農産物加工と食品
延辺州輸入食糧食品産業団地プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
琿春港は2014年に国から中国初の輸入食糧指定港として承認された。プロジェクトの建設場所は琿春海洋経済モデル区に位置し、独特な地域優位性は、プロジェクトの建設に有効な保障を提供する。プロジェクトの建設は食糧の国際貿易を積極的に発展させ、輸入食糧食品産業の集積度を高め、真に農産物加工業のクラスターを形成することができ、入居企業の創業と発展の需要を満たすことができる。
1.1.2 市場の見通し
(1)中国のロシア食糧輸入の必要性
中国は農業大国として、19.13億ムーの耕地を持ち、世界で4位にランクされている。中国の人口は14億人で、世界の上位2位に位置している。大まかな統計によると、2024年の国内食糧生産量は1.6億斤を突破し、国内民衆の日常的な需要を満たすことができる。しかし、実際には、中国は毎年大量の食糧輸入を行う必要がある。中国は2023年、ロシアと2.5億ルーブル、1700億元の農業受注を締結し、ロシアから7000万トンを超える食糧を注文した。このほか、中国は米国、オーストラリアと密接な食糧貿易の往来を行っている。
中国が食糧生産量が内需を満たしている状況で依然として大量の食糧輸入を維持している理由は、内因外因の2つに帰すことができる。内因では、食糧の用途は住民が食べるだけでなく、畜産養殖の飼料、酒造原材料なども含まれている。そのため、中国の食糧生産量は住民の日常的な食用を満たすことができるが、畜産飼料の製造には食糧輸入が必要である。中国は地形の天然劣勢のため、広大な牧場草原が不足し、牧畜業は飼料に対して深刻に依存している。中国が農産物の輸入を盛んに行っている2つ目の理由は、市場のコントロールを通じて農作物の価格を安定させることで、農作物の価格変動による消費者の日常生活に与える影響をダウンさせる。食糧輸入を通じて、中国の食糧の平均価格を「安くておいしい」お得なレベルに安定させる。天災、干ばつと洪水などの自然災害が発生による農作物価格の激しい変動を避ける。
中国が大量に農産物を輸入している外因は、資源の最適な分配を積極的に行うためである。中国の上質な農作物は、品質が良く、先進国に輸出することで経済利益を獲得する。
2023年の「一帯一路」国際協力サミットで、中国の指導者はロシアの担当者と協力商談を行った。今後も協力を強め、共に経済のグローバル化を積極的に推進させる。双方はさらに、今後12年間で7000万トンを超える豆類、油種、穀物などの農作物を中国に輸出することを約束した。
この食糧供給契約は、中ロ史上最大の食糧供給契約である。2024年第1四半期の終了に伴い、現在ロシアは中国市場に1.25ドルを超える食糧を優先的に供給した。
食糧の種類の中で、増加量が最も顕著な食糧品類はそれぞれ小麦と大麦である。このうち小麦の伸び幅は10倍を超え、大麦の同時期比伸びも昨年の7倍である。
ロシアからの輸入オーダーを増やした理由は、主に3つの側面が考えられている。その一つは、ロシアの農産物の価格が安価で、価格優位性がある。
ロシアは土地が広く人が少なく、大量の耕地を持ち、農作物の生産量が豊富である。しかし、ロシアは人口が少ないため、大量の農作物を輸出している。国際情勢の変動を受けて、ロシアの大量の農産物の売れ残りが発生し、農産物の売れ残りの気まずい状況を緩和させるべく、ロシアは国内の農産物を値下げして販売している。価格優位性の下で、中国は自然とロシアからの農産物輸入を増やした。
(2)中国の輸入食糧食品の見通し分析
オーストラリアとアメリカに比べると、ロシアは中国と地理的に近い。そのため、ロシアを通じて農作物の輸入を行うことは、中国の輸送コストを省き、より利益を得ることができる。
また、中国はロシアとの貿易往来が頻繁で、いずれも「一帯一路」貿易圏の重要な国である。そのため、中ロ間の貿易往来が増やすことは、「一帯一路」貿易線のさらなる発展を推進することができる。
