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1.プロジェクト簡単紹介

1.1 プロジェクト背景

1.1.1 プロジェクト簡単紹介

2022年12月6日、商務部、公安部、税関総署より共同で通知を印刷、配布し、琿春市は成功的に中古車輸出業務地区と承認された。これは長春市が承認されてから2年後に、吉林省で二番目に全国の中古車輸出地域のシーケンスに入った都市である。琿春市人民政府の業務報告書にも、自動車産業団地、自動車部品の組立と再製造加工基地、中古車整備及び輸出などのプロジェクトの実施に力を入れ、次第に自動車と部品加工貿易産業を強化すると、明確に指摘した。

プロジェクトは琿春市英安鎮紅旗小鎮プロジェクト区で中古車の改造輸出プロジェクトを展開し、区域内で「両端在外」という改造と整備を展開することができるし、区域内の新エネルギー車に対しある程度の修理と整備を行って周辺の国への輸出ができるし、海外新エネルギー車の整備・保全・改造などの業務を引き受けることが可能である。中国の新エネルギー自動車が急速に発展し、ガソリン車が段階的に淘汰されるという貴重な歴史的なチャンスをつかんで、利益の最大化を実現することができる。

1.1.2 市場の見通し

（1）中古車輸出市場現状

2023年9月末時点、中国自動車の保有台数は3.3億台を突破し、新エネルギー自動車は1821万台であり；自動車免許を持っている人数は4.8億人に達した。2023年1～3四半期、各地の公安交通管理部門で処理された車両譲渡登録業務は2505万件であり、そのうち、自動車譲渡登録業務は2331万件で、93.1%を占めている。2023年1月から8月までの中国中古車の取引量は1190万台に達し、取引額は7420億元に達した。2023年上半期の中国自動車完成車輸出台数は234.1万台で、前年同期比76.9%増加し、世界一の座を守っている。中古車の輸出台数も同様に伸び幅が著しくて、2021年の1.5万台から6.9万台に急騰した。その中で、新エネルギー中古車の功績は小さくない。

中古車の輸出ブームを起こした主因の1つは、政策の支持と誘導である。2023年5月、国務院弁公庁が印刷・配布した「対外貿易の安定向上と品質向上を推進させる意見」では、より多くの地域で中古車輸出業務を展開することを支持し、中古車輸出規模を拡大し、中古車輸出の品質を向上させると、明確に指摘した。

2019年の第1陣の10区域の試行から、2020年は30区域まで拡大し、全体の輸出企業の範囲はより広くなり、政策も次第に完備されている。例えば、輸出許可証は一車一証から一ロット一証に変更され、中古車の輸出プロセスを更に簡潔化し、輸出の為に便利な環境を作ったため、この政策は補助金よりも更に効果的であった。

関連する有利な政策が頻繁に打ち出され、中古車もその「追い風」に乗って、新エネルギー乗用車は出船の中古車の絶対的な主力となっている。2023年上半期、電気自動車、ハイブリッド自動車を含む国産新エネルギー自動車の輸出台数は53.4万台で、前年同期比160%増加した。環境保護と持続可能性に対する世界の注目度の高まりに従って、新エネルギーラベルの貼り付けは中古車販売の王道となってきた。

新エネルギー中古車は業界内で「平行輸出車」と呼ばれ、従来の中古車とは概念が大きく異なって、一般的には国内の新車、特に新エネルギー完成車を中古車の形で海外に輸出することを指す。国内の新エネルギー自動車は配置が高く、価格が低いため、国際市場で一定の優位性を持っている。

中国の中古車は既に世界120近くの国と地区に販売されており、主な輸出市場は「一帯一路」沿線国であり、「一帯一路」沿線国に対する累計輸出台数は総輸出台数の97%を占め、累計輸出金額は総輸出金額の93.8%を占めている。輸出国を見ると、ナイジェリア、アンゴラ、ベニン、モンゴル、ジブチは中国の中古車上位5大輸出市場であり、輸出台数は総輸出台数の63%を占めている。現在、多くの輸出企業は欧州地域に輸出を展開し始めているが、西欧や東欧の一部の国を含め、主に新エネルギー車が輸出されている。国内の新エネルギー中古車のコスパが高く、技術のアップグレードが速く、保有量が多いため、海外市場で非常に人気がある。

中国自動車保有量の持続的な増加に伴い、中古車流通は自動車のフルライフサイクルを受け継ぐ重要な一環として、自動車の保有量を活性化し、新車の増量を牽引し、自動車消費を促進する等の面での重要な役割はますます著しくなっていく。

