自動車及び部品
遼源市新エネルギー自動車関連産業団地プロジェクト
1プロジェクト簡単紹介
1.1プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
産業団地は産業の密集地として、地域経済の発展と密接にかかわっており、産業クラスターを促進する重要なプラットフォームであり、地域経済発展の重要な推進力となっている。
プロジェクトの建設地は吉林省東遼経済開発区に位置し、遼源市の電気自動車産業の基盤を活用し、電気自動車関連の産業団地を建設し、電気自動車関連企業を誘致し、電気自動車の関連産業クラスターを構築し、産業の発展を促進する。電気自動車関連企業の誘致を通じて、電気自動車関連企業に生産工場の建屋を提供する。
1.1.2市場の見通し
(1)新エネルギー自動車の市場現状
新エネルギー自動車は世界の自動車産業のシフトやアップグレード、クリーンな発展の主要な方向であり、中国が新たな生産力の形成を加速させ、自動車産業の高品質発展を推進するための戦略的選択でもある。ここ5年間、2019年から2023年にかけて、中国の新エネルギー自動車生産台数は年々増加している。 2019年、中国の新エネルギー自動車生産台数は約118.1万台で、前年同期比6.1%減少した; 2021年、その生産台数は367.8万台までに増加し、前年同期比168.5%増加した;2023年、中国の新エネルギー自動車生産台数は944.3万台までに増加し、前年同期比30.3%増加した。
現在、中国の新エネルギー自動車の生産と販売規模は、9年連続で世界トップの座に陣取っている。中国自動車工業協会のデータによると、2024年1月から10月までに、中国の新エネルギー自動車の生産と販売台数はそれぞれ977.9万台と975万台に達し、前年同期比でそれぞれ33%と3.9%の成長を記録した。2024年の新エネルギー自動車生産と販売規模は初めて1000万台を突破し;新エネルギー自動車の新車販売台数は自動車の新車総販売台数の40%を占めている。
ここ10年来、中国の新エネルギー自動車関連企業の登録数は年々増加しており、特に2021年に、年間登録数が前年同期比112.3%急増し、18.1万社に達し、ここ十年の上げ幅のピークとなった。そのうえ、2022年に中国の新エネルギー自動車関連企業の登録数が前年同期比38.3%増加し、25.1万社に達し、2023年は年間登録数が初めて30万社を突破し、前年同期比26.1%増で31.6万社に達し、ここ十年来の新記録を樹立した。
中国自動車工業協会のデータによると、2024年9月中国の自動車輸出台数は53.9万台で、前月同期比5.4%増、前年同期比21.4%増となった。新エネルギー自動車の輸出台数は11.1万台で、前年同期比15.6%増、前月比0.9%増となった;1月~9月、自動車の累計生産台数は2168.3万台で、前年同期比2.7%増、累計輸出台数は431.2万台で、前年同期比27.3%増となった;新エネルギー自動車の累計生産台数は831.6万台、累計輸出台数は92.8万台で、前年同期比12.5%増で、自動車輸出総台数の21.5%を占めている。
中国の新エネルギー自動車の主な輸出市場には、ヨーロッパ、東南アジア、中東などがある。ヨーロッパ市場、特にベルギー、スペイン、イスラエル、ドイツ、アラブ首長国連邦は、中国の新エネルギー自動車の重要な輸出先である。タイやフィリピンなどの東南アジア市場は、中国の電気自動車ブランドの重要なマーケットである。イスラエル、アラブ首長国連邦などの中東市場の国々も、主な輸出先である。
2024年から2029年にかけて、中国の新エネルギー自動車の市場規模は13139.7億元から29361.3億元に成長し、CAGRは14.34%に達する見込みで、なお成長の余地がある。さらに、新エネルギー自動車の発展は新材料や新世代情報通信、AIオペレーションシステムなどの産業発展を促進し、経済成長に新たな成長点を作り出した。技術進歩と市場拡大に伴い、新エネルギー自動車は中国経済の高品質な発展にさらなる貢献をすることが期待される。
(2)新エネルギー自動車関連産業市場の見通し
