1プロジェクト簡単紹介

　1.1プロジェクト背景

　1.1.1製品簡単紹介

プラスチック部品は自動車製造において重要な役割を果たしており、その応用範囲が広く、内装部品、外装部品、エンジン部品、電気部品、タイヤ、自動車用ランプ、自動車エアコンシステム、防音材、シール材などが含まれる。自動車プラスチック部品は軽量だけでなく、優れた絶縁性、耐腐食性、耐久性のような総合物理・化学的性能を有している。また、良好な耐摩耗性、耐洗浄性や優れた装飾効果と加工の可塑性を兼備している。一般的な自動車プラスチック製品は、内装部品、外装部品、エンジン部品、電気部品、タイヤ、自動車用ライト、自動車エアコンシステム、防音材、シーリング材などが挙げられる。

プロジェクトの建設場所は遼源市龍山区に位置し、既存の工場建物を利用して新たに生産設備を購入し、複合材料の自動車部品を生産する予定である。

　1.1.2市場の見通し

（1）グローバルの自動車プラスチック製品の市場状況

自動車部品は自動車産業の礎として、自動車産業が継続的かつ健全に発展するための必要な要件である。経済のグローバル化が進む中、世界各国の自動車部品企業は産業のグローバル化に積極的に参入し、各国の自動車産業のサプライチェーンが一体化させた。

2023年、世界の自動車プラスチックの市場規模は346億USドルで、2032年に、その規模が782億USドルに達すると予想されている。

現在、世界中には数多い自動車プラスチック部品サプライヤーが存在している、ボッシュ（Robert Bosch）、ZFフリードリヒスハーフェン（ZF Friedrichshafen）、マグナ・インターナショナル（Magna International）、デンソー（DENSO）、コンチネンタル（Continental）などが挙げられる。

（2）中国自動車部品市場概況

自動車産業は中国の国民経済の基幹産業であり、市場のポテンシャルが大きく、関連性が高く、消費力を引き上げるパワーが大きく、経済効果のスケールが大きく、資金と技術が集約するなどの特徴がある。自動車部品産業は自動車産業の発展の基盤であり、自動車産業が持続的かつ安定的に発展するための重要な条件であり、自動車産業サプライチェーンにおける重要な部分である。自動車部品には、モータービークルとその車体のさまざまな部品が含まれており、一台の自動車は通常、数万点の部品で構成されている。

2023年、中国の自動車総生産台数と総販売台数はそれぞれ3016.1万台と3009.4万台である。これは中国の自動車市場に大きなスペースがあることを示している一方、人々の生活水準の向上により、自動車に対する需要が増加し続けていることを示している。中国自動車工業協会は、2024年、中国は継続的に安定を守る前提で前進するという基本方針を貫き、市場の信頼感を大いに高め、内需拡大戦略を実施し、経済全体の運営が好転するよう積極的に推進し、実質的・有効的向上と生産台数の合理的成長を実現すると表明している。自動車産業に関連する政策・措置の実施により、市場主体と消費パワーがより一層引き出され、経済の好転に対して大いに自信を持っている。

自動車部品が自動車産業の成長の基盤であることは疑いもなく、その重要性も言うまでもない。自動車産業の核心部分として、自動車部品の生産額は、完成車の生産額において非常に重要な位置を占めており、通常50%から70%のシェアを占めている。2022年の自動車部品の営業収入は38,195億元に達し、自動車製造業の収入で占める割合も46.81%までに増加した。このように、政策における強力な支援のもとに、末端の消費自信が回復しつつある中で、中国の自動車部品業界は依然として良好なポテンシャル市場を持ち、大きな発展の余地がある。

（3）中国自動車部品業界発展動向

①自動車の軽量化傾向の下で、プラスチック部品産業が急速に発展

現在、変性プラスチックは低コスト、高性能などの顕著なメリットを持ち、自動車用材料において金属に次いで使用量が多い材料である。「プラスチックで鉄を代替する」ことは、自動車の軽量化の重要な手段の一つとなっている。金属材料の代わりに変性プラスチックを自動車部品や耐力構造に使用することで、部品の質量を軽減することができる。さらに変性プラスチックは石油化学産業チェーンの中間製品であり、主に五大汎用プラスチックと五大エンジニアリングプラスチックをプラスチック母材として加工されている。難燃性、衝撃抵抗性、高靭性、加工しやすいなどの特徴があるため、自動車部品に幅広く使用されている。よく見られる変性プラスチックには変性PPと変性PAがあり、そのうち、変性PPは中国で自動車変性プラスチックの46%を占めている。

