1. プロジェクト簡単紹介

1.1 プロジェクト背景

1.1.1. プロジェクト簡単紹介

太陽光発電ガラスは太陽光発電モジュールに用いられる封止材であり、その作用は主に電池シートを水分とガス酸化及びさび電極から保護する。

太陽光発電ガラスは高強度、高透光率、高耐候性の特徴がある。光電変換効率を高めるために、結晶シリコン太陽光発電電池は封止パネルガラスが結晶シリコン電池を保護すると同時に、高い光透過率を持つことを要求し、その中で強化ガラスは91.5%以上に達し、めっきガラスは93.5%以上に達しなければならない。太陽光発電ガラスの製造過程において、高強度、高透過性と高耐候性の特徴を達成するために、鋼化、めっき膜、釉薬めっきなどの技術を採用する必要がある。通常のガラスに比べて、太陽光発電ガラスの鉄含有量はより低く、耐温度はより高く、光透過性、耐衝撃性と耐食性はより強い。

1.1.2 市場の見通し

（1）太陽光発電ガラス産業チェーン

産業チェーンの角度から見ると、太陽光発電ガラス産業チェーンの上流には原材料と燃料動力が含まれ、その中で、原材料は主にガラスの生産に必要な純アルカリと石英砂を指し、燃料動力は石油、天然ガス、電気などを含む、中流は太陽光発電ガラスの製造業者、下流の応用市場は太陽光発電モジュールであり、最終的に太陽光発電分野に応用される。

（2）太陽光発電ガラス市場の見通し

太陽光発電ガラスは太陽光発電アセンブリにおいて不可欠な材料として、需要側は太陽光発電アセンブリの組立量と密接に関連している。太陽光発電はエネルギー構造改革とエネルギー代替における重要な方向として、国家の関連部門は前後して『「第14次5カ年計画」再生可能エネルギー発展計画』「第14次5カ年計画」新型エネルギー貯蔵発展実施方案』『太陽光発電産業チェーンのサプライチェーン協同発展の促進に関する通知』を公布し、太陽光発電の各段階の融合発展を促進、推進し、太陽光発電端末の需要の持続的成長の確実性はさらに向上した。データによると、2023年の中国の太陽光発電新規ユニットは216.02GWで、前年同時期比147.13%増加し、倍増の飛躍的な発展を実現した。

2024年、太陽光発電業界は複雑で変化に富んだ発展態勢を呈している。生産量と組立量：中国太陽光発電業界協会のデータによると、2024年上半期、太陽光発電業界は製造側と応用側で引き続き拡大する傾向を維持した。多結晶シリコン、シリコンウェハ、電池、コンポーネントの生産量は前年同時期比32%を超え、強力な生産能力を示した。同時に、国内の太陽光発電新規ユニットは102.48GWに達し、前年同時期比30.7%増加し、市場の需要が依然として旺盛であることを示した。

輸出状況：輸出面では、国内のシリコンシート、電池、コンポーネントの輸出量も前年同時期比34.5%、32.1%、19.7%増と大幅な成長を実現した。これは中国の太陽光発電製品の国際市場における競争力と需要量の向上を反映している。

産業チェーン価格：生産量と組立量の増加と対照的に、産業チェーン価格は大幅に下落した。2024年上半期、国内の多結晶シリコン、シリコンシートの価格は40%を超え、電池シート、コンポーネントの価格は15%以上下落した。これは生産能力の過剰、需要の変動、国際貿易情勢など多くの要素が共同作用した結果である可能性がある。

製造側の生産額：産業チェーンの価格下落の影響を受け、国内の光発電製造側（インバータを含まない）の生産額も明らかに低下した。2024年上半期、同生産額は約5386億元で、前年同時期比36.5%減少した。これは、市場の課題に直面している太陽光発電業界の脆弱性を反映している。

政策支援：多くの課題に直面しているが、太陽光発電業界は依然として国家政策の積極的な支持を受けている。消納レッドラインの90%への開放、大基地プロジェクトの建設加速、電力網の建設プロセスの加速、多措置による分散型発展の支持などの要素を考慮して、2024年の中国の太陽光発電新規ユニットは引き続き高位を維持する見込みである。