新エネルギー自動車の産業チェーンは:上流産業の重要な原材料やコア部品、中流産業の完成車メーカー、下流産業の充電サービスおよびアフターサービス市場に分かれている。上流産業は主に中流産業の完成車メーカーに原材料や部品を供給する、原材料にはリチウムやコバルトなどの鉱産資源が含まれる;正極材、負極材、電解液、セパレーターなどで構成したバッテリーセルおよびPACK;パワーバッテリー、駆動モーター、電気制御の三大システムが完成車を構成するコア部品である。中游産業は新エネルギー自動車の製造である、新エネルギー自動車の機能により乗用車、商用車、専用車に細分されている。下流産業は充電サービスとアフターサービスと二つに分かれている、充電サービスには充電設備、交換電池設備およびバッテリーリサイクルが含まれる、アフターサービスには自動車金融ローン、自動車保険、自動車レンタル、中古車取引、自動車整備・修理および自動車の解体回収が含まれる。
新エネルギー自動車の活発な発展のおかげで、グロバールのの新エネルギー自動車関連産業も良い発展のチャンスを迎えている。近年、中国は「新エネルギー自動車産業発展計画(2021-2035年)」、「省エネおよび新エネルギー自動車技術ロードマップ2.0」、「自動車用パワーバッテリー産業発展促進行動案」、「自動車産業の中長期発展計画」等、多くの政策が次々と発表され、新エネルギー自動車産業の発展を促進し、自動車産業のグレードアップや技術革新を導き、優位性や特徴のある部品企業がより大きくより強くさせるよう支援し、パワーバッテリーや新エネルギー自動車部品などの新エネルギー自動車関連産業の発展を大いに推進した。
現在、中国の新エネルギー自動車関連産業は初歩的に形成されており、主に三段階に分かれている。第一段階はバッテリーおよびモーター部品サプライヤーで、主な企業は比亜迪(BYD)、寧徳時代(CATL)などが挙げられる;第二段階は電気制御システム、充電設備、車体部品および完成車メーカーで、主な企業は北汽新能源(BAIC)、江淮自動車(JAC)、上汽グループ(SAIC)などが挙げられる。第三段階は関連サービス企業で、主な企業にはテスラ(Tesla)、滴滴出行、蔚来自動車(NIO)などがある。
パワーバッテリー産業において、GGIIのデータ統計によると、2022年、中国のパワーバッテリーの累計搭載量は294.6GWhで、前年同期比90.7%増加した;2023年、中国のパワーバッテリーの累計搭載量は387.7GWhで、前年同期比31.6%増加し、パワーバッテリー産業は、新エネルギー自動車の好景気に伴い、急速な成長期を迎えている。
政策誘導と市場需要の後押しの下で、中国のパワーバッテリー業界は発展し続けており、業界企業の市場シェアは持続的に上昇している。現在、中国は世界の新エネルギー自動車用パワーバッテリーサプライヤーにおける絶対的なトップ陣営に位置づけしている。SNE Researchの統計によると、2023年、世界のパワーバッテリーの自動車搭載量の上位10位の順番に、寧徳時代(CATL)、BYDグループ、LGグループ、パナソニック、SK On、中創新航、三星SDI、国軒高科、億纬リチウムエネルギー、欣旺達であり、中国企業は世界のパワーバッテリー搭載量の63.00%以上のシェアを占めている。
新エネルギー自動車の部品産業において、 新エネルギー自動車の急速な発展は、バッテリーパックを重要な構成要素とする新エネルギー自動車部品業界の台頭と発展を直接促進した。
以上のように、プロジェクトは既存の基盤を活用して、電気自動車関連企業に生産工場の建物を提供し、市場の見通しが広いものである。
1.1.4プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
「吉林省国民経済と社会発展第十四次五カ年年計画及び2035年遠景目標綱要」では、2025年までに吉林省の部品の地元供給率が70%に達し、自動車産業の規模が1万億クラスを超えることを提出した。
