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1. プロジェクト簡単紹介

1.1 プロジェクト背景

1.1.1 製品簡単紹介

自動車シートは、自動車内装の重要な構成部分であり、その市場ニーズは自動車生産台数と密接に関連している。国内自動車市場の急激な発展、且つ自動車の快適性と安全性への消費者の要求の高まりにつれて、高品質でパーソナライズ・カスタマイズされた自動車シートの市場見通しは非常に広いものである。新エネルギー自動車市場の台頭、特に高級電気自動車製品ラインの拡大も、自動車シートのニーズの増加を顕著に後押ししている。

現在、自動車シート市場は急速な発展段階にある。消費者が絶えず運転と乗車の快適性を求めることから、自動車シートは運転と乗車の体験に影響を与えるコアコンポーネントとして、その重要性がますます高まっている。市場の発展トレンドによると、消費者のパーソナライズ、スマート化、環境保護へのニーズが上昇しており、シートが基本機能を提供するだけでなく、個人の体型や習慣に応じてカスタマイズできることが求められており、快適性と健康ニーズを満たすことが期待されている。

1.1.2 市場の見通し

（1）自動車シートの市場現状

自動車シートは類型により、乗用車シートと商用車シートの2つの主要なカテゴリーに分けることができる。商用車シートは主に大型トラックや建設機械用シートをカバーしており、これらのシートは通常、比較的に劣悪な作業環境で使用され、低周波で振幅の大きな振動を伴うため、気動式減震システムが装備されている；乗用車シートは、比較的に良好な路面状況に対応しており、シートと車体は剛性接続が多いため、更に快適性と安全性を重視している。

乗用車シートの構造は、主に金属部品と外部装飾材料から構成されている。金属部品には、フレーム、スライドレール、リクライニング装置などが含まれ、外部装飾材料には、発泡材料やシートカバーなどが含まれている。これらに加えて、シートのコアコンポーネントには、モーター、ヘッドレスト、アームレストなども含まれている。特に、フレーム、リクライニング装置、スライドレールなどは、乗用車シートの安全性において極めて重要な役割を果たしている。

乗用車シートの業界では、市場構造が比較的集中しており、外資ブランドが主導的な地位を占めている。中国の自動車シート市場においては、華域汽車、李爾（Lear Corporation）、安道拓（Adient）等の企業とその合弁企業が、市場シェアの約60％を占めている。マグナ、トヨタテキスタイル、フォルシアなど、いくつかの世界的に有名な自動車シートメーカーは、中国に独資または合弁企業を設立し、華域汽車、李爾、安道拓などの企業と共に、独占的な競争の市場構造を形成している。近年中国の自動車産業の急速な発展に伴い、将来の一定的な間に、自動車シート市場は引き続き大量のニーズに直面することである。国内の国産自動車ブランドの台頭に伴い、中国の自動車シート業界は、さらに国産代替え化を実現することが期待され、価格引き下げ競争などの発展動向に直面する可能性がある。

現在、グローバルの自動車シート市場の規模は絶えず拡大し続けており、特にアジア、北米とヨーロッパなどの主要な自動車生産地域では、市場規模が持続的に増加している。その他に、新エネルギー自動車市場のたゆまざる拡大に伴い、電動シート、スマートシートなど新型シートの需要も絶えず向上しており、自動車シート市場の成長と発展をさらに促進することである。

　（2）自動車シート市場のニーズの予測

自動車シートシステム市場のニーズは穏やかに増加する傾向を示している。 快適性、安全性、パーソナライズへの消費者の要求は継続的に高っており、新エネルギー自動車市場の活発な発展は、シートシステム市場に新たな成長の機会をもたらしている。

スマート化：科学技術の進歩に伴い、自動車シートにはますます多くのスマート技術が統合され、例えば、スマートアジャストメント、メモリ機能、ヒート/ベンチレート機能などがある。これらのスマートシートは、運転と乗車の快適性を向上させるだけでなく、車両の安全性能を強化することができる。

　環境保護化：環境保護意識の高まりに伴い、ますます多くの自動車シートの製造に再生可能材料やリサイクル材料が使用されるようになり、環境への影響を減らす取り組みが進んでいる。また、自動車シートには軽量化設計が採用され、車両のエネルギー消費と排出ガスを削減することを目指している。

電動化： 電動シートのニーズは次第に高まっているが、特に中高級車種でもっともである。電動シートは、運転者や乗客の個人的なニーズに応じて調整できるため、より便利で快適な乗車体験を提供することができる。

カスタマイズ：パーソナライズへの消費者のニーズが日増しに増加する中、多くの自動車メーカーはシートのカスタマイズサービスを提供し始めている。消費者は、個人の好みやニーズに応じてシートの素材、色、機能などを選ぶことができ、パーソナライズされたニーズを満たすことができる。

