現代サービス業
吉林市シンガポール利徳グループ国際コールドチェーン物流園及び農産物加工建設プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
コールドチェーン物流とは、商品の品質を保証し、ロスを減らすために、生産、貯蔵、輸送、販売から消費までの各段階において、商品が常に規定された低温環境にあるシステム工学を指す。
プロジェクトは吉林市の農産物の資源優位性とシンガポールの立徳グループの市場優位性に依拠し、農産物加工とコールドチェーン物流施設を建設し、国際食品貿易を展開し、国際スマート物流管理システムを構築する。
1.1.2 市場の見通し
1.コールドチェーン物流業界の発展現状
(1)コールドチェーン物流総額
市場需要の持続的な増加、政府政策の支持、コールドチェーンインフラの継続的な整備、技術進歩と革新駆動に伴い、中国のコールドチェーン物流総額は絶えず増加している。2023年の中国コールドチェーン物流総額は8.90兆元に達し、2022年より400億元増え、前年同時期比4.6%アップした。2024年の中国におけるコールドチェーン物流総額は9.26兆元に成長する。
(2)コールドチェーン物流市場規模
ここ数年来、人々の日増しに増加する生活需要及び輸入コールドチェーン製品、生鮮電子商取引、コミュニティ団体購入、生中継電子商取引、半加工料理などの新業態の発展は中国のコールドチェーン物流市場規模の絶え間ない成長を推し進めている。2023年の中国コールドチェーン物流市場規模は5170億元に達し、前年同時期比5.2%増加した。2024年の中国におけるコールドチェーン物流市場規模は前年同期比3.7%増の5361億元に達した。
(3)コールドチェーン物流需要量
コールドチェーン物流は現代農業、食品加工、医薬品などの生産端と消費端を結びつけ、産業チェーンを延長し、サプライチェーンを構築し、バリューチェーンを向上させる重要な支えである。近年、政策支援及び下流業界の発展を背景に、中国のコールドチェーン物流需要総量は持続的に拡大している。2023年の中国コールドチェーン物流市場は全体的にプレッシャーを受け止めながら前進し、需要が徐々に安定的に回復する揺れ動く発展局面にあり、コールドチェーン物流需要の総量は約3.50億トンで、前年同時期比6.1%アップした。2024年の中国におけるコールドチェーン物流総需要量は3.65億トンに達した。
(4)冷蔵車保有量
コールドチェーン物流需要の増加と新エネルギー冷蔵車技術の普及と応用のおかげで、中国における冷蔵車保有量は着実に増加する態勢を呈している。2023年の全国冷蔵車市場の保有台数は前年比4.97万台増の43.20万台に達し、前年比12.9%増となった。2024年の中国における冷蔵車保有台数は前年同期比14.58%増の49.5万台に達する。
(5)冷凍庫総容量
冷凍庫はコールドチェーン物流の「根拠地」と呼ばれ、冷凍庫の建設と発展は、すでに国家中堅コールドチェーン物流基地における最も重要なものとなっている。2023年の全国の冷凍庫総量は約2.28億立方メートルで、前年比0.18億立方メートル増え、前年同時期比8.3%伸びた。2024年の中国における冷凍庫総容量は前年同期比10.96%増の2.53億立方メートルに達する。
(6)中国コールドチェーン物流トップ100企業
ここ数年来、中国のコールドチェーン物流企業は加速成長しており、市場集中度は日増しに向上し、コールドチェーン倉庫保管、輸送、配送、装備製造などの分野でリード企業を形成し、仕入れ、流通、情報などのサプライチェーンサービス機能を絶えず延長し、資源統合能力と市場競争力は著しく向上した。企業ランキングを見ると、「2022年中国コールドチェーン物流トップ100企業ランキング」によると、中国のコールドチェーン物流トップ100企業のうち、順豊速運が首位を維持し、運ライチが2位、京東物流が3位だった。栄慶物流、双匯物流、鄭明現代物流、伝勝サプライチェーン、万科物流、上海光明領鮮物流、南京衛崗乳業がそれぞれ4-10位にランクインした。
