文化観光
長春市黄龍府古城建設プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1. プロジェクト簡単紹介
プロジェクトは農安県に立地し、吉林省長春市に属する。農安県は黄龍府と呼ばれ、二代王城、五朝の重鎮であり、東北文明の重要な発祥地の一つである。6000年以上の文化史と2000年以上の建城史があり、広い黒土地に輝いている塞外珠玉のようである。プロジェクトは農安県古城の歴史的背景と文化的基礎を頼りにして、文化レジャー、芸術風情、特色あるショッピング、飲食宿泊、風情体験を一体化した文化レジャー観光街を作り、農安県文化旅行レジャー重点プロジェクトとしている。
1.1.2 市場の見通し
(1)中国文化観光市場の現状分析
中国の観光産業は国民経済の重要な構成部分として、近年、持続的かつ急発展を実現し、顕著な市場活力と巨大な成長潜在力を示した。この産業は観光地経営、旅行会社サービス、ホテル宿泊、飲食娯楽など多くの細分化領域をカバーし、完全な産業チェーンを形成している。観光資源の開発と保護から、観光製品の設計とマーケティング、そして観光サービスと体験に至るまで、各段階は密接につながっており、共同で観光市場の繁栄を促進している。消費レベルの向上とデジタル化の転換の加速に伴い、中国の観光産業は個性化、知能化、グリーン化の方向に向かって発展しており、世界中の観光客により豊富で多様な観光体験を提供している。同時に、産業チェーンの上下流企業間の協力と融合も深まり、観光産業の持続的で健全な発展を共に推し進めている。
2024年第1四半期、中国の国内観光収入は1.52兆元に達し、前年同時期比17.0%増加し、過去最高を記録した。国内旅行者数は延べ14.19億人に達し、前年同時期比16.7%増加し、観光市場の力強い回復を示した。1回当たりの平均観光支出は1071元に達し、都市部と農村部住民の平均観光支出はいずれも過去最高を記録し、観光消費力が持続的に解放されていることを示している。
文化観光は地域文化の差別化を魅力とし、文化の衝突と相互作用を過程とし、文化の融合を結果としており、民族性、芸術性、神秘性、多様性、相互作用性などの特徴を有する。消費回復のキーポイントとなる力として、文化旅行市場のブームは絶えず上昇し、新しい形態と新しい場面が絶えず現れ、消費活力は持続的に放出されている。旅行がますます多くの人の日常消費になるにつれて、人々はますます個性化、多様化、文化的な雰囲気のある旅行製品と便利で行き届いたサービスを追求している。
例えば、国産ゲーム「黒神話:悟空」の重要なロケ地である山西大同と朔州は、中秋節に観光ピークを迎える。同程旅行のデータによると、現在、大同と朔州の中秋節の旅行予約のブームは前年同時期比倍増している。
データによると、2024年9月5日までの1週間で、中秋節休暇期間中の国内古鎮庭園の夜遊びの検索度は前月比77%増え、夜間遊覧船の検索熱は前月比42%増えた。
データによると、2024年の中秋節連休には、外出市場は中短距離の外出を中心に、外出頻度が高く、需要が多様化する特徴が現れた。長江デルタ、珠江デルタ、京津冀及び成都重慶都市群、中原都市群などの地域の中短距離観光需要が旺盛である。3時間以内の高速鉄道観光市場は特に活発である。
(2)農安県文化観光の将来性分析
文化観光産業の発展に伴い、農安県は豊かな歴史文化と自然資源を持つ地域として、その文化観光の将来性が注目されている。
農安県は豊富な歴史文化財を持っており、これらの資源は文化観光を発展させる重要な土台である。近年、農安県はこれらの資源の保護をさらに強化し、史跡の修復、文化祭の開催などを通じて、文化観光の魅力を高めている。これらの取り組みは観光客に豊かな文化体験を提供し、農安県の文化観光産業の発展を推進させる。
農安県は豊かな自然と文化資源を持ち、その観光発展のために堅固な土台を提供している。農安県は松遼平原の奥地に位置し、長い歴史と深い文化的基礎を持っている。ここは扶余国の都で、2千年以上の歴史を持ち、東北地方における重要な政治、経済、文化、軍事のセンターである。岳飛の誓いと李大釗の詩は農安の名声を広めた。また、農安県には遼時代の古い塔や金剛寺など、多くの観光客が訪れる有名な史跡がある。