現在、自動車シート市場は規模が拡大し続ける一方で、競争がますます激しくなっている。科学技術の進歩と消費者ニーズの変化に伴い、自動車シート市場は、スマート化、環境保護化、電動化、カスタマイズの方向に発展していく。各企業は市場の機会を捉え、継続的な革新と製品品質の向上に努め、消費者のニーズを満たすべきである。同時に、企業は環境保護と持続可能な発展にも注目し、長期的で安定した発展を実現する必要がある。

推定によると、2022年中国国内の乗用車シートの市場規模は925億人民元に達した。乗用車の販売台数の増加に伴い、2023年中国の乗用車シート市場は963億人民元に成長した。2025年までに、世界の自動車シート市場規模は4669億人民元に達し、そのうち乗用車シート市場規模は4027億人民元に達する見込みで、商用車シート市場規模は642億人民元に達する見込みである。乗用車業界の急速な発展に伴い、中国の乗用車シートの市場規模も次第にに拡大している。

　1.1.3技術分析

本プロジェクトでは、国際的に最先端の機械加工技術を採用し、李爾（Lear Corporation）、江森（Johnson Controls）、安道拓（Adient）、フォルシア（Faurecia）、マグナ（Magna）など国内の有名な自動車部品供給企業と技術協力を通じて協力することができる。

1.1.4プロジェクト建設に有利な条件

（1）政策の優位性

国内では、新エネルギー自動車という戦略的な新興産業に対して大量の政策支援が行われており、自動車シートのスマート化と電動化の傾向を牽引している。「新エネルギー自動車産業発展計画（2021—2035年）」は、2025年までに新エネルギー自動車の新車販売量は自動車新車販売総量の20％程度に達することを提出しているが、これは自動車シートのインテリジェンス化と電動化の発展をさらに推進することである。‌

長春市‌政府の強力な支援と政策優遇。自動車部品産業の発展を支援するために、長春市‌政府はプロジェクト専門チームを設置し、承認プロセスを最適化し、プロジェクトの進捗を加速している。

農安経済開発区の大サービス体制。農安経済開発区は「親商、重商、扶商、護商、興商」の理念を堅持し、区・鎮機構が統合された後、「一つの機関、二つの看板、区鎮一体」の新しい管理体制を構築し、「四つの事務室、五つの局」を設置して企業に「24時間、全プロセス、全方位」のワンストップサービスを提供している；企業従業員の子弟は、入学や医療において鎮の住民と同様の待遇を享受している；鎮区内では現代金融等の生産性サービスが完全にカバーされており；工業用地が豊富で、掲示価格が合理的で、労働力は豊富で低コストであり、コストの優位性が特に顕著である。

　（2）産業の優位性

　長春市は整備された自動車産業システムを有している。長春市は国の新エネルギー自動車の電池交換モードのモデル都市とスマートコネクテッドカー「車・道路・クラウド一体化」応用モデル都市であり、強大な自動車産業基盤を持っている。現在、红旗、解放、奔騰、フォルクスワーゲン、トヨタなどの完成車メーカー、及び建設中のアウディの新エネルギー完成車工場があり、部品産業の規模は約1600億人民元近くである。その他に、長春市は6つの大手自動車メーカー、7つの自動車ブランドを持っており、世界の自動車部品トップ100企業の半数以上が長春に入居している。

　長春市は新エネルギー自動車分野で急速な発展を遂げている。長春市は自動車部品企業が新エネルギー自動車の分野への転換を促進し、一汽弗迪新能源科技有限公司を代表とする動力電池生産基地を形成し、且つ紅旗やアウディなどのブランドと協調効果を発揮し、新エネルギー自動車の産業チェーンにおける「ゴールデン・トライアングル」地域を構築した。その他に、長春市は成功的に国家最初のスマート・コネクテッドカーの「車・道路・クラウド一体化」応用の試験都市に選ばれ、自動車部品産業の革新と発展をさらに推進している。

　農安経済開発区内には現在569社の企業が入居し、旺旺（ワンワン）、富士康、修正、華能熱電、北車、路通軌道客車、華正牧業など、多くの世界500強企業、国内500強企業、業界の強力な企業や有名な民営企業を有している。開発区は現在、交通装備部品、安全食品および農副産物加工を主導産業とし、自動車部品とバイオ医薬を優位産業とし、バイオマスエネルギーと軽工業を新興発展産業とする産業クラスターと集約化の構造を形成している。‌

　（3）地理的優位性

　農安経済開発区は、ハルビンと長春を結ぶ都市圏の重要なノードに位置し、長春市の30分経済圏のコアエリアであり、南への入り口と北への出口の主要なルートである。開発区の東側は長春新区と接壤し、南側は長春市の寬城區、緑園区と接壤している。区内には凱旋路と青年路が鎮区まで延びており、市内から4つのバス路線が鎮内まで通っている。その他に、大連港から680キロメートル、龍嘉国際空港でから58キロメートル、長春陸上干港から20キロメートルの距離にある。G12、G302、S106、長白鉄道などの交通幹線が区内を貫いており、高速道路、快速道路、軌道交通が環状に配置された立体的な交通システムが形成されている。

