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1. プロジェクト簡単紹介

1.1 プロジェクト背景

1.1.1製品簡単紹介

水素エネルギーは、新興のクリーンエネルギーとして、使用過程で汚染を発生させず、発熱量は140MJ/kgに達し、この数値は石炭や石油をはるかに上回っている。また、水素エネルギーは、従来のクリーンエネルギーに存在する大きなランダム性や高い変動性などの重大な欠陥を解決するため、エネルギーと環境問題を解決する理想的な選択肢と見なされている。水素燃料電池は、水素と酸素の化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する発電装置である。水を電気分解する逆反応で働き、水素と酸素をそれぞれ陽極と陰極に供給する。水素は陽極で拡散し、電解質と反応して電子を放出し、これらの電子は外部負荷を介して陰極に到達する。水素燃料電池は、汚染がなく、騒音がなく、高効率という顕著な利点を持ち、航空宇宙、自動車、航空機などの分野で広大な発展潜在力を示している。このプロジェクトは、水素燃料電池研究開発センター、システム生産ライン、検査ライン、完成品倉庫、原料倉庫、オフィスビル、関連付帯施設を建設することを計画する。

1.1.2 市場の見通し

（1）水素燃料電池市場の見通し

水素燃料電池は、電気化学反応によって水素と酸素の化学エネルギーを電気エネルギーに変換する。この過程では、陽極（負極）で水素が酸化されて水素イオンと電子になり、水素イオンは電解質を介して陰極（正極）に移動し、電子は外部回路を介して陰極に移動し、電流が形成される。同時に、酸素が陰極で水素イオンや電子と結合して水を生成し、反応過程全体を完成させる。現在、中国の水素燃料電池は、主に燃料電池自動車分野に使用されている。燃料電池自動車は、大型貨物トラックやバスなどの大型商用車両に広く応用され、これらの分野は今日の社会における炭素排出の重要な源となっている。さらに、燃料電池は、船舶、軌道車両、航空などの交通運輸分野に徐々に拡大している。

水素燃料電池を搭載した自動車は、純電気自動車よりも航続距離が長く、エネルギー補給の不安が少なく、同時に環境に優しい。2024年、水素燃料電池自動車業界は急速な発展期を迎え、車両モデルとシャシーの申請件数は過去最高となった。工業情報化部の公式サイトが最新に発表した第388回『道路自動車生産企業及び製品公告』の新製品リストによると、合計39の水素燃料電池車両モデルまたはシャシーが収録され、これは、業界の活発な発展を十分に示している。

現在、世界各国は従来のガソリン車への依存を減らし、炭素排出量を削減するために水素燃料電池車の発展を積極的に推進している。市場規模を見ると、技術の継続的な進歩とコストの低減に伴い、水素燃料電池自動車市場は持続的に成長することが期待されている。政策の支援の面では、多くの国や地域が水素燃料電池自動車の発展を促進するために、補助金や税収優遇を提供するなどのインセンティブ政策を導入している。

水素燃料電池の応用分野の割合に関して、中国の水素燃料電池は、商用車両（特にバス、物流車）の応用においてすでに先導的な地位にあり、2023年、94.74%を占めた。次いで定置型発電で、定置型発電には固定された場所で主電源（発電所）、予備電源、またはコージェネレーションとして運転するすべての燃料電池が含まれ、例えば分散型発電や廃熱発電供給など、2023年には2.83%を占めている。建設機械と乗用車も燃料電池システムの下流の主要応用シーンで、それぞれ1.23%と1.04%を占めた。

近年、中国の水素燃料電池業界は各級政府の高度な重視と国家産業政策の重点支持を受けている。水素燃料電池自動車業界は広い発展の見通しを示している。

クリーンエネルギーと持続可能な開発理念に対する世界的な重視に伴い、自動車メーカーは、水素燃料電池自動車分野の展開を加速させ、この新興技術は発展の高速道路に入っている。中国水素エネルギー連盟によると、中国の水素エネルギー産業の生産額は2025年までに1万億元に達し、2026年から2035年までに5万億元に達することが予測される。国連証券研究報告の分析によると、2020年~2025年は水素燃料電池の導入期間であり、今後5~10年は燃料電池車の育成と発展期間となり、2030~2035年までに市場は100万台の販売台数を実現できる。