②自動車部品の国産品化代替えの傾向が顕著であり、中国の中小企業の発展を促進している

近年、中国の自動車業界では自動車部品の国産化の傾向がますます強まっている。この傾向は主に国家の政策支援、コストの優位性や技術力の向上の影響を受けているからである。

まず、中国の自動車部品メーカーは市場の需要を満たすために、技術力と生産能力向上に絶え間ぬ努力をしている。従来の自動車強国と比べて、中国の自動車部品産業は設計、研究開発、生産能力においてまだ大きな差が存在しているが、近年、中国の自動車市場の急速な発展に伴い、ローカル部品メーカーは技術研究開発と革新への投資を増やし、製品の品質と性能を向上させている。一方、多くの中国国内部品メーカーは世界の有名企業との協力やハイテク設備の導入を通じて、生産能力と製造レベルを向上させ、徐々に多くの完成車メーカーに認められている。

次に、国産化はコスト削減、生産効率アップさせることができる。従来、中国の自動車企業は大量な輸入部品に依存しており、生産コストが相対的に高くなっていた。しかし、国産化の部品を採用することで、企業は確実に調達コストを削減できと同時にサプライチェーンにおけるステップを減らし、輸入依存を破ることができる。もっとも重要なのは、国産化は市場の需要変化により迅速に、より柔軟に対応することができ、市場のニーズ変化を満足させる。

③省エネと排出削減など多くの要因が後押しとなっている

ますます厳しくなく環境保護の規制をクリアし、燃費効率を向上させるため、自動車メーカーは軽量化材料を積極的に採用している。これにより自動車のプラスチック部品に対する需要がさらに増加することである。今後、中国の自動車プラスチック部品業界の発展のポテンシャルは依然として大きいものであり、環境保護、軽量化、スマート化、電動化等の複数の要因の後押しを受け、自動車のプラスチック部品は引き続き、中国の自動車製造業の発展に重要な貢献をし、より環境に優しく、スマートで持続可能な方向へと進んでいくことである。

2021年に「カーボンピーク」に関する行動計画が発表され、2022年に、各地で「第14次五カ年計画」におけるエネルギー計画が続々と実施され、カーボン削減に関する要求の加速実施に伴い、省エネと排出削減は自動車業界の発展にとって一番重要な課題となっている。この背景のもとで、中国の自動車プラスチック部品業界は黄金の成長期を迎え、2022年、中国の自動車プラスチック部品の需要量は492.9万トンに達し、平均販売価格は1.99万元/トンに達し、市場規模は980.9億元に達した。そのうち、内装部品の割合は76.4%に達し、外装部品は約14.7%、構造部品は約8.9%を占めている。将来、自動車のプラスチック化の動向が定着するにつれて、自動車のプラスチック部品の応用がスピードアップされる見込みであり、業界全体は引き続き高速成長の勢いを維持し、市場の展望は広いものである。

　1.1.3技術分析

　プロジェクトは一度に異なるプラスチック材料または異なる色のプラスチックをの成形するマルチコンポーネント成形技術を用いる。生産は同じプロセスで完了でき、ほかの工程や機械での後処理などの必要はない。マルチコンポーネント成形は全自動プロセスであり、高度な自由度を有し、とりわけプラスチックカバーの大量生産に適している。