（2）琿春中古車輸出の見通し分析

中古車輸出は吉林省自動車輸出の新生業務であって、2020年11月に長春市がモデル都市として承認された以来、省商務庁は長春市、省公安庁、長春税関と連携して試行政策の優位性を十分に発揮し、吉林省の中古車輸出の爆発的な成長を後押しし、海外の10カ国余りの中古車市場への参入に成功した。2023年までに、吉林省の中古車輸出台数は544台で、昨年の通年より26倍増加し、輸出金額は9828万元で、昨年の通年より229倍増加した。その内、新エネルギー車の輸出台数は467台で、86%を占めており、輸出金額は9817万元で、99%を占めている。長春市の中古車輸出は良好な発展態勢を示している。

琿春市が中古車輸出地域に承認されたことは、吉林省中古車輸出規模の拡大と自動車消費の良性発展の促進に新たな契機を提供した。これから、省商務庁は商務部と公安庁、長春税関などの部門を協調して周辺国の優れた中古車市場、密集の港、便利な交通などの地理的政策の優位性に立脚するように琿春市を後押しし、組織の指導性の強化、企業に対する厳格な選抜、製品品質の確保、しっかりした監督管理とサービスなどの面から業務が着地するのに必要な準備を着実に展開し、琿春市が短期間内で長春市と並んで、吉林省の自動車産業が国内と国際の「ダブル循環」に全方位に溶け込まれるように加速させ、吉林省対外貿易の安定的な向上と品質向上の為に貢献する。

吉林省の自動車製造という優位性を頼りに、琿春の海外向け完成車輸出量はしばしば新記録を更新し、一挙に吉林省対外貿易経済の新たなハイライトとなっている。現在、完成車輸出業務は既に乗用車、ダンプトラック、客車、コンクリートミキサーなどの車種をカバーしている。2023年、琿春道路と鉄道の税関を経由して輸出された国産車は既に2822台に達し、前年同期比825%増となっている。

2023年第1四半期、琿春総合保税区の輸出入貿易額は15.5億元に達し、前年同期比100%増加し、琿春総合保税区を経由して通関された完成車の輸出台数は3028台に達し、貿易額は12億元近くであって、2022年の総合保税区通年の完成車輸出量よりも多かった。そのうち、3月の完成車輸出量は1136台で、単月の輸出量が千台を超える歴史的な記録を達成した。2024年年初、琿春総合保税区は先行計画を立て、積極的に通関プロセスを整備し、完成車の輸出グリーン通路を構築した。同時に、国内大手自動車産業グループとの業務連携をさらに強化し、商用車輸出業務へのサービスを引き続き強化し、園区への出入り、入居の税金還付、安全駐車などの面で良質なサービスと良好な補給を提供することで、完成車輸出業務の発展を大いにサポートしている。

　本プロジェクトは、国が琿春に与えた「中古車」輸出試行の有利な契機を充分に利用して、「中古車」の輸出業務をしっかりと行い、自動車部品の輸出業務においても突破することで、その市場見通しは広いものである。

1.1.3 プロジェクト建設の有利条件

（1）政策の優位性

2022年に商務部、公安部、税関総署が公布した「中古車輸出業務の展開地域の範囲をより一層拡大する通知」では、中古車輸出業務を展開する地域は、現地の特徴と結びつけて、中古車輸出に関する整備修理、検査認証、倉庫物流、金融信用保証などの関連サービス体系を育成すべきことを指摘した。企業の国際マーケティングネットワークの構築への加速化を支持し、企業が市場ルートを広げるように交流協力プラットフォームを構築する。企業が自己建設、資源共有または多ルート協力などの方式を通じて、輸出規模に応じたアフターサービスシステムを構築し、アフターサービス部品の供給を保障し、修理技術のサポートを提供し、苦情処理とアフターサービスの迅速な応答メカニズムを構築し、アフターサービスの専門化レベルを向上させるよう指導する。車両取引登録、許可証申請、通関、車両抹消などでの利便性レベルを高め、中古車の輸出に良好な環境を作り出す。

2023年9月1日、工業・情報化部、財政部など7部門は「自動車産業の安定的成長の活動方案（2023-2024年）」を発表し、2023-2024年の新車販売目標を提出した上で、旧自動車の廃棄、更新と中古車の消費を促進することを明確に要求した。

（2）地理的交通優位性

琿春は東北アジアのゴールデンデルタ地域に位置し、三つの国と隣接し、五つの国に通じていて、中国の東北アジアへの窓口とユーラシア大陸橋の起点の一つである。5つの国家級道路、鉄道、水上通関所を擁し、新增のロシア・クラスノヤルスク港、スラフヤンカ港などは、「内貿外運」の出入国および中継港となっており、琿春を中心に200キロメートル範囲内には複数の優良港が分布している。琿春は、国内の長春、北京などの都市に向かう高速道路と高速鉄道を持っていて、車で僅か1時間しかかからない延吉空港では、20本近くの国内外航路が開通されている。