ここ数年来、農安県政府は田園風景、郷土文化、水郷の趣を一体にした「長春裏庭」の建設を巡り、全域観光の発展に力を入れている。水系を脈絡とし、特色ある産業と美しい農村を連結することによって、農安県は経済発展のグリーンエンジンを絶えず整備し、全域の観光リフトアップを推進している。太平池観光リゾートは成功案例である。ここは水系を頼りにして、美しい景観とレジャー施設を建設し、多くの観光客を引きつけて遊びに来たり、レジャーに来たりする。
農村振興戦略の推進に伴い、農安県は引き続き産業配置を調整し、特色ある優位性産業の発展を促進する。例えば、糯豆包豆包産業の発展を通じて、農安県は農民の収入を増やしただけでなく、地方農産物産業の発展を推し進めた。この成功案例は農安県の観光発展に新たな活力を注入した。
以上のように、農安県はその豊富な自然と文化資源、政府の積極的な推進及び全域観光の発展戦略によって、その観光の見通しは非常に楽観的で、将来は東北地方における重要な観光目的地になる見込みである。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
文化・旅行部は「国内観光向上計画(2023〜2025年)」の印刷・配布について、良質な観光目的地の作り上げに言及した。文化的に豊かな世界的な観光地とリゾート地を建設する。文化旅行産業活性化都市更新行動を実施する。文化的特色が鮮明な国家級観光レジャー都市と市街地を構築する。国家5A級観光地と国家級観光リゾートの建設を推進するよう指導する。文化産業のエンパワーメントによる農村振興の試行を展開し、農村観光の運営レベルの向上を推進する。一連の全国農村観光重点鎮村、農村観光集積区、国際農村観光目的地を発表した。
国務院弁公庁は「観光消費の潜在力の解放しによる観光業の質の高い発展の推進に関するいくつかの措置」を印刷・配布し、良質な観光製品とサービスの供給の拡大、観光消費の需要の喚起、インバウンド観光の強化、業界の総合能力の向上、保障措置など5つの面から、観光業の質の高い発展を推進する30条の措置を提出した。
(2)地理的交通の優位性
農安県は北東アジア地域の幾何学的センターに位置し、長東北開発開放先導区の重要な構成部分及び長吉図国家戦略の内陸ポートである。県都は省都長春市から60キロ、長春市の30分経済圏内にあり、長春龍嘉国際空港から90キロ、大連港から700キロ、南部の経済成長拠点は多目的内陸港(長春興隆総合保税区)からわずか20キロで、域内の長白鉄道、長白道路、G12高速道路は南北を縦断し、交通が発達している。
(3)プロジェクト資源の優位性
農安県委員会、県政府は観光に対する開発建設を高度に重視し、「文、水、農、工」の四大特色資源を深く掘り起こし、「歴史文化、生態湿地、農村レジャー、特色産業」の四大観光産業プレートを重点的に建設し、全県の文化旅行プロジェクトは日増しに成熟している。現在、全県には国家4A級観光地1カ所、遼金時代文化園、3A級観光地2カ所、遼塔遊園地と剣鵬国際馬城、A級以上の農村観光経営機関8カ所がある。中国で最も美しい農村1カ所――陳家店村、全国農村観光重点村1カ所――華家鎮戦家村。全県規模の農村観光経営機構は30社余りに達し、レジャー釣り場所は百カ所余りに達した。このうち、遼金時代文化園は吉林省の5A級農村観光経営機構に選ばれた。数年間、遼塔は国家級文化財保護機構に昇格した。波羅湖は国家級自然保護区に昇格した。太平池は国家級湿地公園に選ばれた。宝塔遊園地、黄龍大戯院、人民公園、生態龍湖湿地などの景観スポットの建設を前後して完成しており、多くの市民と地方からの観光客を引き寄せた。新規農安博物館は建設中であり、歴史文化と生態資源が互いに照り映える文化旅行の構造が徐々に形成されている。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
プロジェクトの敷地面積は20万平方メートル。黄龍府文化観光街、遼金文化古城、夢回遼金没入式公演体験劇場、特色擬古民宿、撮影テーマ基地、観光客サービスセンター、美食商店街などを含む。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
プロジェクト総投資額は160000万元、その内、建設投資額128000万元。