1.1.4プロジェクト建設に有利な条件

（1）政策の優位性

　近年、国家は相次ぎ「自動車産業発展政策」、「国務院が装備製造業の復興を加速するための若干の意見」、「自動車産業調整と復興計画」、「中国自動車製品の輸出の持続的で健全な発展を促進するための意見」などの産業政策を発表し、下記のことを明確にした：自動車用樹脂部品業界の構造調整と産業アップグレードを大いに推進し；国際競争力を高め、中国の自動車および部品の輸出の持続的で健全で安定した発展を促進し、中国汽车樹脂部品業界に良好な政策環境を提供し、業界の持続的で健全な発展を強力に促進している。さらに、中国経済の急速な成長と住民所得の大幅な増加を背景に、自動車の需要が持続的に高まっており、中国自動車産業の急速な成長を効果的に牽引している。部品に対する自動車市場のニーズは巨大であり、自動車産業の持続的な成長は直接的に自動車用樹脂部品業界の急速な発展を引き起こしている。

　2023年2月、 欧宝体育は「 欧宝体育の自動車産業クラスター『階段上がり』プロジェクト実施に関する意見」を印刷・配布し、2025年までに産業クラスターの実力をより一層高め、産業生態系を全面的に構築し、産業規模を1万億クラスに達成させ；長春市の自動車クラスターをコアとし、吉林、四平、遼源、松原、白城、延辺、梅河口などの地域における専門的な「サブアセンブリクラスター」と協調連携する新しい発展フォーマットを構築することを提出した。一汽集団を世界トップクラスの企業に建設し、長春を世界トップクラスの自動車都市に建設し、1つの新エネルギー自動車の完成車企業とブランドを導入し、一連の重要な部品企業を育成し、一連のイノベーションプラットフォームを創設し、一連の産学連携プロジェクトを促進し、一連の鍵技術を突破し、一連のアプリケーションシーンを構築することにより、新エネルギー自動車産業の新しい生態系を基本的に形成し、新エネルギー自動車の産業チェーンとサプライチェーンのサービスを全国に提供し、一定の国際的な放射能を持つことを目指す。

（2）産業の優位性

　近年、吉林省は全力で「六つの回帰」を推進し、協調の障壁を取り除き、各方面の力を結集し、産業資源を統合することにより、産業チェーンとサプライチェーンの強靭性が持続的に高まり、現代産業システムが日増しに成熟し、産業の優位性を吉林省の復興優位性に変えようと努力している。

　遼源市の産業基盤は堅固で、発展の勢いが強靭である。遼源市は東北地域の重要な工業都市であり、かつては軽工業が発達していたことから「東北の小上海」と呼ばれている。東北老工業基地の産業基盤を有し、各種産業の移転や接続を受ける先天的な優位性を備えている。現在では、装備製造業、農産物深加工という2つの主導産業と、高精度アルミ加工、繊維ソックス業、医薬健康、卵加工、新エネルギーという5つの特色ある優位産業を主体とする継続的な代替産業構造を形成している。発展のポテンシャルが巨大で、勢いも強靭である。

（3）地理的交通の優位性

　遼源市の地理的優位性は顕著で、北側は長春龍嘉国際空港まで140キロメートル、南側は瀋陽桃仙国際空港まで240キロメートルの距離に位置し、長春1時間経済圏と沈鉄都市圏の重要な軸線上にある。周辺200キロメートルの半径内には、2つの省会都市と8つの地級市があり、その辐射人口は約4000万人である。市区には「三環四縦六横」の交通ネットワークがすでに形成されている。地域間の道路と鉄道交通は発達しており、国道303号線と四梅鉄道が全市を貫いており、遼西・遼長鉄道と長遼・営梅・吉草・遼西高速道路、そして建設予定の遼源民用空港が、東北内陸部へのアクセスと入港・通関の総合交通システムを構成している。

　（4）人材の優位性

　遼源市委・市政府は、修士・博士人材の導入を促進するための「グリーンチャンネル」を確立し、2022年以来、一括で修士・博士人材713人を採用した。 同時に、産業発展の弱点に焦点を当て、週末エンジニア兼職計画などの技術対応活動を組織し、全市63の企業や事業機関が吉林大学を含む23の大学や研究機関と協力し、「標的指向型」の取り組みにより高級人材92人を導入した。