2.発展の見通し
(1)コールドチェーン物流業界の国際化発展傾向
グローバル経済統合の深化に伴い、コールドチェーン物流業界の国際化傾向はますます顕著になっている。中国のコールドチェーン物流企業は国際競争に積極的に対応し、国際市場を開拓し、業界全体のレベルを高める必要がある。
1)国際市場の需要増加
世界の消費レベルの絶えずの向上と食品、医薬などの国際貿易の日増しな増加に伴い、国際市場のコールドチェーン物流に対する需要は絶えず増加している。中国のコールドチェーン物流企業は国際市場の需要変化に追いつき、国際市場を積極的に開拓し、国際競争に参加する必要がある。
2)国際協力と交流強化
コールドチェーン物流業界の国際化発展には、国際協力と交流を強化する必要がある。中国のコールドチェーン物流企業は国際先進企業と積極的に協力を展開し、先進技術と管理経験を導入し、業界全体のレベルを高める必要がある。同時に、国際コールドチェーン物流業界の組織にも積極的に参加し、国際同業者との交流と協力を強化し、共同でコールドチェーン物流業界の健全な発展を推進しなければならない。
3)国際化運営能力の向上
国際市場を開拓するには、企業が国際的な運営能力を備える必要がある。中国のコールドチェーン物流企業は自身の実力建設を強化し、サービスの品質と管理レベルを高め、国際市場の競争需要に適応する必要がある。同時に、国際市場の法律法規と文化習慣を理解し、リスク防止と対応能力を強化し、企業の国際市場での安定した発展を確保する必要がある。
(2)コールドチェーン物流市場規模は持続的に増加する
報告書によると、人々の食品安全意識の高まりとオンライン消費需要の増加、及び消費者の便利な購入、迅速な配送需要の日増しな向上に伴い、コールドチェーン物流市場規模の着実な拡大を推進しており、2025年の中国コールドチェーン物流市場規模は8686億元に達する見込みである。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
『「第14次5カ年計画」現代物流発展計画』では2025年までに、国家総合立体交通網のメイン骨組みをつなぎ、120個前後の国家物流中枢、100個前後の国家基幹コールドチェーン物流基地の配置建設を完成させ、国家物流中枢を核心とする基幹物流インフラネットワークを基本的に形成すると、提案した。
『商業貿易物流高品質発展特別行動計画(2021-2025年)』ではコールドチェーン物流計画の強化を提案し、いくつかの国家中堅コールドチェーン物流基地を配置、建設し、大型農産物卸売市場、輸出入港などの冷凍冷蔵倉庫貯蔵施設の建設・改造をサポートし、移動冷蔵庫、定温冷蔵車、冷蔵箱などの新型コールドチェーン施設設備の使用を普及させる。末端コールドチェーン施設の装備を改善し、都市と農村のコールドチェーン施設のネットワークカバーレベルを向上させる。条件のある企業がコールドチェーン物流のスマートモニタリングと追跡プラットフォームを発展させ、全過程におけるコールドチェーン配送システムを構築することを奨励する。
「農産物倉庫保管の鮮度保持コールドチェーン施設建設のさらなる強化に関する通知」では、農産物倉庫保管の鮮度保持コールドチェーン施設建設のさらなる推進、プロセス管理の規範化、政策支援の強化、監督管理の重視、指導サービスの最適化、政策効果の最大限の発揮を提案した。
「現代商業貿易流通システム試行都市の建設支援に関する通知」では、地域のコールドチェーン物流基地の建設・改造を支援し、冷蔵、加工、配送などの総合能力を強化し、産地、販売地、集散地を接続し、国の中堅コールドチェーン物流基地、産地のコールドチェーン鮮度保存施設などとずらして接続し、工業品の農村部と農産物の都市部への進出を円滑にすることを提案した。
『伝統的優位性のある食品生産地と地方の特色食品産業の育成に関する指導意見』では、予冷、貯蔵、鮮度保持などの農産物コールドチェーン物流施設の建設を強化し、食品原料の「最初の1キロ」の短所を補完することを提案した。