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は93567万元、利益28070万元、投資回収期間7.7年(税引後、建設期間2年含む)、投資利益率17.54%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2 社会評価
本研究プロジェクトの建設は都市全体のイメージを著しく向上させ、現地の文化観光産業の繁栄と発展を効果的に促進した。このプロジェクトは都市に新たな活力を注入しただけでなく、住民により多くの雇用と経済利益を創出した。プロジェクトは成功裏に実施され、多くの観光客と投資家を誘致し、住民の生活レベルをさらに向上させるとともに、インフラや公共サービスを改善した。また、地域経済もこれにより顕著な推進力を得られ、経済成長スピードが向上し、産業構造の最適化とグレードアップを実現した。総合的に見ると、プロジェクトの実施は住民の生活の質の向上と地域経済の持続可能な発展の推進に深遠かつ積極的な影響を与えた。
1.5 協力方式
独資、合弁、協力
1.6 外資導入の方式
資金、設備、技術
1.7 プロジェクト建設場所
農安県太平池ダム
1.8 プロジェクト進捗状況
プロジェクト協力計画書編成済み
2、協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:農安県経済協力促進センター
住所:吉林省農安県農安鎮興華路
2.2概況
農安県は吉林省中部の松遼平原の奥地に位置し、面積は5400平方キロメートルで、22の郷鎮、4つの街道、377の村を管轄し、総人口は120万人。農安県の耕地保有量は382804ヘクタール、基本耕地面積は353782ヘクタールで吉林省において耕地面積最大と人口最多県である。
農安県の所在地は歴史上黄龍府と呼ばれ、7000年近くの文明史と2000年以上の建城史を持ち、「一代の王城、三朝の重鎮」の誉れがある。遼塔は国家級重点文化財として、中国最北の古塔であり、遼聖宗耶律隆緒時代の太平三年(西暦1023年)に建設され、現在はすでに農安文化のランドマークとなっている。
遼塔は八角十三層の中実密軒式塔で、座、身、刹の三部分から構成され、高さは44メートルである。古塔の各層の軒の斜面の稜線にはライオン、竜、馬などの各種の獣の塑像があり、多彩で生き生きとしている。風が吹くと、塔の角に掲げられた銅の鈴が風に揺れ、ブザーと音を立て、遼塔の千古の伝説を物語っているようだ。
左家山遺跡から出土した「中華第一玉石龍」は、今から6500年以上前、中華龍文化の最初の起源を記録している。五台山遺跡は松花江流域の青銅時代以前の1万年近くの考古学的空白を埋めた。『三国志』によると、両漢の際、夫余は漢時代の東北地方最大の属国であり、「家庭数は百万、その国は豊かである」とし、黄龍府の歴史において文字で考古できる最初の輝かしい時期を切り開いた。
1960年に開かれた全国文化工作会議で、巴吉塁鎮は「巴吉塁詩郷」の称号を授与され、現在、全県には農民詩歌愛好家4200人余りがいる。地方劇の黄龍劇は何度も北京で上演され、国家級無形文化財に登録されている。元時代の礼部尚書、有名な書画家の張孔孫をはじめ、現代の書画名家の劉義貞、朱玉鐸、劉福生、有名な児童文学作家の謝華良に至るまで、文脈の貫通はこの土地の風情を厚く植え付けた。
ここ数年来、農安県は文化財保護伝承の仕事を高度に重視し、全力を尽くして文化保護プロジェクトを実施し、優れた伝統文化の発揚に力を入れ、黄龍府文化、遼金文化の内包を深く掘り起こし、古い城壁保護開発のプロセスを加速させ、無形遺産観光地、無形遺産研究体験観光プロジェクトを打ち出し、漁狩猟シーン、遼塔建設などのシチュエーション体験プロジェクトを入念に設計し、黄龍戯文化体験空間を作りあげ、文学、書画、民間芸術創作を繁栄させ、映画・テレビ及びメディア産業の発展を大いに支持し、農安の文化歴史的優位性を産業優位性、経済優位性に転化した。
2.3連絡方式
2.3.1 協力機構連絡方式
連絡先:農安県経済協力促進センター
連絡電話:+86-431-89936018
イメール:1042274541@qq.com
2.3.2 プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:長春市合作交流弁公室
連絡係:張俊傑
連絡電話:+86-15704317930
ファクス:+86-431-82700590
イメール:xmc82763933@163.com