　遼源市は積極的にプラットフォームキャリアを構築し、「五個一線」活動を継続的に展開している。 2021年以来、経済プロジェクト、改革発展、都市建設、基層治理、農村振興など重要な分野に、144人の大学生人材を派遣してきた。また、キャンパスでの採用活動を組織し、「公務員採用、企業サービス」という方法を採用し、企業で緊急かつ不足している専門の修士・博士人材26人を企業に派遣し、事業発展と人材育成の「ウィンウィン」を実現した。

1.2 プロジェクト建設内容及び規模

　プロジェクトは、既存の工場を利用して生産設備を新たに購入し、生产複合材料の自動車部品を生産する。

1.3プロジェクト総投資額と資金調達

1.3.1プロジェクト総投資額

プロジェクト総投資額は12000万元、その内、建設投資額9600万元、流動資金は2400万元。

　1.3.2資金調達

　企業自己調達

1.4 財務分析及び社会評価

1.4.1 主な財務指標

　プロジェクトの量産後、年間売上高は7300万元、利益1850万元、投資回収期間7.5年（税引後、建設期間1年含む）、投資利益率15.4%。

説明：表中の「万元」はすべて人民元である

　1.4.2社会評価

　プロジェクトの建設により、遼源市の自動車部品産業の発展を促進し、自動車部品の産業チェーンを延長し、上流・下流産業を牽引し、産業集積を形成すると同時に、地域に更多的な就業機会を提供し、人民の生活レベルを高め、社会の調和的な発展を促進することができる。

　1.5協力方式

合弁協力、その他の方式は面談可能

1.6 外資導入の方式

資金、その他の方式は面談可能

　1.7 プロジェクト建設場所

　吉林遼源高新技術産業開発区

1.8 プロジェクト進捗状況

　企業誘致中

2、協力側簡単紹介

2.1 基本状況

　名称：吉林遼源市新龍塑胶有限責任公司

　住所：吉林省遼源市龍山鎮二組

　2.2概況　

　遼源新龍塑胶有限責任公司は、遼源市龍山工業開発区内に位置し、敷地面積は1.5万平方メートルで、継続的な最適化と革新を通じて、専門的に自動車の射出成形部品の研究開発と生産を行う科学技術型企業となっている。30年以上の生産操作経験を持つ技術者や生産現場のコアメンバーのチームを有し、現代化されたオフィスビル（1500平方メートル）と標準化工場（3000平方メートル）を備えている。新しいバージョンのIATF16949国際品質システム認証を取得し、吉林省科学技術庁より「科学技術小巨人」企業に認定され、吉林省発展改革委員会より「産学連携」型試験企業に認定され、吉林省工業情報化庁より「専門的、精密的、特徴的、新規的」な企業に命名され、省委組織部より「党建強、企業強」優秀な党組織に命名された。

　近年、継続的に科学技術革新活動を行い、1つの発明特許と複数の実用新案特許を取得した。車用プラスチック部品やそのプラスチック製品の生産に専念しており、自動車・トラック・新エネルギー車・内装射出成形部品の自動車関連製品を専門に生産する企業であり、一汽集団解放会社、一汽富奥、一汽弗迪グループ会社、一汽大衆李爾晟源会社、烟台正海グループ、クォークプルージングループなどの複数の企業の正式な部品供給ルートのメーカーで、車用部品の射出成形部品は100種類以上あり、年間生産能力は1500トンに達している。供給している車種は、フォルクスワーゲンシリーズ、アウディシリーズ、セダンシリーズ、解放トラックシリーズ、新エネルギー車シリーズなどがある。具体的な車種は：アウディ、マイテック、ボーラ、ジェッタ、トヨタ、紅旗、長城、ヒュンダイ、吉利、長安、新エネルギー車などである。毎月、完成車メーカーが提示する供給計画に従って生産・供給を行い、市場は安定しており、自動車キット射出成形部品は絶えず国内外の市場に進出しており、市場の発展見通しは良好である。

2.3連絡方式　

　郵便番号：136200

　連絡先：畢成業 

　電話：+86-437-3166166  +86-13258791949

　イメール：lyslsqswj@163.com

　プロジェクト所在市（州）連絡方式：

　連絡先：遼源市商務局

　連絡係：艾晶

　連絡電話：+86-18643787709

　イメール：lyjhjxmc@163.com