データ統計によると、2020年の中国の水素燃料電池自動車販売数は1177台、2025年までに5988台に増加すると予想されている。2019年、中国の水素燃料電池市場の規模は50億元、その後年々増加し、2025年までに297億元に達すると予想されている。2019年から2024年にかけて、市場規模は全体的に増加し、水素燃料電池業界は今後数年間で規模を拡大し続け、クリーンエネルギーの発展を推進するための重要な役割を果たすと期待される。中国の水素燃料電池自動車業界の市場規模は徐々に拡大していることがわかる。

水素エネルギーは、クリーンで効率的な二次エネルギーキャリアとして、従来の化石エネルギーのクリーンで効率的な利用を推進し、再生可能エネルギーの大規模な発展を支持する理想的な媒体と広く見なされ、すでに世界のエネルギー革命とエネルギー転換の重要なキャリアとなっている。水素エネルギーは、開発の大きな可能性を秘めて、1兆レベルの市場を持つブルーオーシャンである。

国際エネルギー機関の予測によると、2050年のネットゼロ排出シナリオで、世界の年間水素エネルギー需要は5億トン以上に増加し、その中で、発電、天然ガスの水素添加、車両、船舶、航空などの交通分野における燃料代替によって代表される新規水素需要は60％以上を占める。中国では、水素消費の急速な成長に伴い、2050年までに中国の水素エネルギー供給と需要の規模は1億トン - 1.3億トンに急速に増加すると予想されている。

以上をまとめると、水素燃料電池自動車業界は広い市場の見通しと大きな発展潜在力を持っている。政策の支援、技術進歩、市場需要などの要素により、この業界は引き続き急速な成長態勢を維持する。将来的には、技術の継続的な革新と産業チェーンの統合・最適化に伴い、水素燃料電池自動車は新エネルギー自動車分野における重要な発展方向の一つとなる。

（2）水素燃料電池プロジェクト建設の必要性

水素燃料電池プロジェクトの建設は、世界のエネルギー転換の一般的な流れに適合するだけでなく、中国のエネルギー構造の最適化を実現し、グリーンで低炭素発展を推進するための重要な措置でもある。まず、水素燃料電池プロジェクトの推進は、水素の製造、貯蔵、輸送、燃料電池の研究開発と生産を含む水素エネルギー産業チェーンの包括的な発展を効果的に促進し、効率的で持続可能な水素エネルギーエコシステムを徐々に構築することができる。これは、水素エネルギー技術の継続的な革新とブレークスルーの推進に役立つだけでなく、大規模生産を通じてコストを下げ、水素エネルギー技術の商業的応用を加速し、水素エネルギー産業の長期的かつ健全な発展のために確固たる基盤を築くことができる。

次に、水素燃料電池プロジェクトは、環境品質の向上、温室効果ガスの排出削減において欠かせない重要な役割を果たしている。従来の化石燃料と比べ、水素エネルギーは使用過程で、二酸化炭素やその他の有害汚染物質をほとんど発生させず、カーボンニュートラル目標を達成し、気候変動に対応するための重要な技術手段の一つである。水素燃料電池自動車の大規模な普及を通じて、交通運輸分野の炭素排出を効果的に削減するだけでなく、都市の空気品質を大幅に改善し、住民の生活環境の質を向上させ、美しい中国の建設に貢献することができる。

また、水素燃料電池プロジェクトは、中国の世界エネルギー市場における競争力と発言権を強化するために非常に重要である。現在、世界の水素エネルギー産業は急速な発展の重要な時期にあり、各国は次々と投資を増やし、水素エネルギー技術分野でトップの地位を獲得することを目指している。水素エネルギー技術において大きなブレークスルーを達成すると、将来の世界エネルギー市場で有利な位置を占めることができる。したがって、水素燃料電池プロジェクトの構築を強化することは、中国のエネルギー産業の全体的な技術レベルを向上させるだけでなく、グローバルエネルギーガバナンスにおける中国の発言権と影響力を高め、エネルギー安全保障と持続可能な発展に強力なサポートを提供する。

以上をまとめると、水素燃料電池プロジェクトの建設は、技術発展の必然的な選択であるだけでなく、エネルギー転換を推進し、グリーン発展を実現するための戦略的需要でもある。政策の支援、技術革新、市場需要を通じて、水素燃料電池プロジェクトは、必ず未来のエネルギーシステムの中でますます重要な役割を果たし、経済社会の質の高い発展を推進する重要なエンジンとなる。

