水素エネルギー産業
松原市新エネルギー電解質水素貯蔵プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
太陽光発電による水素生産は、太陽光発電と水の電気分解技術を組み合わせたクリーンエネルギー技術として、水素の製造を目指している。環境保護、効率性、持続可能性のため、この技術は大きな市場潜在力を持っている。
このプロジェクトは、生産の清潔さを確保するめに、最先端の技術と設備を使用している。運営過程において、このプロジェクトは循環型経済の理念を十分に体現している。汚染防止対策は環境保護管理の要求に満たし、排気ガス、廃水、騒音、固体廃棄物がすべて標準排出と安全処理することを確保する。このプロジェクトの実施は、中国の産業発展政策に沿って、吉林省における電解水素生産・エネルギー貯蔵産業の技術進歩を推進するための重要なステップであり、中国の国民経済の持続可能な発展という戦略的目標に合致する。このプロジェクトは、地域の雇用を促進し、地域税収を増やし、地域経済の発展を推進すると予想されている。また、このプロジェクト建設は、産業クラスターの形成を促進し、産業チェーンを拡大し、プロジェクト建設地域及び中国の経済発展を促進する上で積極的な役割を果たしている。
1.1.2 市場の見通し
(1)プロジェクト建設背景
世界のエネルギー構造の変革と環境保護意識の向上に伴い、新エネルギーの開発と利用は前例のない注目を集めている。水素はクリーンで効率的なエネルギーキャリアとして、その貯蔵と輸送技術の発展が特に重要である。電解質水素貯蔵技術は、水素エネルギー貯蔵の有効な方式として、水素の効率的な調製と安定的な貯蔵を実現することができ、エネルギーシステムにおける水素エネルギーの応用を推進する上で重要な意義がある。
国内外の電解水素生産エネルギー貯蔵市場の変化に対応するため、政府は電解水素生産エネルギー貯蔵工業の変革とグレードアップを積極的に推進、加速している。電解水素生産エネルギー貯蔵産業の製品構造は徐々にローエンド製品からミドル・ハイエンド製品に移行し、現在、ハイエンド市場の需要は急増し、電解水素生産エネルギー貯蔵市場の需要は高まって、供給が不足している。
このプロジェクトは採用された技術が成熟し、環境への影響がゼロで、運営コストが低く、リスク抵抗能力が強く、国家の産業政策と環境保護政策に合致し、明らかな投資優位性と広い市場の見通しを持っている。
このプロジェクトの実施により、水素エネルギーの貯蔵と輸送のための効率的かつ安全なソリューションを提供し、新エネルギー産業の発展に新たな活力を注入するとともに、環境保護と持続可能な発展にも積極的な貢献をすることが期待されている。
(2)プロジェクト建設の必要性
中国の電解水素生産エネルギー貯蔵製品の研究開発と技術革新を促進:
このプロジェクトは、省エネ・排出削減と品質向上を核心とし、多様化・シリーズ化された電解水素生産・エネルギー貯蔵の研究開発と生産に注力する。これは、国の産業政策と非常に合致し、高付加価値と広い市場の見通しを持つハイエンド製品の構築を目標としている。企業は製品革新を駆動力とし、ハイエンド電解水素生産・エネルギー貯蔵の研究開発プロセスを加速させている。製品の位置づけに関して、このプロジェクトは低排出、低エネルギー消費、高度な知能制御、多機能の総合的な応用、先進的な製造プロセス、人間工学的デザインなどの開発に焦点を当て、真の「ゼロ」排出目標の実現に努める。これは、松原市の産業構造調整と経済の変革・アップグレードを進める上で重要な意義があるだけでなく、全省の電解水素生産エネルギー貯蔵産業と設備製造業の産業基盤を強化し、全省の経済発展を促進する上でも極めて重要である。
企業の競争力を高め、企業の長期的な戦略発展を満たす:
中国国内の電解水素生産エネルギー貯蔵業界の急速な発展に伴い、このプロジェクト企業は地元の豊富な資源と独自の優位性を活用し、潜在能力を掘り下げ、製品生産の技術レベルを向上させている。この「電解水素生産エネルギー貯蔵プロジェクト」は、先進的な技術と人材の優位性を利用し、技術改造を通じて技術レベルを向上させ、先進的な技術設備を購入し、大規模な生産経営戦略を採用し、企業の市場競争力を高める。このプロジェクトは、地元の資源を十分に活用し、電解水素生産エネルギー貯蔵の研究開発と生産を全力で推進し、企業の持続可能な発展を促進する。これにより、企業は電解水素生産エネルギー貯蔵の主要生産事業を拡大し、企業の産業チェーンを延長するとともに、産業クラスターの発展を促進するためのブレークスルーを得ることができる。このプロジェクト建設は、国内外の最も先進的な生産設備を積極的に導入し、完璧な施設を備えた現代的な作業場を構築し、これはプロジェクト会社の長期的な戦略計画の中で極めて重要な一部であり、企業の未来の発展潜在力に関係している。したがって、今回のプロジェクトの提案は適時かつ必要である。