技術革新と産業グレードアップ：業界のチャレンジとリスクに対応するために、太陽光発電企業は技術革新と産業グレードアップに力を入れる必要がある。製品の品質を高め、コストを下げ、市場ルートを広げるなどの方法で、自身の競争力とリスク抵抗力を強化する。

太陽光発電ガラスは太陽光発電アセンブリにおいて最も重要な材料の一つである。ここ数年来、太陽光発電業界の急速な発展に伴い、市場の需要はさらに拡大し、関連企業は続々と国外の先進技術を導入し、研究開発に力を入れ、生産ラインを開拓し、太陽光発電ガラスの国産化を実現しており、太陽光発電ガラスの生産量は着実に増加している。

以上のように、太陽光発電業界は2024年に複雑で変化に富んだ市場環境と多くのチャレンジに直面している。しかし、政策の支持と企業の努力の下で、この業界は依然として安定した成長を維持し、より広い発展の見通しを迎えることが期待されている。世界の低炭素経済とエネルギー革命の大きな趨勢の下で、中国の環境保全政策は厳しくなり、国は終始新エネルギー産業の発展を重視し、続々と大量の政策を打ち出して新エネルギー産業の発展を奨励、支援している。中国は「カーボンニュトラル・カーボンピークアウト」の目標を提出しており、未来の太陽光発電はきわめて良いクリーンエネルギーとして、現在の補助エネルギーから次第に主力エネルギーになることもできる。光発電需要の増加は、必然的に光発電ガラス需要の増加を牽引するだろう。

1.1.3技術分析

太陽光発電ガラス製品は、超白エンボスガラス原片を加工したものである。原片生産ラインにおいて、溶融、成形、焼鈍は核心的な一環であり、製品の品質と製造率に影響を与え、同時に窯炉の運行も製品の熱効率に影響を与える、製品ラインにおいて、製品は深加工過程に入り、エッジ磨き、洗浄、膜めっき、鋼化は核心段階であり、膜めっきは太陽発電ガラスの透過性をより良くし、鋼化は太陽光発電ガラスにより高い強度を持たせる。 

太陽発電ガラスの生産のほか、組み合わせられた深加工プロジェクトも太陽発電ガラス業界の重要な構成部分である。深加工の面では、主に切断、研磨、パンチ、めっきなどの一環に関連している。深加工により、光電変換効率の向上、太陽光発電モジュールの安定性の向上など、太陽光発電ガラスにより多くの機能を与えることができる。

本プロジェクトが採用予定の技術及びプロセスは、プロジェクトの運営者は比較的に成熟した技術を持ち、産業化生産レベルに達する。

1.1.4プロジェクト建設に有利な条件

（1）政策の優位性

工業と情報化部弁公庁市場監督管理総局弁公庁国家エネルギー局総合司は共同で「太陽光発電産業チェーンのサプライチェーン協同発展の促進に関する通知」を公布し、「各地の工業と情報化、エネルギー主管部門は国内の太陽光発電大市場を有効に利用し、産業チェーンの上下流企業の深い連携交流を誘導しなければならない」と指摘した。新たな再生可能エネルギーと原料の使用エネルギーをエネルギー消費総量の制御に組み入れない主旨を実行に移し、太陽光発電貯蔵量プロジェクトの建設を統一的に計画し、多結晶シリコンなどの新規プロジェクトの備蓄を強化し、協調して手続きを取り扱い、下流の需要に基づいて生産能力の放出と秩序ある生産拡大を確実に加速させる。シリコン材料とシリコンシート企業、シリコンシートと電池、コンポーネント及びインバータ、光起電ガラスなどの企業、コンポーネント製造と発電投資、発電所建設企業の深い協力を奨励し、企業が戦略連盟、長期オーダー締結、技術協力、相互株式参加などの方式を通じて長期的かつ効果的な協力メカニズムを構築することを支持し、上下流の明確な価格測定、供給保障、安定的な予期を導く。 

双遼は全国の旧工業基地として、独自の珪砂生産基地を設置して原料を提供し、ガラス新材料と新型モニターガラスオリジナル技術の発祥地であり、太陽光ガラス産業を発展させる良好な基礎と条件を備えている。

