は前年同時期比それぞれ2.0%、4.4%、9.1%向上した。1-10月、全国の限度額以上の単位消費財小売総額は前年同時期比2.7%増の155131億元で、そのうち、限度額以上の単位服装、靴・帽子、針織物類の小売額は前年同時期比1.1%増、実物商品のオンライン着用品小売額は前年同時期比4.7%増である。輸出情勢は全体的に好調で、伸び率は前期より加速した。1-10月、中国における織物服装の累計輸出額は前年同時期比1.5%増の2478.9億ドルである。10月当月、織物衣料の世界向け輸出額は前年同月比11.9%増の254.8億ドルである。
(2)ニット業界市場の見通し
中国におけるニット業界は紡績業界において重要なサブ業界の一つであり、スタートは遅れているが、改革開放と技術の発展のおかげで、中国のニット業界は急速に発展し、現在はニット製品の生産大国になっている。
国家統計局の統計によると、2024年1~6月のニット業界における規模以上の企業の主要事業収入は前年同時期比3.20%上昇し、伸び率は今年第1四半期より0.47ポイント上昇し、稼働の伸びを続けている。ニット業界規模以上の企業の営業コストの伸び幅は営業収入をやや下回り、1~6月の伸び率は前年同時期比3.05%である。2つの製品を見ると、上半期のニット織物規模以上の企業の営業収入の伸び率は前年同時期比4.51%上昇し、ニット服装規模以上の企業の営業収入の伸び率は前年同時期比2.44%上昇した。また、消費シーンの持続的な革新に伴い、消費習慣がレジャー、スポーツに転換し、スポーツカジュアルニットウェアの表現が際立ち、売上高の成長率は前年同時期比6.85%増である。
衣料品の生産量では、今年上半期、中国の衣料品の生産量は前年同時期比4.42%増加し、そのうちニット衣料品の生産量は前年同時期比7.86%増である。同時期には、ニット衣料の生産量が衣料品の総生産量に占める割合は70%近くに達した。
税関総署の速報によると、2024年上半期、全国の織物衣料の累計輸出額は1431.8億ドルで、前年同時期比1.5%増加した。そのうち繊維製品の輸出は693.5億ドルで、前年同時期比3.3%増加した。衣料品の輸出額は738.3億ドルで、前年同期とほぼ横ばいである。
2024年1~6月の中国のニット製品の輸出額は503.68億ドルで、前年同時期比4.45%増で、伸び率は織物服装の輸出より3ポイント近く高い。そのうち、ニット織物の輸出額は115.40億ドルで、前年同時期比8.2%アップし、伸び率は第1四半期より6.6ポイント上昇した。ニットウエアとアクセサリーの輸出額は388.28億ドルで、前年同時期比3.4%アップし、伸び率は第1四半期より0.5ポイント上昇した。
主な輸出市場を見ると、中国のニット製品の輸出は引き続き増加傾向にある。上半期の中国のニット製品はアセアン、米国、EUに対してそれぞれ8.62%、6.07%、2.39%成長した。これに比べて、対日本輸出はやや軟調で、輸出額は前年同時期比2.52%ダウンした。
消費がグレードアップした今日、中国におけるニットアパレル製造大手企業は製品の付加価値が低く、ブランドの影響力が弱い局面を転換するため、合併買収のモデルを通じて国際市場を切り開き始め、自身のブランドの影響力を拡大すると同時に、自身の製品の競争力を向上させた。その中で最も典型的な例は生地紡績で創業した山東如意で、SMCP、Bally、ライカなどの贅沢なファッショングループを買収しており、「中国LVMH」と呼ばれている。将来、中国のニットアパレル製品はブランド路線、ミドル・ハイエンドのトレンドに発展するだろう。
ニット生地の面では、近年の中国の技術の発展と生活レベルの向上により、ニット業界企業は積極的に科学技術をニット生地の制作に溶け込ませることに呼応し、同時に市場の需要動きに注目し、近年も続々とニット機能性製品の制作活動を開催しており、将来的にはニット生地の技術と製品は個性化、ファッション化、機能化とグリーン化の方向に発展するだろう。
総合的に、プロジェクトは遼源市紡績業の既存の産業基礎に依拠し、紡績服装、紡績機械、電子商取引プラットフォームなどの分野の企業を遼源浙江(紹興)産業団地に誘致し、市場の見通しは良好である。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策条件
2018年に遼源市と紹興市が友好都市協定を締結して以来、双方は体制メカニズム、産業発展、インフラ施設、プラットフォーム建設、革新創業、幹部人材などの面で協力メカニズムを構築した。2019年、2つの都市は遼源で紹興産業団地を共同建設する協定に正式に署名した。
