新材料
四平市テルル化カドミウム発電ガラスプロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
テルル化カドミウム発電ガラスの運用範囲は広く、非常に典型的なガラス建材の特性を持ち、新型の「発電ガラス」建築材料であり、住民建築業に適している。テルル化カドミウム薄膜太陽電池の生産コストは結晶シリコンや他の材料の太陽電池技術より大幅に低く、次に太陽のスペクトルと最も一致し、95%以上の太陽光を吸収することができる。標準技術、低エネルギー消費、ライフサイクル終了後、回収可能、強弱光はすべて発電可能で、温度が高いほどパフォーマンスが良い。
本製品は四平市鉄西区平西郷に立地し、テルル化カドミウム発電ガラスプロジェクトを建設する。太陽光発電製品の建材化は、太陽光発電グリーン建築への応用に戦略的な導きの意義があり、同時に地域ひいては全省のグリーン転換と質の高い発展を促進する。
1.1.2 市場の見通し
(1)テルル化カドミウム発電ガラスの発展現状
近年、太陽電池の技術は非常に盛んで、調査研究の結果、現在主流の材料は以下の4種類がある、すなわち多結晶シリコン薄膜、非結晶質シリコン薄膜、銅インジウムガリウムセレン(CIGS)多結晶薄膜とテルル化カドミウム(CdTe)多結晶薄膜である。テルル化カドミウム(CdTe)は重要なII-VI族化合物半導体材料であり、形状は黒色結晶粒子または粉末を呈し、融点は1092℃に達し、相対分子量240、結晶構造は閃亜鉛鉱型であり、直接遷移型バンド構造を有する。その格子定数は0.6481nm、禁帯域幅は1.45 eV、室温電子移動度は1050 c㎡/(Vs)、室温正孔移動度は80cm2/(Vs)である。
テルル化カドミウム化学結合の結合エネルギーは5.7eVに達し、カドミウム元素の自然界における最も安定な化合状態の一つである。そのため、テルル化カドミウムは常温で化学的に安定しており、水、弱酸に不溶であり、工業生産と使用過程において比較的安全であり、光電分野の半導体材料、特に太陽電池の製造に広く応用されている。テルル化カドミウム薄膜モジュールは環境に優しく、カドミウム元素排出量を例に、重金属排出物指標表のアモルファスシリコン薄膜電池のカドミウム排出量は同タイプの燃焼によりエネルギーを供給できる石油、石炭などの化石燃料よりはるかに低く、天然ガスの排出量に近い。製造中でも使用中でも、安全に制御できる。その独特な物理的及び化学的性質のため、テルル化カドミウムは太陽光発電分野でその性能は優れており、太陽光発電業界の重要な構成部分となっている。また、テルル化カドミウムは他の分野、例えば赤外線検出器、核放射検出器などの分野で広く応用されている。
(2)テルル化カドミウムガラスの将来性分析
同等の日照条件下で、テルル化カドミウム発電ガラスは従来のシリコン太陽電池に比べて、より高いエネルギー変換効率を示した。これは、同じ日照強度では、テルル化カドミウム発電ガラスがより多くの電力を生産できることを示している。
優れた柔軟性を備えたテルル化カドミウム発電ガラスは、さまざまな曲面や不規則な表面に容易に適合できるため、建築、自動車、航空宇宙など多くの分野で広く応用されている。その使用寿命は25年を超え、伝統的なシリコン太陽電池をはるかに超え、投資家により持続的な収益をもたらす。
テルル化カドミウム発電ガラスは、建築省エネ分野の屋根や窓だけでなく、移動エネルギーや分散発電所などの新興市場にも広がっている。新エネルギー自動車の普及に伴い、車載や車載エネルギーにおける応用の見通しは同様に広い。
技術的なブレークスルーにより、テルル化カドミウム発電ガラスは大規模生産において顕著な成果を収めた。2017年8月、成都中建材光電材料有限公司は世界初の大面積(1.92平方メートル)テルル化カドミウム発電ガラスの製造に成功し、この分野での中国のリードを示した。同時に、生産技術の持続的な進歩に伴い、光電変換効率も向上しており、現在商業化されているコンポーネントの平均効率は約18%である。
再生可能エネルギー需要の世界的な増加と政府の新エネルギー政策への支援により、テルル化カドミウム発電ガラスの市場潜在力は巨大である。技術の進歩とコストの低下も市場競争力をさらに強化するだろう。
総括的に見ると、高エネルギー変換効率、耐久性、高度柔軟性などの優位性により、テルル化カドミウム発電ガラスは建築、移動エネルギー、分散発電所などの分野で幅広い応用潜在力を持っている。技術の持続的な発展と政策支援に伴い、その市場の見通しは非常に良好である。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策条件
国務院弁公庁は国家発展改革委員会、住宅都市・農村建設部の「建築分野における省エネルギー・炭素削減の推進を加速するための作業方案」では、2025年までに超低エネルギー消費、エネルギーゼロ消費の建築面積が2023年より0.2億平方メートル以上増え、既存の建築省エネ改造面積が2023年より2億平方メートル以上増え、建築用エネルギーにおける電力消費の割合が55%を超え、都市建築再生可能エネルギーの代替率は8%をクリアすると提案した。
超低エネルギー消費、エネルギーゼロ消費、低炭素、ゼロ炭素などの建築新世代技術の研究開発をサポートし、超低エネルギー建築構造部品、高防火性能外壁保温システム、高効率省エネ低炭素設備システム、建築運行調整などの重要技術の研究を持続的に推進し、ペロブスカイト、テルル化カドミウムなどの薄膜電池技術装備の建築分野での応用をサポートする。