「 欧宝体育弁公庁はコールドチェーン物流の高品質発展を支援するための若干の政策措置に関する通知の印刷、配布」では、条件に合う地域の国家級、省級中堅コールドチェーン物流基地とコールドチェーン物流集配センターの創設の申請を支持し、コールドチェーン物流基地内の基礎性、公共性、公益性物流インフラの短所の補充を加速させる。コールドチェーン物流基地の運営主体またはコールドチェーン物流の先導企業がコールドチェーンの保存量資源を統合・最適化し、産地の「最初の1キロ」と販売地の「最後の1キロ」でコールドチェーン物流ネットワークを配置、建設することをサポートする。コールドチェーン物流のマルチ連結輸送、郵便宅配便、航空貨物輸送を積極的に発展させ、道路、鉄道、水運、航空の総合立体化コールドチェーン物流ネットワークを構築する。
(2)資源の優位性
吉林市は「世界黄金トウモロコシ帯」、「世界黄金水稲帯」、「世界黄金乳源帯」に位置し、国家商品食糧基地であり、東北の良質な水稲、トウモロコシと長白山の天然特産品のメイン生産地と集散地であり、国家食糧協会から「中国粳米・貢ぎ米の郷」と命名された。2023年に全市の肉牛飼育量は95.68万頭に達し、累計28.75万頭が出荷されている。上半期の豚飼育量は248.7万頭に達し、累計120.14万頭が出荷された。
中新吉林食品区は北緯43度に位置し、世界の「黄金トウモロコシ帯」、「黄金水稲帯」と大豆の郷の核心区域であり、シソ、高麗人参、キクラゲなどのグリーン特産品を豊富に産出している。
(3)産業上の優位性
吉林市で農産物コールドチェーン物流に従事する企業は20社余り、冷凍庫は60軒あり、冷凍庫の容量は31.4万トンである。冷凍施設は主に北東アジア農産物卸売市場、果物卸売市場、水産物卸売市場などの大型卸売市場に集中し、全市で点状に分布している。全市には冷蔵車が500台以上あり、総積載量は約1万トンである。春光乳業、広沢乳業、豊迪食品、元泰食品などを代表とする大型冷凍食品、乳製品生産企業は、原料の獲得、分割加工、貯蔵輸送、端末販売などの段階で全過程の低温制御を実現した。地利生鮮、大福源スーパーなどを代表とする商業チェーン企業は、生鮮農産物配送センターを自ら建設し、商業小売(スーパーマーケット)のために生鮮農産物の統一配送を行う。北東アジアの農産物卸売市場を代表とする大型農産物卸売市場は、ガス制御貯蔵庫、冷蔵鮮度保持庫の建設を加速させ、シーズン外れ、高級輸入果物・野菜を代表とする高価な農産物コールドチェーン物流の急速な台頭を推進した。
(4)人材の優位性
吉林市には9校の大学がある。全日制在校生は10万人近く、毎年高等学校卒業生は約3万人余り。全市の専門技術人材は約6.1万人、技能人材は49.6万人で、そのうち、高技能人材は14.4万人に達する。
(5)地理的交通の優位性
吉林市は北東アジアの要の位置であり、長吉図の核心奥地に位置し、東は延辺を通じて河と海へ行き、西はハルビン・長春・瀋陽・大連につながり、南は遼源・丹東大通路を貫き、北は三江平原に接している。道路交通が便利で、龍嘉空港から64.5キロ、長春から117キロ、瀋陽から397キロ、ハルビンから355キロ、大連港から780キロ、天津港から1020キロである。京津冀とマッチングでき、北東アジアを輻射し、地政学発展の優位性が明らかである。高速道路は「一環四射」の道路網を形成し、鉄道は十字型を形成する。長琿都市間鉄道、長図、吉舒、瀋吉などの鉄道を有し、九江、九棋、西哈などの鉄道専用線及び連絡線を持つ。吉林地区の鉄道の貨物輸送量2670.6万トンで、貨物到着量は2817万トンに達した。
吉林市永吉県中新吉林食品区は岔路河鎮に位置し、西は長春市から50キロ、東は吉林市から50キロ離れている。龍嘉空港から25キロ、長吉高速道路出口から32キロ、鉄道駅から20キロ。瀋陽から400キロ、ハルビンから350キロ、琿春から350キロ、大連港から7時間、営口港から5時間、図們港から5時間である。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
