1. プロジェクト簡単紹介

1.1 プロジェクト背景

1.1.1製品簡単紹介

食品添加剤とは、食品の品質と色、香り、味を改善し、防腐と加工技術の需要のために食品に添加される化学合成または天然物質を指す。これらの添加剤は人工的に合成されたものであれ、天然に存在しているものであれ、その主な働きは食品の外観、食感、栄養価を増強したり、賞味期限を延長したりすることである。

本プロジェクトは通楡県の豊富な植物資源と薬食同源の伝統に依拠し、甘味剤、酸化防止剤などの各種天然食品添加剤と原料を開発し、飲食、調理、食品加工に応用する。

1.1.2 市場の見通し

1.食品添加剤業界の現状分析

食品添加物は現代食品工業の魂と呼ばれ、食品工業に多くのメリットをもたらすことができ、例えば防腐剤は微生物による食品腐敗変質を防止し、食品の保存期間を延長することができる、酸化防止剤は、食品の安定性と貯蔵性を提供するために、食品の酸化変質を阻止または遅らせることができ、着色剤、香料などは食品の感覚品質を明らかに高め、人々の異なる需要を満たすことができる。これらの優位性により、食品工業における食品添加剤の応用はますます広くなり、食品工業の中で最も活発で、発展が最も速い業界の一つとなっている。データによると、2015年から2022年までの中国の食品添加物の主要品種の生産量は持続的な増加動向を維持し、2023年の生産量は1611万トンに増加したという。

近年、経済発展と消費レベルの向上に伴い、消費者の食品の品質、食感、栄養などに対する要求は絶えず高まっている。これにより、食品生産企業は食品添加物をより多く使用して製品の市場競争力を向上させ、食品添加物業界の売上高アップを推進した。統計によると、2023年の中国食品添加剤主要品種の売上高は約1477億元で、前年同期比5.35%アップした。

（1）細分市場

1）甘味料

甘味料とは、食品に甘味を与えることができる食品添加物を指す。現在、世界的に広く使われている甘味料は、天然由来のものや人工合成のものなど、数十種類ある。中国が使用を許可した20種類は、いずれも世界のほとんどの国と地域で使用が許可されている甘味料であり、アスパルテーム、アンサイ蜜、サッカリン、スイートエッセンスなどで、長期にわたって安全に使用されてきた歴史がある。近年、人々の健康意識の高まりと低糖類、無糖食品への需要の増加に伴い、中国甘味料業界の発展の勢いは強い。統計によると、2023年の中国における甘味料市場規模は2019年の200億元から225.69億元に増加し、2024年上半期は前年同期比3.16％増の116.41億元に達した。細分化市場を見ると、2022年に合成甘味料の市場シェアは52.02％で、天然甘味料と糖アルコール系甘味料がそれぞれ31.73％と16.25％のシェアである。現在、合成甘味料は依然として市場の主導的な地位を占めているが、健康的な飲食理念の普及に伴い、天然甘味料はその源が自然で、健康への影響が小さいため、ますます多くの消費者の愛顧を受けている。将来的には天然甘味料の市場シェアは上昇し続け、甘味料市場の重要な成長点になると予想されている。

2）酸化防止剤

酸化防止剤は、酸素の悪影響を防ぐ特殊な化学物質として、食品、医薬、化粧品など多くの分野で広く応用されている。特に食品工業において、酸化防止剤はその独特な食品酸化防止または遅延機能で、食品の賞味期限と安定性を大幅に向上させ、不可欠な食品添加剤となった。近年、中国における酸化防止剤業界の市場規模は一定の変動を示している。2022年は国内外の経済情勢の変化、業界競争の激化、消費者需要の変化などの要因の影響を受け、前年同期比4.38％減の31.65億元となった。しかし、2023年には国内外の市場需要が回復し、酸化防止剤の市場規模はまた徐々に上昇し、前年同期比8.69％増の34.4億元に達した。

（2）食品添加剤市場のブランド競争分析

中国で現在使用が許可されている食品添加剤は2400種類以上あり、各種食品添加剤は原料、技術、プロセスなどの面で千差万別である。各食品添加剤の市場規模は比較的に小さく、業界内で競争している企業の多くは小型企業であり、各企業は、プロセスが似ているか、用途が似ている1種類または数種類の製品の生産に足を踏み入れており、産業全体の集中度は低い。1種類の製品について言えば、通常市場規模が小さく、産業の集中度が高いため、中国の食品添加剤業界は全体的に分散しており、中小企業が多く、一部の細分品種、細分業界の集中度が高い市場構造を呈している。

2.食品添加剤業界の将来の発展傾向

科学知識の普及と健康教育の深化に伴い、消費者は食品成分の健康への影響にますます注目している。彼らは潜在的な健康リスクを減らすために、有害な添加物、防腐剤、人工色素、香料を含まない食品を選ぶ傾向がある。このような背景の下で、天然緑色食品添加剤はその出所の自然、生産過程の環境保護、人体と環境に無害などの特性のため、幅広い消費者から愛顧を受けた。将来的には健康志向の高まりに伴い、食品添加物市場は天然成分の方向に発展すると予想されている。