（3）資源の優位性

吉林省は伝統的な自動車産業の大省として、自動車文化の底力が深くて、国内最大の自動車産業基地の一つであり、中堅になる自主ブランドの乗用車企業である一汽轎車、及びトラック、客車などの多くの完成車企業を有し、新エネルギー自動車の発展するための技術、市場、ブランド、規模などの総合的な優位性を持っている。

1.2 プロジェクト建設内容及び規模

　プロジェクトの敷地面積は62ヘクタールで、主な建設内容は輸出入完成車の展示センター、自動車スーパー、自動車4s店、自動車美容部品修理作業場、ガソリン・ガス補給及び充電ステーション、中古車取引市場、中古車改造センター、検査センター、保管輸送センターである。

1.3 プロジェクト総投資額と資金調達

プロジェクト総投資額は17000万元、その内、固定資産投資額は13600万元である。

1.4 財務分析及び社会評価

1.4.1主な財務指標

プロジェクトの量産後、年間売上高は12593万元、利益3778万元、投資回収期間6.5年（税引後、建設期間2年含む）、投資利益率22.22%。

説明：表中の「万元」はすべて人民元である

1.4.2 社会評価

プロジェクトの建設は、琿春市の自動車有形市場の影響力を更に高め、自動車産業を促進し、周辺地域の経済発展を牽引し、産業のグレードアップを促進する；そのほかに、本プロジェクトは産業チェーンを伸ばし、地方税収を増やし、土地価値を付け加え、就業機会を作り出すなどのことを通じて、経済成長を効果的に牽引し、現地の財政収入を増やし、就業圧力を緩和し、都市住民の収入を高め、地元の経済発展を促進する。

1.5 協力方式

合弁協力

1.6 外資導入の方式

資金、設備、技術

1.7 プロジェクト建設場所

琿春市英安鎮城西村

1.8 プロジェクト進捗状況

プロジェクト協力計画書編成済み

2.協力側簡単紹介

2.1 基本状況　

名称：琿春市人民政府

住所：延辺朝鮮族自治州琿春市新安路1991号

2.2 概況

琿春市は吉林省南東部の図達江下流に位置し、面積は5134平方キロメートルで、漢、朝、満、回、モンなどの多くの民族が集まって居住している。図們江の河口から僅か15キロメートルで、中国の長春-吉林-図們江先導区の「窓口」と東北アジアに向けて開放された「橋頭堡」であり、北部に開放された中国の「一帯一路」の戦略的支点でもある。

中国が図們江地域の国際協力開発に参加する最前線として、国は琿春の開発と開放を非常に重視している。1992年3月、国務院は、琿春市を更に対外開放する国境都市として承認し、同年、琿春国境経済合作区の設立を許可した。2000年以来、国は国境沿いの開放戦略を全面的に実施し、前後して琿春に輸出加工区と中国ロシア相互市場貿易区を設立して、琿春に中国唯一の「三区一体化」した構造を形成し；2009年、国は「中国図們江地域国際協力開発計画要綱」の実施を承認し、琿春を長春-吉林-図們江の開発開放の窓口都市と位置づけ；2012年、国務院は中国図們江区域（琿春）国際合作示範区の設立を許可し；2020年、琿春海洋経済発展示範区の設立を許可した。

琿春は国家の先駆けの国境沿い対外開放都市として、国境経済合作区、相互市場貿易区、総合保税区、海洋経済発展示範区、国際合作示範区、越境電子商取引総合試験区など多くの国家級重大開放プラットフォームを有し、図們江区域合作開発、相互貿易着地加工試行、「第14次5カ年計画」第1陣の国家物流ハブ、市場調達貿易方式試行、中古車輸出業務地域などの一連の国家級重要政策が与えられ、様々な分野で先行試行する優位性を持っている。現在、琿春市は各種類の開放プラットフォームを最適化、向上させ、相互貿易の着地と加工、保税物流、保税加工、越境電子商取引、市場調達貿易などの産業業態を積極的に育成し、独特な政策の優位性を巨大な開放優位性、協力優位性と発展優位性に迅速に転化している。

琿春国境経済合作区は図們江下流地区の琿春平原南部に位置し、琿春市街地とは川1本だけで隔てられ、2つの道路橋と1つの鉄道橋（建設中）を通じて旧市街地と一体になっている。合作区の紹介によると、合作区企画区は、南の長嶺子通関地までは4キロメートルで、西の沙坨子港までは20キロメートルである。琿春国境経済合作区はの地勢が平坦で、立ち退き世帯が少なく、土地の持久力が大きくて、ほとんどは30トン/平方メートル前後で、開発建設に適している。琿春市の気候は湿潤で、冬は暖かく夏は涼しい。平年の気温は平均5℃前後である。

2.3 連絡方式

2.3.1 協力企業連絡方式

　連絡係：劉文波

　連絡電話：+86-13843370077

2.3.2 プロジェクト所在市（州）連絡方式

連絡先：延辺州商務局

連絡係：李経宇

連絡電話：+86-13596515933