現地の雇用と産業チェーンの発展を促進:
プロジェクト会社が直接採用する少数の管理職や重要なポジションの技術者を除き、新規従業員は主に地元から採用される。プロジェクトの落成後、地元に多くの雇用機会を提供し、解雇された労働者と無職の人々の再就職を支援し、地域経済の繁栄と社会安定を効果的に促進する。また、このプロジェクトの実施は、中国の電解水素生産・エネルギー貯蔵及び関連業界の上流・下流産業の発展を促進し、中国の総合国力の向上に巨大かつ深遠な影響を及ぼす。これは、国民経済の活性化、国民所得の増加、国民生活水準の向上にとって極めて重要な意義を持っている。
(3)プロジェクト市場の見通し
ゼロエミッションという特性を持つグリーン再生可能水素は、未来の低炭素社会を構築するための鍵となる。石炭や天然ガスなどの化石燃料に依存しているグレー水素と異なり、グリーン水素は、ゼロカーボン排出で生産され、交通、化学工業、石油精製、鉄鋼、電力などの業界における大規模な脱炭素を実現するための理想的選択である。
数十年にわたる技術の蓄積後、水の電気分解による水素生産技術は、2020年以降、特に「ダブルカーボン」という目標とエネルギー構造の最適化の背景において、活発な発展期を迎えた。中国の水素生産電解槽業界の出荷量は急速に成長し、2023年の総出荷量は約1200MW、市場規模は30億元に達した。現在、中国の水素生産電解槽業界ではアルカリ電解槽 (AWE) が主導的な地位を占め、プロトン交換膜 (PEM) 電解槽が補完している。しかし、燃料電池技術の継続的な進歩とプロトン交換膜の国産化の加速に伴い、PEM電解槽のコストは徐々に低下し、市場シェアは徐々に上昇すると期待されている。電解槽のコアコンポーネントと主要技術の持続的な進歩に伴い、水の電気分解による水素生産技術の応用の見通しはさらに広くなる。
ゼロエミッション特性を持つグリーンで再生可能水素は、将来の低炭素社会を構築するための重要な柱となる。化石燃料を使用して生産されたグレー水素と比較して、グリーン水素は、炭素排出ゼロで生産され、交通、化学工業、石油精製、鉄鋼、電力などの業界で大規模な脱炭素を実現するための理想的選択である。
グリーン水素の需要量は2025年までに約120万トンに達し、2023年から2025年の間に水の電気分解による水素生産設備の累計出荷量は約15GWに達すると予想されている。この傾向を踏まえて、2026年から2028年にかけて再び成長ピークを迎えると予想され、2029年までに20GWの出荷量が見込まれる。
政府は政策の支援と財政補助を通じて、技術革新と産業の大規模な発展を積極的に促進している。同時に、国際協力プロジェクトと頻繁な国境を越えた技術交流は、グリーン水素技術の世界普及のために良好な外部条件を作り出した。
このような市場環境で、グリーン水素産業チェーンにおける上流と下流企業間の協力はますます密接になっている。上流の再生可能エネルギー発電企業、中流の電解水による水素生産設備メーカー及び下流の水素応用企業は、より効率的なシナジー効果を求めている。このような産業チェーンの統合は、コスト削減に役立つだけでなく、グリーン水素技術の商業化プロセスを加速させることができる。
また、グリーン水素技術の成熟と応用分野の拡大に伴い、エネルギー転換におけるその役割はますます重要になっている。グリーン水素は、化石燃料の代わりにクリーンエネルギーになるだけでなく、エネルギー貯蔵や分散型エネルギーシステムにおいても重要な役割を果たしている。したがって、グリーン水素は、未来のエネルギーシステムの中で欠かせない部分と見なされ、巨大な市場潜在能力と広範な発展の見通しを持っている。
1.1.3技術分析
太陽光発電による水素生産の原理は、太陽光発電セルが生成する電力を電気分解に利用し、水の電気分解過程で水分子が電流の作用によって水素と酸素に分解されることである。このアプローチには以下の利点がある:
環境保護:太陽光発電による水素生産過程では二酸化炭素排出が発生せず、環境保護の要求を満たしている。
高効率:プロトン交換膜電解槽 (PEM) 技術は、高効率と小さな敷地面積のため、徐々に主流技術となっている。
持続可能性:太陽エネルギーはクリーンで再生可能なエネルギーであり、持続可能な開発の要件を満たしている。