1.1.3技術分析

‌水素燃料電池技術‌は主に以下の側面を含む：

基本原理：水素燃料電池は、化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する電気化学装置である。その基本原理は、水素と酸素の電気化学反応に基づいている。陽極では、触媒の作用により水素が酸化反応を受け、水素イオンと電子を生成し、電子は外部回路を介して陰極に流れ、酸素と反応して水を生成し、電流を発生させる。

システム構成：水素燃料電池システムは主にスタック、水素供給システム、空気供給システム及び水熱管理システムで構成される。このうち、膜電極、バイポーラプレートなどの部品を含むスタックは、燃料電池システムのコアである。

1.1.4プロジェクト建設に有利な条件

（1）政策の優位性

『水素エネルギー産業の中長期発展計画（2021 - 2035年）』：この計画では、中国のグリーンで低炭素なエネルギー転換における水素エネルギーの戦略的位置づけ、全体的な要求、発展目標を明確にし、革新システム、インフラ、政策保障、多様な的応用などに関する具体的な措置を提案した。

「エネルギー法（草案）」：水素エネルギーの定義と開発利用規則を組み入れ、水素エネルギー産業に法的保障を提供し、水素の市場価格設定メカニズムを明確にし、水素燃料電池自動車の普及と応用に資する。

国は次々と多くの政策を打ち出し、水素燃料電池業界の発展と革新を奨励し、「新産業標準化ナビゲーションプロジェクト実施方案（2023 - 2035年）」「水素エネルギー産業標準体系建設ガイドライン（2023版）」「水素エネルギー産業発展中長期計画（2021 - 2035年）」などの産業政策は水素燃料電池業界の発展に明確で広い市場見通しを提供し、企業に良好な生産経営環境を提供した。

（2）産業基礎の優位性

近年、長春市は、水素エネルギー産業研究院などの革新キャリアの建設を重点的に推進し、人材育成、産業・大学・研究の協力、科学技術成果転化ためのプラットフォームを構築することに注力している。また、長春市は水素燃料電池自動車の産業拠点の建設を加速し、水素生産、水素充填、水素燃料電池自動車の生産モデルと応用を一体化している。

現在、長春市は、6つの完成車工場と7つの主要な自動車ブランドを持つ完全な自動車産業システムを備え、世界の自動車部品企業トップ100のほぼ半数が長春に拠点を置いている。2023年、長春市の自動車産業の生産額は4565億元に達し、全市の工業生産額の60.9%を占めた。このような完備した自動車産業の基盤は、水素燃料電池自動車の研究開発と生産に堅固な基盤を提供している。

（3）地理的優位性

公主嶺は吉林省の交通運輸の要衝であり、交通が発達しており、東北地区の重要な交通中枢であり、社会経済の中で重要な役割を果たしている。輸送体系は鉄道と道路輸送であり、主に道路輸送を主とする。道路輸送は機動性があり、回転が迅速で、普及しやすく、貨物を直接目的地に届けることができるという利点があり、総合輸送網における主要な輸送形式となりつつある。公主嶺市は東風大街、騰飛大街、シリコンバレー大街、前進大街、富民大街という長春に通じる5本の交通幹線道路を開通した。京哈、長深の2本の高速道路、京哈電化鉄道、哈大高速鉄道旅客専用線、国道102、国道105などの交通大動脈が全域を貫いている。長春龍嘉空港から92キロメートル、瀋陽桃仙空港から252キロメートル、営口港から440キロメートル、丹東港から470キロメートル、琿春港から540キロメートル、大連港から590キロメートル離れる。

（4）人材の優位性

省・市政府は水素エネルギー分野に対する強力な支持を行い、水素エネルギー分野の海外ハイレベル革新人材の導入を支援し、専門化水素エネルギー技術研究開発チームを設立し、水素貯蔵設備の技術革新と産業発展を推進した。

公主嶺市は労働力資源が豊富で、コストが安く、全省のブルーカラー訓練基地で、様々な技能を持ち、労働賃金が低い工業労働者が30万人いる。公主嶺市金業技術学校、公主嶺市職教センター、吉林高新職業技術学院があり、毎年優秀な卒業生を育成している。また、国内、省内で有名な吉林大学、長春工業大学、東北師範大学、吉林農業大学、長春理工大学、長春大学、長春工程学院など30余りの大学には毎年多くの専門人材と管理方面の人材があり、公主嶺の発展に大量の新鮮な血液を提供している。

1.2 プロジェクト建設内容及び規模

このプロジェクトの敷地面積は4万平方メートル。プロジェクト建設には水素燃料電池研究開発センター、システム生産ライン、検査ライン、完成品倉庫、原料倉庫、オフィスビル、関連付帯施設が含まれる。