「吉林省国民経済と社会発展第14次5カ年計画と2035年ビジョン目標要綱」では、繊維、紡績、靴下業、アパレル、家具及び木製品、製紙などの業界を重点的に発展させることを提案した。炭素繊維、差別化繊維、バイオマス繊維及び製品の発展を加速させる。非木材板材などの接続代替製品を開発し、グリーン環境保全高級家具、高級紙製品、アパレルなどの高付加価値製品の生産規模を拡大させる。東南沿海地区の労働集約型産業移転を受け入れ、産業モデル基地と団地を建設する。2025年までに、産業規模は500億元に達する。
『遼源市国民経済と社会発展第14次5カ年計画と2035年ビジョン目標要綱』では産業チェーンの現代化を加速することを提案した。工業製品の品質向上行動を深く展開し、産業チェーンの増減・統合、再編・再構築を加速させ、産業チェーンのローエンド化、低品質化、非効率化などの問題を効果的に解決し、多点支持、多業並進、多元発展産業構造を形成する。2025年までに、鉄鋼グリーンスマート製造、ファッション紡績靴下業、卵製品の全加工、トウモロコシの仕上げ加工、新エネルギー電池パック、自動車金型、自動車と軌道列車の軽量化、梅花鹿食品健康、現代医薬の革新、先進装備スマート製造の10大シンボル産業チェーンを形成する。東北靴下業園、欧迪愛靴下業などのベンチマーク企業の建設を通じて、産業チェーンの上下流企業を吸収し、スマート製造、ブランド再構築を重点として、産業チェーンを広げ、現代紡績産業のスマート製造基地を構築する。浙江天聖、山東明勝などの企業と積極的に連携し、スパンデックス、ポリエステル、竹繊維、大豆繊維、トウモロコシ繊維などを含む紡績原料生産補鎖企業とプロジェクトの導入を加速させる。
2020年、遼源市人民政府弁公室は『遼源市工業用地弾力性譲渡実施方法(試行)』を印刷、配布し、以下を提出した。弾力性期限、先賃貸・後譲渡、賃借結合、長期賃借方式を採用して工業用地を供給し、法に基づいて入札募集、競売、看板掛け方式を採用して供給しなければならない。工業用地の弾力性譲渡期限は原則として10、20、30、40年を土地譲渡期限とする。企業が期間中に自発的に土地使用権の譲渡期限を選択することを許可する。『実施方法』では遼源市の工業用地コストを下げると同時に、遼源市の土地供給システムを整備した。
(2)資源の優位性
ここ数年来、遼源市はエネルギー構造の最適化と調整を続け、北方クリーンエネルギー熱供給モデル市の建設を全面的にスタートさせ、「石炭ガスを天然ガスに替え」「石炭ガスを電気に替え」などのクリーン暖房改造プロジェクト47項目を展開し、石炭使用量を標準石炭に換算すると51万トン削減できる。また、遼源市は風力、太陽エネルギー、バイオマスなどの資源が豊富で、グリーン低炭素化物流園の建設をサポートしている。
2017年末、遼源は紹興と対口協力都市を結んでおり、紹興の紡績靴下業などの分野における優位性は産業団地に更なる発展チャンスをもたらす。
(3)産業の優位性
遼源浙江(紹興)産業団地は東遼県経済開発区内に位置し、吉林省初の地級市対口協力産業団地である。吉林省東遼経済開発区は主にインフラ建設を行い、用地を「七通一平」の高い基準を持つプロジェクト建設用地に建設する。団地は3期に分けて建設する。一期は永清路の東側区画で、敷地面積は16.64万平方メートル、二期は永清路西側の区画で、敷地面積は19.14万平方メートル、三期は正軒フレームの南側区画で、敷地面積は14.1万平方メートルである。
現在、遼源天語紡績有限公司、吉林治倹服飾有限公司の2つの企業に入居している。その中、遼源天語紡績有限公司高級紡績セット生産基地建設プロジェクトは2019年10月に産業団地に入居し、投資先は浙江紹興市邦月メリヤス有限公司である。プロジェクト完成後、年間2000トンの高級スパンデックス、600トンの高級ゴム筋、300トンの高弾性糸、1億着の高級織物を生産する。現在、企業は二期工場建設を計画しており、標準化工場2棟、事務棟1棟、新たに完成品靴下生産ライン2本を建設する計画である。吉林治倹服飾有限公司の年間100万着の高級児童一体ズボン、2000万足の子供靴下建設プロジェクトを2022年8月に産業団地に入居し、投資先は諸暨市治倹靴下業有限公司であり、プロジェクト完成後、年間2000トンの高級ナイロン、600トンの高級ゴム、300トンの高弾性糸、1億枚の高級織物を生産する。
また、他にも諸暨市暨東機械有限公司、浙江省華旭紡績有限公司が入居している。
(4)人材の優位性