プロジェクトは国家産業政策及び地域産業計画に合致し、現地の経済建設、経済構造及び新材料工事などに積極的な影響を与える。本プロジェクトは国と地元政府が支援し、発展を奨励するプロジェクトであり、明らかな政策の優位性を持っている。

（2）産業の優位性

双遼巨豊砂鉱は世界四大富鉱の一つと誉められ、処理後のシリカ含有量は98%以上に達する。区内で判明獲得可能ガラス用石英砂資源量は4179万tで、その中で判明資源量763万t、制御資源量1500万t、推定資源量1916万tである。双遼市は珪砂資源を頼りに、全国のガラス大手2社の金墾ガラス、迎新ガラスを双遼に集め、吉林省唯一のガラス建材特色団地、中国北方最大規模のガラス建材基地、国家計画の北方シリコン原料生産基地となった。3年から5年かけて双遼のガラス「産業ツリー」を育成し、百億の生産額を持つガラス建材産業団地を建設する予定である。

（3）人材の優位性

四平は科学研究、工学技術、実地調査設計、経営管理、コンサルティングサービスなどの各種人材を集め、吉林大学、長春理工大学、長春工業大学、東北師範大学、吉林省農業科学院、吉林師範大学、吉林省農業工学院、四平科学技術研究院は四平発展のために人材保障を提供し、完全な人材育成システムを形成した。四平労働力資源の優位性は明らかで、熟練技術者の占める割合は東北都市群の中で比較的に高いレベルにあり、労働力はちょうど配当期に当たり、労働力コストは比較的に低く、多くの高素質な産業労働者があり、各種企業の労働需要を満たすことができる。

（4）地理的交通の優位性

双遼区の優位性は顕著で、遼寧、吉林、内モンゴル東部の中心地帯にあり、『吉林省中部都市群計画』の中で、双遼を吉林省西部のセンター都市と門戸都市と位置づけている。双遼は東北地区西部の交通中枢であり、東北地区における重要な物資集散地である。境内には双遼から大虎山、四平からチチチハルまでの2つの鉄道が通過し、大慶から広州、長春から深セン、集安から錫林浩特、嫩江から丹東、双遼から白城など多くの高速道路が双遼で合流し、吉林省で唯一、複数の高速道路ノード、9つの高速道路出口を持つ都市である。瀋陽から明水、集安から錫林浩特までの2本の国家級幹線道路、G231嫩双線が南北を貫いている、長春から双遼省級幹線道路は東西にまたがっている。双遼は通遼空港から車で50分、長春龍嘉国際空港、瀋陽桃仙国際空港から車で150分の距離にある。双遼は長春1時間経済圏、瀋陽2時間経済圏に溶け込む。 

1.2 プロジェクト建設内容及び規模

1.2.1 建設規模

年間4000万平方メートルの超薄型太陽光発電バックシートガラスを生産。 

1.2.2 建設内容

プロジェクトの敷地面積は7.5万平方メートル、建設予定面積は4.2万平方メートル、生産現場、倉庫、オフィスビル及び関連施設を建設する、1日の溶融量1200トンの窯炉2本を建設する。超薄型太陽光発電バックシートガラスの仕上げ加工ラインを4本購入する。

1.3プロジェクト総投資額と資金調達

1.3.1 プロジェクト総投資額

本プロジェクト総投資額は38000万元、その内、建設投資額30400万元。

1.4 財務分析及び社会評価

1.4.1 主な財務指標

プロジェクトの量産後、年間売上高は22145万元、利益7310万元、投資回収期間7.2年（税引後、建設期間2年含む）、投資利益率19.2%。

説明：表中の「万元」はすべて人民元である

1.4.2 社会評価

本プロジェクトの超薄型太陽光発電バックシートガラス深加工は、環境保全、省エネ、特殊性能を合成する高分子材料から出発しても、持続可能な発展戦略の要求に合致しており、いずれも良好な応用見通しを持っている。さらに現地のガラス深加工産業のチェーン延伸、チェーン補充、チェーン強化を促進し、全市のガラス製造産業の運動エネルギー強化に確実に役割を発揮し、双遼市のガラス製造産業がハイエンド発展の新たな段階に入ることを促進した。同時にプロジェクトは現地の労働力に大量の就業機会を提供し、社会的効果が顕著である。