2022年5月末に国家発展改革委員会及び国家エネルギー局が発表した「新時代における新エネルギーの高品質発展の促進に関する実施案」では、2030年に中国の風力発電、太陽光発電総設備の容量が12億キロワット以上に達する目標をアンカーし、クリーンで低炭素、安全で効率的なエネルギーシステムの構築を加速させることを目的としている。新エネルギーの工業・建築分野への応用を推進し、2025年までに公共機関の新築建築屋根の太陽光発電被覆率を50%にすることを目指す。国家レベルから見ると、太陽光発電業界は国家が重点的に支持するサンライズ産業であり、今後10年間、国家は太陽光発電設備の容量規模を大いに高めることによって業界の発展を促進し、エネルギーシステムを再構築する。
(2)プロジェクトの優位性
東北旧工業基地の豊富な基礎と都市センターの地位、グリーン食品加工、機械加工製造、冶金、医薬、建材、新エネルギー、省エネ・環境保全など、20以上の業界、1000個以上の工業製品を持っている。康達農機を代表とする農機製造業は、技術が世界の先進レベルを追い越している。宏宝莱ドリンク、金士百ビールは、北方現代工業文明を切り開いた。巨元瀚洋を先導とする熱交換器業界は、「中国製造2025」国家戦略と積極的に連携し、スマート製造、グリーン製造、精密製造、サービス型製造能力を全面的に向上させ、四平装備製造業の特色あるブランドを構築し、巨大な産業クラスター効果を形成した。
(3)地理的優位性
四平鉄西は吉林省の「南大門」である。東北における重要な交通中枢と物流ノード都市であり、東北地方の輸送半径が最も短い都市である。哈大高速鉄道旅客輸送専用線、北京ーハルビン、四平ーチチハル、四平ー梅河口などの主要鉄道幹線が市街地で交差し、102国道、303国道、北京ーハルビン、長春ーシンセン、集安ー双遼高速道路が市街地を貫いており、長春龍嘉空港、瀋陽桃仙国際空港から車で1時間しか離れていない。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
プロジェクトの総敷地面積は70ムーで、テルル化カドミウム薄膜電池生産ラインを建設し、テルル化カドミウム薄膜発電ガラス連合作業場を建設し、CSS堆積、マグネトロンスパッタリングめっき、活性化炉、焼鈍炉などのメイン生産ライン技術設備及び窒素ステーション、空圧ステーション、給排水、給電配電、暖房などの補助生産施設をセットで建設する。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1 プロジェクト総投資額
プロジェクト総投資額は31500万元、その内、建設投資額25200万元。
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は20192万元、利益6058万元、投資回収期間7.2年(税引後、建設期間2年含む)、投資利益率19.23%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2 社会評価
このプロジェクトは現地の経済成長の促進と産業のモデルチェンジとグレードアップの推進に積極的な役割を果たす。先進的なクリーンエネルギー技術の応用により、エネルギー使用効率を効果的に向上させ、温室効果ガスの排出削減に役立ち、環境品質の改善に重要な意義を持つ。また、プロジェクトの実施は地域住民の雇用を創出し、コミュニティの凝集力を強化した。全体的に、このプロジェクトは経済、社会、環境の面でプラスの影響を与え、クリーンエネルギー技術の普及に貴重な経験を提供した。
1.5 協力方式
合弁、協力。
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能
1.7 プロジェクトの立地
四平市鉄西区平西郷。
1.8 プロジェクト進捗状況
プロジェクトは計画段階中。
2、協力側簡単紹介
2.1機構基本状況
名称:四平市鉄西区人民政府
住所:四平市鉄西区海豊大街2118号
2.2概況
四平市鉄西区は吉林省中部平原地区、東北松遼平原の奥地に位置し、南西部は遼寧省と境を接し、北東部は梨樹県と隣接している。全区は現在4つの郷鎮、5つの街道、1つの循環経済モデル区と1つの開発区を管轄し、総面積719平方キロ、総人口39万人、四平市都市センター区、市委員会、市政府所在地、全市政治、経済、文化、教育科学技術、商業貿易センターである。
鉄西区は四平市が国家衛生城、国家園林城、全国都市コミュニティ建設モデル市の創建などの主要な積載区であり、四季がはっきりしており、気候が快適で、環境が優美で、生態が住みやすい。
鉄西区は世界第2位の黄金トウモロコシ帯に位置し、吉林梨樹、遼寧昌図全国2大食糧生産県の間に位置し、食糧生産と流通の重要な集散地である。1万ムーの無公害野菜生産基地は前後して国家と省級認証をパスした。
鉄西区は四平市商業貿易センターであり、社会消費財小売総額は市街地の70%以上を占め、東北地区における重要な生産資料と生活資料物流港である。
鉄西区は淡水資源が豊富で、山門、二龍湖の2大ダムから給水し、1日20万トンの給水ができる。電力供給が充実しており、四平火力発電所の計画搭載容量は180万キロワットに達し、電力供給信頼性は99.9%で、配送は安定している。天然ガスの貯蔵量は400億立方メートルに達し、循環団地には中石油、中石化、華生の3つのガスステーションがある。全区の土地資源を占める耕地面積は49.4%は、すべて農業適宜地と林業適宜地に属している。
2.3連絡方式
2.3.1 協力機構連絡方式
連絡先:鉄西区商務局
連絡係:阮波思
連絡電話:+86-13304345300
イメール:sptxzsb@126.com
2.3.2 プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:四平市経済協力局
連絡係:温大成
連絡電話:+86-434-3260536
イメール:spjhjjhk@163.com