一方、ロシアでは農作物協力業者が減少しているため、農産物の滞貨による経済的損失を避けるため、今年の農作物の生産量を下方修正することになる。しかし、ロシア側は、中国の食糧需要を優先的に供給することを確定している。
2023年の中ロサミットで、ロシア側は両国間の食糧協力の多様性を高め、供給量アップを両国共同宣言に盛り込むことを表明しており、ロシア側が中国との食糧協力を強化する決意を示した。また、ロシアは海上輸送の方式を採用し、中ロ間の貿易の新たな通路を開拓する計画である。ロシアの食糧は絶えず中国に運ばれ、将来的には中ロの食糧貿易は絶えず増加するだろう。
琿春は中国北東部の辺境に位置し、ロシアと国境を接し、その恵まれた地域優位性はロシアの食糧食品の輸入に広い将来性を提供している。中国と北東アジア諸国を結ぶ重要な窓口とユーラシア大陸ブリッジの重要なノドとして、琿春はロシア極東という重要な食糧生産基地に隣接しているだけでなく、複数の施設が整備され、通関効率の高い対外開放港を有し、食糧の迅速な輸送と一次加工に便利な通路を提供している。同時に、中国の対ロシア協力の最前線都市として、国から与えられた多くの優遇策を享受でき、輸入コストを減らし、より多くの食糧食品貿易業者と投資家を誘致するのに役立つ。中国の東北振興戦略の実施と北東アジア地域の経済協力の継続的な深化に伴い、琿春はその地域優位性をさらに際立たせる。ロシア食糧食品の輸入は国内市場を豊かにし、消費者の高品質食品に対する需要を満たすだけでなく、中ロ両国間の経済貿易協力を促進し、地域経済の発展を推進することができる。
1.1.3 プロジェクト建設に有利な条件
工業・情報化部など11部門は共同で『伝統優位性食品生産区と地方特色食品産業の育成に関する指導意見』を発表し、伝統優位性食品生産区と地方特色食品産業の発展目標を明確にし、2025年までに基本的に「百億リーディング、千億クラスター、1兆産業」の地方特色食品発展構造を形成し、年間売上高が1000億元を超える五つの伝統優位性食品生産区を育成し、年間売上高が100億元を超える25社の先導中堅企業を育成し、全国における有名な地方特色食品ブランドと地方特色軽食工業化の典型案件を作り上げることを提案した。
国家発展改革委員会国家食糧・物資備蓄局の『質の高い発展を目標とした現代化食糧産業体系の加速建設の堅持に関する指導意見』国食糧〔2019〕240号では、食糧産業経済の発展に力を入れ、現代化食糧産業システムの建設を加速させることは、食糧安全保障能力の増強、農業の質の向上と効率化の促進、人々の美しい生活ニーズをよりよく満たせることに重要な意義があると指摘した。2025年までに、実体経済、科学技術革新、現代金融、人材資源が協同発展する現代化食糧産業システムが基本的に確立され、「大食糧、大産業、大市場、大流通」の構造が全面的に形成され、食糧分野におけるリスクチャレンジを予防し、国家食糧の安全を保障する能力が著しく増強された。食糧産業の増加額は年平均7%前後にアップし、総生産額は5兆元に達した。主要業務の収入が100億元を超えた食糧企業は60社を超えた。グリーンで良質なハイエンド製品の供給が大幅に増え、食糧・石油消費の需要を十分に満たすことができた。科学技術革新は新たな突破を得て、世界の先進的な革新リード能力と産業競争優位をちくじ形成する。国際食糧協力交流は持続的に深化し、「二つの市場、二つの資源」の統一計画レベルは明らかに向上した。
2023年10月の「一帯一路」サミット協力フォーラムで、中ロ両国は2.5兆ルーブル相当の食糧供給契約を締結した。契約によると、今後12年間、ロシアは中国に7000万トンの各種食糧を供給する。これは中ロが現在署名している最大の食糧取引契約である。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