　（4）人材の優位性

　長春市は国内で有名な高知性密集地域であり、吉林大学、東北師範大学、長春光学機械学院など十数の重点学府が市内に集中している。さらに、中国科学院長春分院、長春光学機械研究所、長春応用化学研究所など、国や省（部委）に属する研究機関や設計院、計算テストセンター、および長春市に設置された複数の重点開放実験室などを有している。長春市は人材資源が豊富で、コストメリットがあり、吉林大学、東北師範大学、長春中医薬大学、長春光学機械研究所、長春応用化学研究所などの高等教育機関と研究機関は、プロジェクトの実施に必要な高級管理者や技術労働者を提供することができる。

　1.2プロジェクト建設内容及び規模

　本プロジェクトの敷地面積は9万平方メートルで、その内：純用地面積は7.7万平方メートル、建築面積は7万平方メートルで、生産工場、シート生産ライン、自動車部品の研究開発、生産および販売を一体化した生産基地を建設する。

　前期計画では、年間15万台の自動車シートを生産する予定であり、後期計画では130ムーの土地を徴収し、標準化工場の建設への投資を行い、業界の先進的な設備を導入し、8本の自動車シート生産ラインを完成し、99台セットの関連補助設備を購入して、生産工場、鞍式牽引シート生産ライン、自動車部品の研究開発、生産および販売を一体化した生産基地を建設する予定である。

　1.3.プロジェクト総投資額と資金調達

　プロジェクト総投資額は20000万元、その内、建設投資額15000万元。

1.4 財務分析及び社会評価

1.4.1 主な財務指標

プロジェクトの量産後、年間売上高は15000万元、利益4900万元、投資回収期間6年（税引後、建設期間1年含む）、投資利益率22%。

　1.4.2 社会評価

　自動車シートプロジェクトの社会的効果は主に以下のいくつかの面に現れる：

　就業機会の向上：自動車シートプロジェクトの建設と発展は、原材料供給、生産製造、物流輸送などの関連産業チェーンを牽引し、多くの就業機会を創出することで、社会の就業圧力を緩和する。

　ローカル経済の発展の促進：自動車シートプロジェクトは通常、特定の地域に生産基地を建設するが、これは地域経済の発展を促すだけでなく、関連部品供給産業の発展を促進し、産業クラスター効果を形成し、地域経済の成長をさらに推進する。

　技術革新と産業アップグレードの推進：新エネルギー自動車とスマートカーの発展トレンドに伴い、自動車シートプロジェクトは市場のニーズを満たすために、継続的に技術革新と産業アップグレードを行う必要がある。これは、製品の品質と性能を向上させるだけでなく、関連技術の進歩を促進し、業界全体の競争力を高めることができる。

　1.5 協力方式

　独資、合弁、協力

1.6 外資導入の方式

　資金、その他の方式は面談可能。

1.7 プロジェクト建設場所

　長春農安経済開発区

1.8 プロジェクト進捗状況

　プロジェクト提案書編成済み。

2、協力側簡単紹介

　2.1 機構基本状況

　名称：長春農安経済開発区

　住所：長春寛城区合興大路と合隆大街交差点東100メートル

　2.2 機構概況

　長春農安経済開発区管理委員会は、吉林省長春市農安县合隆鎮街内に位置しており、長春農安経済開発区は1992年に設立され、2003年に省級経済開発区に昇格し；2013年9月には合隆鎮と「区鎮合一」の体制改革を実施し；2016年2月には焼鍋工業団地と市級開安工業集中区に昇格し、開発区の統一管理に組み込まれ；2021年7月には、省級農安工業集中区との統合が行われ、機構の規格は副処級となった。統合後の開発区の総計画面積は53.7平方キロメートルで、コアエリアの産業団地、新型の建材と家具団地、農産物加工団地、汽車開発区との協力団地から構成されている。近年、開発区は自動車産業を中心に、上流と下流の産業チェーンの正確な誘致を行い、自動車産業関連の優遇政策を全面的に実施し、段階的に自動車部品産業を強化してきた。現在、開発区内には自動車部品企業が61社あり、そのうち規模以上の企業が10社、規模以下の企業が51社で、2022年には約20.5億人民元の生産高を実現した。特に、開発区には汽車開発区との協力団地があり、主に自動車と客車の部品関連産業を受け入れており、協力区は長春市区から15キロメートル、一汽NBD本部から28キロメートルの距離にあり、団地の計画面積は9.8平方キロメートル、建設区面積は5平方キロメートルで、101社の企業が入居しており、天昊自動車、富晟テクニカルビック、嘉森軌道、新ノーダ交通など、20社あまりの自動車部品企業がある。

　2.3連絡方式：

　連絡先：農安県経済合作促進センター

　連絡住所：吉林省農安県農安鎮興華路

　連絡電話：+86-431-89936018

　プロジェクト所在市（州）連絡方式：

　連絡先：長春市合作交流弁公室

　連絡係：張俊傑

　連絡電話：+86-15704317930

　ファクス：+86-431-82700590

　イメール：xmc82763933@163.com