1.5 協力方式

独資、合弁協力。

1.6 外資導入の方式

資金、その他の方式は面談可能。

1.7 プロジェクト建設場所

双遼市。

1.8 プロジェクト進捗状況

対外的に企業誘致中。

2、協力側簡単紹介

2.1 基本状況

名称：双遼市人民政府

住所：四平市双遼市遼河路1980号

2.2概況

双遼市は吉林、遼寧、内モンゴルの3省（区）の境に位置し、松遼平原はコルチン草原と境を接し、鶏の鳴き声が3省に響くといわれている。管轄区の面積は3121.2平方キロ、常住人口は32万人で、18の郷鎮（街）、1の省級経済開発区を管轄している。境内には2つの鉄道、4つの国と省級幹線があり、吉林省で唯一4つの高速道路、9つの高速道路出口を持つノード都市である。

地域の交通が発達している。双遼は東北地方西部の道路と鉄道交通の中枢である。平斉、大双の二本の鉄道が通過している。大広、長深、集錫、嫩丹の四本の高速道路が双遼で交差し、吉林省で唯一4つの高速道路9つの高速出口を持つノード都市である。

資源が豊富である。珪砂資源は潜在的に使用待ちであり、七棵树珪砂鉱は世界4大富鉱の1つであり、貯蔵量は9億トンに達する。珪砂資源を頼りに、全国のガラス大手2社の金墾ガラス、迎新ガラスが双遼に集まり、吉林省唯一のガラス建材特色団地、中国北方最大規模のガラス建材基地、国家計画の北方シリコン原料生産基地となった。

農牧資源が豊富である。双遼は世界の「黄金トウモロコシ帯」に位置し、全市の耕地面積は280万ムーで、食糧は年間30億斤の段階的なレベルで安定しており、吉林、遼寧、内モンゴルの3省最大の家畜の集散地である。前後して全国食糧生産県、全国商品食糧基地県、全国肉羊基地県、全国赤身豚基地県、全国生態モデル県と命名された。

電力エネルギーの供給が十分である。国電双遼発電所は吉林省最大の火力発電所であり、現在の設備容量は200万キロワットである。双遼も全国の風力資源が豊富な県市であり、国電グループ、華能グループ、大唐グループ、華電グループなどの国有大型企業は前後して双遼市で風力発電プロジェクトを開発、建設し、ネットワークユニット規模はすでに40万キロワットに達した。国華能源、華能集団、吉林普華億能、吉林中能、百倫風力発電などの企業が風力発電プロジェクトを開発、建設中がまだ40万キロワットある。同時に、双遼慶達、常州天合、新疆特変電工、広東猛獅などの太陽光発電企業は双遼市で太陽光発電プロジェクトの開発に投資しており、現在すでに累計225MWを発電している。

　文化旅行が融合発展。前後して全国平安農機モデル県、全過程機械化モデル県、漢方医薬先進機構と全省県級文明都市に選ばれ、特色ある文化が観光地に溶け込み、省級衛生都市であり、双遼一馬樹沙地森林公園、白鶴自然保護区、七星湖公園、架樹台湖湿地公園、双遼公園、八一湖などの生態景観を持っている。

  双遼経済開発区は2002年に建設され、2005年に吉林省省級工業集中区に指定された。団地の総計画面積は28平方キロで、計画配置は「1区4園」に分けられ、その中の化学団地は2012年10月に省環境保護庁の許可を得て設立され、計画面積は1.48平方キロ（北区1.28平方キロ、塩素・アルカリ産業チェーンクラスターを発展させる。南区0.2平方キロ、化学原料薬を発展させる）で、吉林省の塩化学工業産業発展基地である。2022年に省政府の許可を得て省級開発区に昇進し、同年に吉林省内の県級都市の中で唯一の「陸上風光三峡」グリーン電力モデル団地に選ばれた。

2.3連絡方式

連絡係：黄喜波

連絡電話：+86-13844438112

プロジェクト所在市（州）連絡方式

連絡先：四平市経済協力局

連絡係：温大成

連絡電話：+86-434-3260536

  イメール：spjhjjhk@163.com