新材料
長春市年産5万トン新型生分解性環境保全包装袋プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1. プロジェクト簡単紹介
プロジェクトで生産される生分解性環境保全包装袋とは、ポリ乳酸(PLA)及びポリヒドロキシ脂肪酸エステル、ポリエチレンオキシドなどの分解性環境保全系原材料を利用して製造される代替プラスチック食品医薬品包装袋を指す。
新型生分解性包装袋は数ヶ月以内に完全に分解でき、環境汚染を起こさない。それは新型の環境保全材料の一種で、全く新しい分解技術を採用して、大気、水と土壌中の微生物の働きを通じて、袋は短時間で完全に分解することができ、環境に対していかなる危害をもたらすことはない。分解性プラスチック袋は、伝統的なプラスチック袋を完全に代替えでき、しかもその強度は伝統的なプラスチック袋よりも高い。しかも製造技術が簡単で、コストが安く、耐久性が強く、大規模な生産に適している。
1.1.2 市場の見通し
(1)プラスチック汚染危害
経済の発展、消費の高度化、宅配業や外食などの業界の急速な発展に伴い、プラスチックは宅配包装、手前箱、スーパーのショッピングバッグなどの日常生活の必需品となっている。近年、プラスチックの消費量は絶えず増加し、もたらした環境汚染問題は日増しに顕在化し、人類の健康と生態環境に極めて大きな危害をもたらしている。現在、環境汚染の主な問題はプラスチックの分解であり、例えばマイクロプラスチックと化学添加物であり、その多くは有毒であることが知られており、人間や野生動物の健康や生態系に危害を及ぼしている。人体は多方面にわたって水源プラスチック汚染の影響を受けやすく、ホルモンの変化、発育障害、生殖異常、癌を引き起こす可能性がある。プラスチックは海鮮、ドリンク、さらには食塩を通じて摂取される。プラスチックが空気中に懸濁していると、それらは吸い込まれて皮膚を浸透する。
プラスチック汚染の対策は主に源の減量、回収、代替、片付けの4つの方面から着手すべきである。その中で自然環境の中で分解可能なプラスチックで伝統的なプラスチックを代替することは上述の対策における重要な一環である。現在、世界各国は分解プラスチックの使用を奨励する政策を次々と打ち出しており、中国は2020年にも新版のプラスチック禁止令を公布し、分解プラスチックの普及使用を支持している。
不完全な統計によると、現在、EU、北米、日本、韓国、タイ、パキスタン、アフリカの一部の国では制限レベルの異なるプラスチック禁止令やプラスチック制限令が出されており、一部の国のデータによると、使い捨てプラスチック製品の使用量は低下している。世界各国はプラスチック制限を加速させている。
(2)循環経済
循環経済は、資源循環型経済とも呼ばれ、資源節約と循環利用を特徴とする経済発展モデルの一種である。資源投入、企業生産、製品消費及び廃棄の全過程において、資源消費と廃棄物発生を減少させることにより、資源の最大化利用と環境の最小化汚染を実現することを強調している。循環経済の核心原則は減量化、再利用と資源化を含み、目標は汚染の低排出ひいてはゼロ排出を実現し、環境を保全し、社会、経済と環境の持続可能な発展を実現することである。
近年、循環経済市場は世界的に急発展している。中国は循環経済発展の先駆者の一人として、循環経済の発展を推進するために一連の政策文書と法律法規を公布した。例えば、『「第14次5カ年計画」循環経済発展計画』では2025年までに循環型生産タイプを全面的に推進し、資源循環型産業システムを構築することを明確に提案しており、資源循環利用産業の生産額は5兆元に達すると予測している。
(3)新型生分解性材料市場の見通し
包装袋とは各種用品を包装するための袋で、貨物を生産流通過程で輸送、保存しやすくさせ、日常生活や工業生産に幅広く使用されている。実際の数字によると、80%使用後のプラスチック袋は最終的に一般ごみと同様にごみ集積地に運ばれて処理され、数パーセントのプラスチックのみ回収循環に使用されている。
現在、多くの包装袋の頂部は開口タイプであることが多い。このような開口タイプ包装袋は使用時に相対的な利便性を持っているが、物品の入れ出し時にはプライバシーが高くない。たとえば、いくつかの個人物品を入れたり、貴重な贈り物を入れたりする場合は、一般的な包装袋では物品のプライバシーを保障することができない。ゆえに、本プロジェクトは新型の包装袋を提供することでこの問題を最適化し、包装袋の物品に対するプライバシー保護を実現する。
新型生分解性包装材料市場の見通しは幅広く 、主に世界の環境保全意識の向上、各国の使い捨てプラスチック製品に対する規制政策及び各業界の持続可能な発展材料に対する需要の増加による。2023年の世界における生分解性材料市場規模は約57.32億ドルで、2030年までに約277.03億ドルに達する見込みで、年平均複合成長率は21.73%である。包装、農業、医療など多くの分野で生分解性材料の需要が急増し、市場の持続的な拡大を推進した。同時に、技術の進歩も生産コストを下げ続けており、より多くの企業がこれらの材料を採用できるようになり、市場の浸透率の向上を加速させている。
2023年、中国の生分解性材料の市場規模は173.12億元に達し、主に中国政府の環境保全産業に対する政策支持と使い捨てプラスチックを制限する複数の法規の推進によるものである。全国的に、特にプラスチック汚染が深刻な地域では、政府は一連の政策と行動計画を推進し、企業が伝統的なプラスチックの代わりに分解性材料を採用することを奨励した。具体的な措置としては、プラスチック禁止策の実施、包装、農業フィルム、使い捨て消費財などの分野に対して厳しい環境保全要求を提出した。また、消費者の環境保全意識の高まりに伴い、包装、飲食、農業、日用消費財への生分解性材料の応用需要が徐々に増加させている。食品の外食、物流包装などの業界では、プラスチック廃棄物の環境への負担を減らすために生分解性包装の導入が始まっている。以上のように、新型生分解性環境保全包装袋は良好な市場見通しがある。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