2024年5月22日、 欧宝体育弁公室は「吉林省新エネルギーとスマートネットワーク自動車産業の高品質発展アクションプラン」を印刷・配布し、、2026年までに全省の新エネルギーとスマートネットワーク自動車産業の発展配置をさらに最適化し、産業規模と競争力が国内トップクラスに達することを提出した。省内の新エネルギー自動車の生産と販売台数は50万台を超え、そのうち自主ブランドの新エネルギー自動車の浸透率は40%を超える。新エネルギーのキーパーツの地元供給率を大幅に向上させ、その割合は70%に達するようにする。
2023年1月、 欧宝体育は「 欧宝体育の自動車産業クラスター『階段上がり』プロジェクト実施に関する意見」を印刷・配布し、2025年までに産業クラスターの実力をより一層高め、産業生態系を全面的に構築し、産業規模を1万億クラスに達成させ;長春市の自動車クラスターをコアとし、吉林、四平、遼源、松原、白城、延辺、梅河口などの地域における専門的な「サブアセンブリクラスター」と協調連携する新しい発展フォーマットを構築することを提出した。一汽集団を世界トップクラスの企業に建設し、長春を世界トップクラスの自動車都市に建設し、1つの新エネルギー自動車の完成車企業とブランドを導入し、一連の重要な部品企業を育成し、一連のイノベーションプラットフォームを創設し、一連の産学連携プロジェクトを促進し、一連の鍵技術を突破し、一連のアプリケーションシーンを構築することにより、新エネルギー自動車産業の新しい生態系を基本的に形成し、新エネルギー自動車の産業チェーンとサプライチェーンのサービスを全国に提供し、一定の国際的な放射能を持つことを目指す。
2020年、遼源市人民政府弁公室は「遼源市工業用地弾性譲渡実施方法(試行)」を印刷・配布し、弾性年期、先賃後譲、賃貸と譲渡の組み合わせ、長期賃貸という方法で工業用地を供給する場合は、原則として入札、オークション、掲示という方法を採用すべきであり、工業用地の弾性譲渡年限は、原則として10年、20年、30年、40年を土地譲渡年限とする。企業はその期間内において、土地使用権の譲渡年限を自発的に選ぶことができる。この「実施方法」は、遼源市の工業用地コストを引き下げると同時に、遼源市の土地供給システムを完備化した。
(2)資源の優位性
近年、遼源市はエネルギー構造を継続的に最適化・調整し、北方クリーンエネルギー暖房デモ市建設を全面的に開始し、「石炭からガスへ」「石炭から電気へ」というクリーンな暖房改造プロジェクト47件を実施することで、標準石炭に換算した場合51万トンの石炭使用量を削減することが見込まれる。その他に、遼源市は風力エネルギー、太陽エネルギー、バイオマスエネルギーなどの資源が豊富で、グリーン低炭素プロジェクトの建設を支援している。
近年、吉林省は全力で「六つの回帰」を推進し、協調の障壁を取り除き、各方面の力を結集し、産業資源を統合することにより、産業チェーンとサプライチェーンの強靭性が持続的に高まり、現代産業システムが日増しに成熟し、産業の優位性を吉林省の復興優位性に変えようと努力している。
産業の優位性を強化・拡大し、自動車産業クラスターを発展させるため、近年遼源市は一汽集団との協力を強化し、科学的に「遼源新エネルギー自動車産業サブアセンブリ基地建設実施計画」を制定し、「遼源市新エネルギー自動車部品産業発展計画(2021-2025)」を編纂し、高新区新エネルギー自動車産業団地と東遼モールド園の2つのプラットフォームを構築した。
東遼経済開発区は東遼県の自動車部品高技術基地として、リードとパイオニアの役割を果たしている。現在、すでに部品供給、技術開発、金型製造など自動車の全産業チェーンを構築され、その強力な産業優位性が徐々に現れている。その中で、格致自動車は高級欧州基準の自動車金型生産実習基地、万通自動車部品生産ラインなどのデジタル化、スマート化プロジェクトを加速して建設し、格致自動車、正軒車架などの一汽集団および各完成車メーカーとのドッキング協力を深め、部品供給シェアを高めている。
(4)人材の優位性
遼源市は豊富な人的資源を有し、市区には職業教育院校が設置されており、企業のニーズに応じて指向性のある人材を育成することができる。遼源市には良好な工業発展の基盤があり、全国的に有名な「大学城」「自動車城」と呼ばれる長春市まではわずか115.13キロメートルで、企業の様々な人材のニーズを満たすことができる。