1.3プロジェクト総投資額と資金調達

プロジェクト総投資額はは12000万元、その内、建設投資額は8400万元。

1.4 財務分析及び社会評価

1.4.1 主な財務指標

プロジェクトの量産後、年間売上高は9523万元、利益は2857万元、投資回収期間は5.5年（税引き後、建設期間1年を含む）、投資利益率は24%。

1.4.2 社会評価

環境保護の利益：水素燃料電池自動車は本当の意味でゼロエミッションかつゼロ汚染の車両であり、有害ガス排出を減らし、空気の質を改善するのに役立つ。

エネルギーの利益：水素は再生可能エネルギーとして、その製造と利用が良好循環を実現し、エネルギー危機の緩和に寄与する。

産業発展の推進：水素燃料電池プロジェクトの建設は、水素エネルギー産業と関連産業チェーンの発展を促進し、雇用機会と経済的価値を創出することができる。

以上をまとめると、水素燃料電池プロジェクトの建設は、社会と環境の両方にプラスの影響を与える。

1.5 協力方式

独資、合資、協力

1.6 外資導入の方式

資金、その他の方式は面談可能。

1.7 プロジェクト建設場所

公主嶺市国家農業ハイテク産業モデル区

1.8 プロジェクト進捗状況

プロジェクト計画書編成済み

2.協力側簡単紹介

2.1機構基本状況

名称：吉林省公主嶺市投資サービスセンター

住所：公主嶺市正陽東街501号

2.2概況

公主嶺国家農業ハイテク産業モデル区（以下「長春農業ハイテク区」という）は吉林省公主嶺国家農業科学技術団地からアップグレードおよび建設され、2022年4月に国家農業ハイテク産業モデル区に編入され、関連政策を享受する。同モデル区の総面積は139.39平方キロメートルで、吉林省公主嶺市に位置し、核心エリアには範家屯鎮、嶺東工業集中区などが含まれている。

開発のポジショニングと目標

長春農高区の発展ポジショニングは現代農業発展の新たな高地を構築することであり、具体的な目標は国家食糧生産高効率品質向上先導区、東北黒地持続可能な発展モデル区、全国トウモロコシ全産業チェーン発展集積区、東北特色ある農村振興モデル区になることだ。改革・革新、投資誘致、プロジェクトの実施などの措置を通じて、長春農高区は現代農業の質の高い発展の推進に力を入れ、全国の「100強県」の仲間入りを目指している。

産業構造と発展計画

長春農高区の産業発展計画には「一区両地六業八園」の発展パターンが含まれ、そのうち「一区」は東北トウモロコシ主産地の現代大農業モデル区を指し、「両地」は農業科学技術革新基地と成果転化モデル基地を指し、「六業」にはトウモロコシ全産業チェーンの発展、現代種子業、トウモロコシ精密加工及び食品産業、スマート施設農業とスマート農業設備製造業、バイオ製造戦略的新興産業、現代農業サービス業などの「三主、三補」産業パターンが含まれる。このほか、長春農高区は「チェーンを延長し、チェーンを強化し、チェーンを補完する」プロジェクトに焦点を当て、農業関連分野の重大プロジェクトの集中的な配置を推進し、科学技術成果の転化を加速している。

政策支援と投資誘致状況

長春農高区は国家農業ハイテク産業モデル区の関連政策支援を享受し、革新的発展メカニズムと企業誘致を通じて、多くの企業とプロジェクトを誘致した。モデル区は「管理委員会+会社」運営モデルを推進し、企業化管理、市場化運営、専門化サービスを実行し、発展の活力が競い合って湧いてきた。企業誘致の面では、長春農高区は正確に企業誘致を行い、「海外へ進出、企業を誘致」活動を積極的に展開し、既存のターゲット企業のドッキング商談を推進し、契約率を高め、配置したプロジェクトの早急な着工を推進している。

2.3連絡方式

連絡先：吉林省公主嶺市企業誘致サービスセンター

住所：吉林省公主嶺市東正陽街501号

連絡電話：+86-434-6219312

イメール：gzlzsbzs@163.com

ウェブサイト：www.gongzhuling.gov.cn

プロジェクト所在市（州）連絡方式：

連絡先：長春市合作交流弁公室

連絡先:張俊杰

連絡電話：+86-15704317930

ファックス：+86-431-82700590

イメール：xmc82763933@163.com