1.2.1国際コールドチェン物流園
コールドチェーン物流園の敷地面積は47454㎡、総建築面積は25132.46㎡。物流設備区、冷凍庫、臨時倉庫、事務棟、研究開発施設、科学研究員事務区、見学区、飲食区、寮などを建設する。
1.2.2 農産物と肉類生産加工
農産物と肉類の生産加工は孵化園II期4000平方メートルの工場を賃借し、食品加工生産ラインと包装生産の補助施設を建設する。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1 プロジェクト総投資額
本プロジェクト総投資額は50000万元、その内、建設投資額40000万元、流動資金10000万元。
1.3.2 資金調達
企業自己調達
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は60000万元、利益9000万元、投資回収期間8年(税引後、建設期間2年含む)、投資利益率18%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2 社会評価
プロジェクトの建設完了後、国際食品商業貿易企業にコールドチェーンサービスを提供し、農業副産物の「出海」ルートを広げ、新鮮な農産物をベースとするサプライチェーン産業クラスターを形成し、コールドチェーン物流産業の現代化、情報化、専門化への発展を推し進める。同時にコールドチェーン物流は食品の安全保障、農産物の付加価値の向上、消費の高度化の促進などの面で代替えできない役割を果たしている。
1.5 協力方式
合弁、協力、独資、その他の方式は面談可能。
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能。
1.7 プロジェクト建設場所
吉林市永吉県中新吉林食品区。
1.8 プロジェクト進捗状況
対外的に企業誘致中。
2、協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:吉林(中国―シンガポール)食品区管理委員会
住所:吉林市永吉県岔路河鎮
2.2概況
吉林市は吉林省第二大の都市で、全国で唯一省と同名の都市である。面積は27711.4平方キロで、全省の14.8%を占め、そのうち市街地面積は3774.6平方キロである。現在、永吉県1県、舒蘭市、盤石市、蛟河市、樺甸市の4つの県級市、船営区、昌邑区、龍潭区、豊満区の4つの市街地、1つの国家級ハイテク産業開発区、1つの国家級経済技術開発区、1つの省級スポーツ観光経済開発区(氷雪経済高品質発展試験区)と1つの国際協力区(吉林〈中国―シンガポール〉食品区)を管轄している。戸籍人口は399.6万人で、漢、満、朝、回、蒙など40余りの民族がいる。
中新吉林食品区は吉林省吉林市に位置し、中国とシンガポール両国の農業と食品安全分野における重要な協力プロジェクトであり、国家長吉図の開発開放の重要なノードであり、吉林省の一、二、三産業の融合発展、対外開放の拡大と国際協力の強化における重要なプラットフォームである。中新吉林食品区の現在の計画面積は240平方キロで、その中、核心区-中新食品城の計画面積は57平方キロである。食品加工区、国際物流区、現代商住区、科学研究サービス区、レジャーリゾート区、景観緑地区など6つの機能エリアを重点的に建設する。食品区以外の新たな計画中の協力区域の面積は1450平方キロで、現代農業の試験モデルを展開し、無規定疫病区をベースとして、核心区産業とドッキングし、一、二、三産業の融合発展を推進する。
2.3連絡方式
郵便番号:132000
連絡係:孟昕蘊
電話:+86-13019270177
イメール:emma8631@163.com
プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:吉林市協力交流弁公室投資促進サービスセンター
連絡係:王艶超
連絡電話:+86-15843218881