国家発展改革委員会と生態環境部は「プラスチック汚染対策のさらなる強化に関する意見」を発表し、分解不可能なプラスチック袋、分解不可能な使い捨てプラスチック食器、ホテル、酒店の使い捨てプラスチック用品及び宅配プラスチック包装の生産、販売と使用を秩序立てて禁止、制限し、代替製品を積極的に普及させることを提案した。この規定の制定は、「プラスチック制限・プラスチック禁止」の具体的なスケジュールを明確にし、ポリ乳酸製品の国内における応用に極めて大きな促進作用を果たした。
「農業用マルチ汚染防止の加速推進に関する意見」、『「第14次5カ年計画」循環経済発展計画』、「農業用マルチ業界の規範条件(2017年本)」、「戦略的新興産業分類(2018)」などの政策の打ち出しは、ポリ乳酸にも市場需要をもたらしている。これは主に上述の政策が、農業用マルチの生産流通行為と規模に対して厳格な制約を行い、伝統的な分解不可能な農業マルチの回収利用レベルに対して比較的に高い要求を提出し、そして企業が生分解性農業マルチなどのグリーン製品の研究開発・普及を奨励したためである。
本プロジェクトは開発区生物化学工業産業団地の重点誘致プロジェクトに属し、楡樹市の誘致政策と生物化学工業産業団地の優遇政策を享受する。
(2)人材の優位性
長春はキャンパス内に位置している都市で、国家級重点実験室が15カ所、中国科学院光機物理所、中国科学院応化所、中国科学院地理所など83個の長春における独立科学研究機構、吉林大学、東北師範大学など49校の高等大学を有し、プロジェクトの実施に高級管理者と技術者を提供することができる。
(3)原材料の優位性
本プロジェクトの主な原材料には保障があり(中糧3万トンラクチドプロジェクトが実施されており、2025年に生産開始予定)、製品には市場(プラスチック包装袋代替品)がある。投資企業は実際の状況に応じて、新規またはリース、購入(またはリース代理購入)による生物化学工業産業団地の標準化工業工場の形式で化学工業産業団地に入居することができる。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
プロジェクトの建設面積は3万平方メートルで、生産現場、原料現場、倉庫などを建設し、包装袋生産ラインを10本購入、設置し、水、電気、暖房、蒸気、動力などの補助生産施設を建設する。建設規模は年産5万トンの新型生分解性環境保全包装袋である。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
プロジェクト総投資額は20000万元、その内、建設投資額16000万元。
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は11660万元、利益3850万元、投資回収期間6.7年(税引後、建設期間1.5年含む)、投資利益率19.2%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2 社会評価
プロジクトの落成後、完全な産業チェーンを形成し、産業のグレードアップを促進し、下流産業の発展を促進すると同時に、地元の雇用を促進し、地方社会の発展のために良好な促進作用を果たし、楡樹市の支柱産業の進歩のために良好な推進作用を果たすことができる。
1.5 協力方式
独資、合弁、協力。
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能
1.7 プロジェクト建設場所
長春五棵樹経済開発区
1.8 プロジェクト進捗状況
プロジェクト提案書編成済み
2、協力側簡単紹介
2.1機構基本状況
名称:長春五棵樹経済開発区
住所:長春五棵樹経済開発区(楡陶道路31キロ地点)
2.2機構状況
長春五棵樹経済開発区は吉林省政府が2003年7月15日に設立を許可した省級開発区で、楡樹市の西3キロに位置している。面積804平方キロ、核心区計画面積45.55平方キロ、総人口31.9万人。
ここ数年来、団地は前後して中糧生化、国投生物、タイ正大グループ、米国燦盛、金東グループ、首農グループ、大連実徳、四海グループ、通威会社、大連匯能、吉林大地環保、吉林海川、楓林食品など国内外の有名企業を導入した。現在までに開発区に進出した各種企業は300社以上、規模以上の企業は31社に達している。世界トップ500企業が5社、国内トップ500企業が5社がある。区に進出した企業は年間2.5万人の労働力雇用を解決する。中糧生化エネルギー(楡樹)有限公司を代表とするトウモロコシ生物化学工業団地を初歩的に形成した。燦盛生化中間体(長春)有限公司を代表とする生物医薬産業団地、タイの正大グループを代表とする家畜・家禽製品加工産業団地、楡樹銭酒業及び138軒の白酒を代表とする酒類産業モデル団地、聖凱倫双創基地を代表とする双創産業などの特色ある産業団地。五棵樹化学工業団地のインフラ整備が日々整備されている。
五棵樹開発区は前後して国家農業部に「全国農産物加工業モデル基地」、吉林省政府に「全省農産物加工業モデル区」、国家発展改革委員会に「全国百佳科学発展モデル団地」と評価された。
2.3連絡方式
連絡係:李林崗
電話:+86-431-83060888
イメール:yshzjl5021@163.com
郵便番号:130400
プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:長春市合作交流弁公室
連絡係:張俊傑
連絡電話:+86-15704317930
ファクス:+86-431-82700590
イメール:xmc82763933@163.com