1.1.4プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
このプロジェクトは国家『第14次五ケ年』計画と2035発展計画『新発展理念を完全かつ正確に全面的に貫徹し、カーボンピークとカーボンニュートラル業務をしっかり行うことに関する中国共産党中央委員会国務院の意見』、『2030年までのカーボンピーク行動方案の印刷・配布に関する国務院の通知』及び『水素エネルギー産業発展中長期計画(2021 - 2035)』及び『吉林省エネルギー発展「第14次五ケ年」計画』、『グリーン低炭素発展を支持し、及びカーボンピークとカーボンニュートラルを促進することに関する実施意見』、『「水素動吉林」行動実施方案』などの関連政策要求に合致している。また、吉林省は、水素エネルギー産業の発展を支援するための多くの政策と措置を導入し、再生可能エネルギーによる水素製造とグリーン水素の自家消費に関するモデルプロジェクトの建設を奨励し、プロジェクトの設立と省エネ審査に対する支援を提供した。
(2)産業基礎の優位性
豊富な天然資源:松原市は豊富な天然資源を持っていて、特に石油、天然ガスなどの伝統的なエネルギー資源が豊富で、同時に風力と太陽エネルギー資源も非常に豊富です。松原は風力III類資源区と太陽エネルギーII類地区に属し、風光設備可能総量は3800万キロワットに達し、全省の33%を占め、開発余地は巨大だ。
産業基盤:松原市はすでに比較的完備した新エネルギー産業チェーンを形成しており、風光発電と新エネルギー設備製造産業を含む。2024年までに松原市の新エネルギー発電企業は37社、設備製造企業は10社、水素エネルギー事業は10社に達し、全産業チェーンが基本的に形成された。
技術革新とリーディングカンパニー:松原市は吉林中車風電設備有限公司などの新エネルギー分野のリーディングカンパニーを積極的に導入、育成している。これらの企業は政府の支援の下で、絶えず技術革新と生産能力向上を行い、産業全体の発展を推進している。
以上をまとめると、松原市は自然資源、政策支援、産業基礎、投資規模と生産額及び技術革新などの面で明らかな優位性があり、プロジェクトに堅固な基礎を提供することができる。
(3)地理的優位性
寧江は吉林、黒竜江、内モンゴルの三つの省(区)の接続部分に位置し、長哈経済ベルト、哈大斉工業回廊の間にあり、東は扶余市と隣接し、西及び南は前郭県と接し、北は黒竜江省の肇源県と江を隔てて向かい合っている。東北地区の重要な交通ハブと物流集散地として、区内には道路、鉄道、水路が四方八方に達している。京哈(北京-ハルビン)、琿烏(琿春-ウランハト)など7本の鉄道が市内を通り、京哈(北京-ハルビン)、大広(大庆-广州)高速道路、図烏など6本の高速道路と14本の国省級道路が東西南北を貫通し、水路で松原港から吉林市、チチハル市、ハルビン市、ジャムス市へ直行することができる。車で松原チャガン湖空港まで40分間、長春空港またはハルビン空港まで120分間かかる。松原内陸港は国内で、通関申告、検査、検疫などのすべての手続きを完了し、輸出商品は直接通関して港に到着することができる。
(4)人材の優位性
松原市は吉林大学、吉林財経大学など7つの省内大学とともに、11の産業学院、科学研究研修実習基地、農村振興支援博士ワークステーションを設立した。これらの協力により、多くのハイレベルの人材と大学卒業生が松源で働き、住み、科学研究と研究を行い、「人材の家-プロジェクトクラス」を設立し、126の産業プロジェクトと83の人材プロジェクトをドッキングさせ、生産と人材のプラットフォームを統合することにより、多くのハイレベルの人材を誘致し、プロジェクトに十分な人材サポートを提供することができる。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
このプロジェクトの総敷地面積は10万平方メートル、総建築面積は7.7万平方メートル。主に生産作業場、原料作業場、技術研究開発センター、事務サービスセンター、配電室及び付帯サービス施設などを建設する。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
プロジェクト総投資額はは60000万元、その内、建設投資額は45000万元。
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は43500万元、利益は13100万元、投資回収期間は6年(税引き後、建設期間1年を含む)、投資利益率は22%。
1.4.2 社会評価