(5)地理的交通の優位性
遼源市の地理的優位性は顕著で、北側は長春龍嘉国際空港まで140キロメートル、南側は瀋陽桃仙国際空港まで240キロメートルの距離に位置し、長春1時間経済圏と沈鉄都市圏の重要な軸線上にある。周辺200キロメートルの半径内には、2つの省会都市と8つの地級市があり、その辐射人口は約4000万人である。市区には「三環四縦六横」の交通ネットワークがすでに形成されている。地域間の道路と鉄道交通は発達しており、国道303号線と四梅鉄道が全市を貫いており、遼西・遼長鉄道と長遼・営梅・吉草・遼西高速道路、そして建設予定の遼源民用空港が、東北内陸部へのアクセスと入港・通関の総合交通システムを構成している。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
プロジェクトの敷地面積は50616平方メートルで、建築面積は60000平方メートルであり、主に、研究開発センター、生産工場を建設する。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1プロジェクト総投資額
プロジェクト総投資額は23953.97万元、その内、建設投資額19000万元、流動資金は4953.97万元。
1.3.2資金調達
企業自己調達
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は9000万元、利益1800万元、投資回収期間15.5年(税引後、建設期間2年含む)、投資利益率7.5%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2社会評価
プロジェクトの落成後、地域経済発展を支える効果的なキャリアとなり、新エネルギー自動車の関連企業の進出を強力に保障し、一汽などの新エネルギー自動車の完成車生産に部品供給サービスを提供し、吉林省が新エネルギー自動車産業の発展と自動車産業構造の調整の目標を達成するのに突出した貢献をする。同時に、産業のグレードアップを促進し、地域の就業を促進し、周辺の投資環境を効果的に改善し、地域経済の発展を推進し、良好な社会的効果を持っている。
1.5協力方式
合弁協力、その他の方式は面談可能
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能
1.7 プロジェクト建設場所
吉林東遼経済開発区。
1.8 プロジェクト進捗状況
企業誘致中
2、協力側簡単紹介
2.1 基本状況
住所:東遼県白泉鎮永清路007号
2.2概況
東遼経済開発区は2005年11月にが承認・設立され、2021年2月に省級開発区に昇格した。承認された計画面積は12.15平方キロメートルで、スタートエリアの面積は3.3平方キロメートル、建設済みエリアは6.41平方キロメートルである。インフラは「九通一平」の基準に達し、「三横六縦」の道路ネットワークが形成されている。初歩的に自動車部品製造業、金型製造業、農副食品加工業の三大主力産業を形成した。重点的に自動車部品製造業を発展させている。
開発区は集団式の配置方式を採用し、各機能エリアを合理的に配置している。経済開発区の全体的な配置構造は:「一心」「一带」「三軸」「六区」である。
「一心」:経済開発区北側の商業サービスセンターを指し、全機能区の商業、サービスのセンターである。「一带」:永清河沿いの河岸緑地帯を指す。「三軸」:東交大街、東文大街、永清路に沿って形成された産業発展軸で、各産業エリアを結び、経済開発区の全体的な発展枠組みを構成している。「六区」:装備製造業園区、自動車部品関連園区、レジャーサービス区、化学工業園区、産業サービス区、弾性発展区を含んでいる。近年、東遼経済開発区は高起点の計画、高レベルの設計、高基準の建設、効率的な運営、高速な発展を実現し、経済総生産額は日増しに上昇している。
2.3連絡方式
郵便番号:136600
連絡先:杜洋
電話:+86-19904370336
プロジェクト所在市(州)連絡方式:
連絡先:遼源市商務局
連絡係:艾晶
連絡電話:+86-18643787709
イメール:lyjhjxmc@163.com