遼源市は人的資源が豊富で、市街地には職業大学が設置されており、企業のニーズに応じて人材を育成することができる。遼源市には良好な工業発展の基礎があり、全国的に有名な「大学城」、「自動車城」の長春からわずか115.13キロで、企業の各種人材需要を満たすことができる。
·遼源区の地域優位性は明らかである。北は長春龍嘉国際空港から140キロ、南は瀋陽桃仙国際空港から240キロで、長春の1時間経済圏と沈鉄都市群の重要な軸帯にある。周辺200キロの半径内には、2つの省都都市と8つの地級市があり、放射人口は4000万人近くに達している。市街地には「三環四縦六横」の交通ネットワークが構築されている。地域間の道路、鉄道交通が発達し、国道303線、四梅鉄道が全域を貫いており、遼西、遼長鉄道と長遼、営梅、吉草、遼西高速道路及び間もなく建設される遼源民用空港は、東北の奥地と海に入るための総合交通システムを構成している。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
遼源浙江(紹興)産業団地には4つの熟地があり、敷地面積はそれぞれ5万平方メートル、2.7万平方メートル、1.3万平方メートル、1.2万平方メートルで、紡績服装、紡績機械、電子商取引プラットフォームなどの分野の企業を誘致する予定である。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1 プロジェクト総投資額
本プロジェクト総投資額は40800万元、その内、建設投資額32640万元、流動資金8160万元。
1.3.2 資金調達
企業自己調達
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は34000万元、利益6800万元、投資回収期間8年(税引後、建設期間2年含む)、投資利益率16.7%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2 社会評価
プロジェクトの建設を通じて、遼源市が完全な産業チェーンを形成し、産業のグレードアップを促進し、下流産業の発展を促進し、地元の就業を促進し、地方経済の発展のために良好な促進働きを果たすことに有利である、また、遼源市の産業構造の最適化、経済発展レベルの向上、地方財政収入のアップにも有利である。
1.5 協力方式
合弁、協力、その他の方式は面談可能。
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能。
1.7 プロジェクト建設場所
吉林遼源市東遼経済開発区。
1.8 プロジェクト進捗状況
対外へと企業誘致。
2、協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:東遼県開発区招商局
住所:吉林省遼源市東遼県
2.2概況
東遼経済開発区は2005年11月に設立が認可され、2021年2月、省級開発区に昇進した。認可計画面積12.15平方キロ、スタートエリア面積3.3平方キロ、既成エリア6.41平方キロ。インフラ施設は現在、「九通一平」の基準に達し、「三横六縦」の道路網構造を形成している。自動車部品製造業、金型製造業、農副食品加工業の3大主導産業が初歩的に形成された。自動車部品製造産業を重点的に発展させる。
開発区はグループ式配置方式を採用して各機能区を合理的に配置した。経済開発区内の全体的な配置構造は、一心、一帯、三軸、六区である。「一心」とは、経済開発区北側の商業サービスセンターを指し、機能区全体における商業貿易、サービスセンターである。「一帯」とは、永清河の河辺に沿う緑の帯を指す。「三軸」とは、東交大街、東文大街、永清路に沿って形成された産業発展軸線を指す。三本の軸線は、各産業区を連結し、経済開発区の全体的な発展枠組みを構成した。「六区」とは、装備製造業団地、自動車関連団地、レジャーサービス区、化学工業団地、産業サービス区、弾力性発展区をいう。ここ数年来、東遼経済開発区の高起点計画、高レベル設計、高基準建設、高効率運行、高速発展、経済総生産は徐々に上昇している。
2.3連絡方式
郵便番号:136600
連絡係:王欣宇
電話:+86-15948996885
イメール:dlxzsbgs@163.com
プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:遼源市商務局
連絡係:艾晶
連絡電話:+86-18643787709
イメール:lyjhjxmc@163.com