まず、環境保護は、水の電気分解による水素生産プロジェクトの最も重要な社会的利益の一つである。水素燃焼の生成物は水だけであり、何の汚染物質も発生しないため、水素エネルギーはクリーンエネルギーと考えられている。水の電気分解による水素製造プロセスでは、電力を消費するが、再生可能エネルギー(太陽エネルギー、風力エネルギーなど)を利用することで炭素排出を削減し、環境への影響をさらに低減することができる。
次に、エネルギー構造の最適化も水の電気分解による水素生産プロジェクトの重要な社会的利益である。クリーンエネルギーに対する世界的な需要の増加に伴い、水素エネルギーは効率的でクリーンなエネルギーとして、従来の化石燃料を徐々に代替し、石油、石炭などの資源への依存を減らし、エネルギー構造の最適化とグレードアップを推進することができる。
また、経済発展に関しては、水の電気分解による水素生産プロジェクトは、関連産業の発展と雇用機会の増加を促進することができる。技術の進歩とコストの削減に伴い、水の電気分解による水素生産プロジェクトは世界的に広く適用され、電解槽、水素貯蔵、輸送などの関連産業の発展を促進する。同時に、プロジェクトの建設や運営には、多くの人的資源も必要であり、新たな雇用機会が創出される。
1.5 協力方式
独資、合資、協力
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能。
1.7 プロジェクト建設場所
寧江区
1.8 プロジェクト進捗状況
プロジェクト計画書編成済み
2.協力側簡単紹介
2.1 機構基本状況
名称:松原市寧江区商務局
住所:松原市寧江区前進街道平和路519号
2.2 機構概況
寧江区は、悠久の歴史と現代文明が相互に融合し、山水の風景と人文の風情が相応しく、経済発展と社会の調和が共に促進される満族とモンゴル族の文化的背景を持つ現代化都市である。吉林省中西部に位置し、松花江、松花江本流と嫩江が合流するところにある。ここは、物産が豊かで、人材が優れ、大地が美しい、「穀倉、肉庫、漁郷、油海」と呼ばれている。寧江区は松原市の政治、経済、文化の中心として、領域面積は1313平方キロメートルである。
寧江は歴史文化が悠久である。早くも西漢時代に、ここでは古代の秽貊人によって中国東北地区初の少数民族部族国家である古夫余国が設立された。唐朝の時代、渤海国の扶余府であった。遼の時代に設立された寧江州は、現在の寧江という地区名の起源となっている。明朝後期に、女真塔山左衛とコル沁モンゴルに属した。後金立国後、再び満州族(女真の後代)に管轄され、後に満州族の発祥地と呼ばれた。ここには、渤海郡国の繁栄した風景があり、興金滅遼の輝かしい歴史もあり、さらに遠近で有名で、奥深い文化がある。区内の長崗子青銅文化遺跡、伯都訥遼金古城遺跡、熊家亮遺跡など多くの文化旧跡は、寧江の歴史文化と中原の歴史文化の血脈のつながりを証明し、寧江の歴史文化の輝きを際立たせている。
寧江は自然資源が豊富である。区内の鉱物資源は豊富で、「生態の郷、エネルギーの重要な鎮、塞外の天府」と呼ばれている。主に石油、天然ガス、オイルシェール、珪砂、耐火土、カリウム、ナトリウム鉱物塩などがある。寧江は土地が肥沃、物産が豊富、気候が温和、さまざまな作物の成長に適し、耕地面積は119.9万ムー、トウモロコシ、水稲、大豆、油料、雑穀と瓜野菜、林果などの高品質な農産物が豊富に生産されている。区内の森林は広く、川沿いの4000ヘクタールの森林資源は省級森林公園に指定されている。牧草の種類は多く、300種類以上の草類がよく見られる。水産資源も豊かで、40種類以上の淡水魚が特産として省内外で有名である。全市唯一の中心市街地として、美しい松花江が市を貫流し、松花江沿いで観光客が釣りを楽しみ、森林公園の景色は素晴らしい。
寧江の経済は急速に発展している。建区以来、寧江の経済規模は継続的に成長し、総合的な実力は明らかに向上している。寧江区は、雅達虹工業集中区、松原港工貿集中区と沿江観光開発区を管轄し、そのうち、雅達虹工業集中区は、省級工業集中区であり、「一区九園」の発展構造とスタート区内の「七通一平」の基準が、多くの企業の投資と定住を引き寄せている。長年の開発と建設を経て、石油化学工業、設備製造、農業副産物の高度加工などの主導産業と観光レジャー、新型建材などの新しい産業が初歩的に形成されている。
2.3 連絡方式
プロジェクト連絡先:松原市寧江区プロジェクトサービスセンター
連絡係:高立庠
連絡電話:+86-438-3086611
プロジェクト所在市(州)連絡方式:
連絡先:松原市商務局企業誘致サービスセンター
連絡係: 于莉莉
連絡電話:+86-18004388787