プロジェクトの総敷地面積は58,000平方メートル、総建築面積は57,233平方メートルである。その中:標準化工場の建築面積は40926平方メートル、倉庫の建築面積は2528平方メートル、公共関連建築面積は13779平方メートルである。主に標準化工場、倉庫、サービスビル、設備用住宅、10 kv変電所、警備及び関連公共工事を新設する。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
プロジェクト総投資額は30000万元、その内、建設投資額24000万元。
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は16393万元、利益4920万元、投資回収期間6.1年(税引後、建設期間1年含む)、投資利益率16.39%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2 社会評価
琿春市輸入食糧食品産業団地の設立は現地経済の発展に積極的な役割を果たし、国内外の食糧加工企業の入居を誘致し、雇用機会を増やし、現地住民の収入レベルを高め、先進的な設備と技術を導入し、食糧加工業界の技術レベルと製品品質を高め、食品の安全を確保し、消費者の信頼を強める。同時に、産業団地の建設は地域産業構造の最適化に役立ち、農業産業チェーンの延長を推進し、農業現代化のプロセスを促進する。また、産業団地は環境保護と持続可能な発展を重視し、省エネ・排出削減措置をとり、汚染物の排出を減らし、グリーン生産の実現に努めている。これらの努力は地元住民の生活レベルを高めるだけでなく、社会の安定を促進する。要するに、琿春市輸入食糧食品産業団地は地方経済の発展の推進、産業技術レベルの向上、産業構造の最適化、環境保護と住民生活の質の向上などの面で重要な役割を果たしている。
1.5 協力方式
独資、合弁、協力
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能
1.7 プロジェクト建設場所
琿春市海洋経済モデル区
1.8 プロジェクト進捗状況
プロジェクト提案書編成済み
2、協力側簡単紹介
2.1機構基本状況
名称:延辺州商務局
住所:吉林省延辺朝鮮族自治州延吉市天池路3322号
2.2概況
琿春は吉林省延辺朝鮮族自治州の管轄県級市で、吉林省東部、延辺州南東に位置し、地級市政府の管理権限を与えられ、吉林省拡大強県改革試験市、陸地国境港都市である。老爺嶺を境に汪清県と隣接し、北西角は図們市と接続し、東北は黒竜江省東寧市と隣接し、総面積は5141平方キロである。4つの街道、4つの鎮、5つの郷を管轄している。琿春境内の自然生態は良好で、国家級景勝地の防川景勝地、図們江国家森林公園、東北虎と極東豹自然保護区、東方第一哨、土字石界碑、民俗朝族村などの景勝地を持っている。
琿春は歴史が古く、4千年以上前の新石器時代から「粛慎」族が境内に生息しており、中国初の4つの沿岸開放都市の1つである。2012年4月、国務院は中国図們江地区(琿春)国際協力モデル区の設立を許可した。2020年1月、吉林省委員会、省政府は『琿春の海洋経済協力発展モデル展開をサポートする意見』を公布した。2020年5月、国家発展改革委員会、自然資源部は共同で吉林省琿春海洋経済発展モデル区の建設をサポートする書簡を返信した。琿春海洋経済発展モデル区の成立後、図們江地区海洋産業集積センター、港航物流集散センター、臨港産業製造センター、国境国際貿易センター、対外開放協力センターの構築に力を入れる。同時にモデル区と長春現代化都市圏、中部都市群の相互支援を推進し、浙江省、特に寧波市との協力を強化する。
2.3連絡方式
2.3.1プロジェクト連絡方式:
連絡係:劉延君
連絡電話:+86-13069088999
2.3.2プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:延辺州商務局
連絡係:李経宇
連絡電話:+86-13596515933