世界の食品添加物市場は、今後数年間で年間3％前後の伸び率で成長し、2025年には400億ドル前後に達すると予測されている。このうち、中国の食品添加物市場規模は急成長しており、2019年の220億ドルから2025年には300億ドルに成長し、年平均伸び率は10％を超える。これは食品添加物市場の需要が着実に増加し、広い市場見通しを持っていることを示している。

1.1.3技術分析

天然食品添加物は天然物由来で、主に動植物組織及び微生物から抽出される。抽出方法は乾燥、粉砕、分離、沈殿、抽出、分解、加熱、蒸留、発酵、酵素処理などを含む。

1.1.4プロジェクト建設に有利な条件

（1）政策の優位性

国家発展改革委員会が発表した「産業構造調整指導目録（2024年本）」は、「グリーン低炭素循環の要求に一致する飼料、飼料添加物、肥料、農薬、獣薬などの良質で安全で環境に優しい農業投入品及びグリーン食品生産への使用が許可されている食品添加物開発、天然食品添加物、天然香料の新技術開発と生産」を国家激励類の製品目録とした。

市場監督管理総局などの部門は「半加工食品の安全監督管理の強化による産業の質の高い発展の促進に関する通知」を発表し、食品安全管理制度を確立し健全化し、食品生産経営のリスク管理を強化し、原料の品質を厳格に管理し、法に基づいて食用農産物原料の承諾達成合格証などの製品品質合格証明を検査し、食品添加物の使用を厳格にし、半加工製品の食品安全を確実に保障することを提案した。

「食品安全国家標準食品添加物使用基準」は、食品添加物の使用をさらに規範化することを提案した。

『食品生産許可管理弁法（2020）』では食品、食品添加物の生産許可活動を規範化し、食品生産の監督管理を強化し、食品の安全を保障することを提案した。

（2）資源の優位性

農産物資源。通楡は有名な「雑穀雑豆の郷」「赤乾燥唐辛子の郷」であり、弱アルカリアワ、緑豆、コウリャン、キヌア麦、トウガラシなどの農産物の品質は良質で生産量は十分である。通楡県のヒマワリの花の最高年間生産量は12万トンである。緑豆と種の最高年間生産量はそれぞれ8万トンと5万トンである。トウモロコシの最高年間生産量は193.2万トン、コウリャンの最高年間生産量は23.8万トン、アワの最高年間生産量は16.3万トン、雑穀雑豆の最高年間生産量は1.2万トン、野菜の最高年間生産量は5万トン、トウガラシの最高年間生産量は14万トン、スイートコーンの最高年間生産量は2万トンである。

土地資源。通楡県の耕地総面積は661.9万ムー、草原総面積は169.45万ムー、湿地総面積は48.56万ムーである。未利用土地面積は14.56万ヘクタール。工業及び建設用地は十分である。

水資源。通楡県の水のPH値は7.20-7.80で、最適な弱アルカリ水質であり、人間の飲用に最適な上等な水源である。霍林河、額木太河支流）、文牛格尺河の3つの季節的な河が境内を流れ、向海、興隆、勝利の3つの大中型ダムが建設され、100以上の自然泡が点在している。近年、河湖連結工事が全力で実施されたことにより、全県における地表水が豊かになり、総貯水量は4.45億立方メートルに達した。

クリーンエネルギー。2023年末までに、通楡県のクリーンエネルギーのネットワーク化設備容量は501万キロワット、累計発電量は107.22億キロワット時、総生産額は30.98億元に達した。そのうち、風力発電プロジェクトの設備容量は440万キロワット時、発電量は98.05億キロワット時、太陽光発電プロジェクトの設備容量は58万キロワット、発電量は7.47億キロワット時、バイオマス・火力発電連合生産プロジェクトの設備容量は3万キロワット時、発電量は1.69億キロワット時である。

（3）産業の優位性

通楡県は通楡の農業資源の優位性と生産の優位性に立脚し、「糧頭食尾」「農頭工尾」を手掛かりとすることを堅持し、農産物加工業の高品質な発展を全力で推進させている。2022年、通楡県農業農村局は省政府より「吉林省農産物加工業発展貢献賞先進集団」の称号を授与された。2023年、全県には国家級トップ企業3社、省級トップ企業8社、市級トップ企業15社、県級トップ企業13社がある。省クラス農業産業化連合体3社。2022年、全県の規模以上の農産物加工企業は3社に発展し、生産額は4.96億元に達した。2023年、雑穀雑豆面積は74.96万ムー、トウガラシ面積は10.2万ムー（うち畑5.4万ムー、庭4.8万ムー）。全県で雑穀用雑豆の加工生産に従事している企業は15社で、その中に省クラスの先導企業は4社、市クラスの先導企業は5社、県クラスの先導企業は6社である。2022年、15社の雑穀雑豆生産に従事する企業の総資産は13.67億元、生産額は12億元、販売収入は7億元である。吉林通楡経済開発区は2023年の省級農産物加工モデル団地に昇格した。

（4）人材の優位性

白城市は白城師範学院、白城医学高等専門学校、白城職業技術学院など多くの大学を持ち、白城工業職業技術学院を積極的に導入している。学院が完成した後、毎年全省、全国に向けて大学生2000人以上を募集し、4-5年後には1万人規模に達する計画である。その時、白城師範学院、白城医学高等専門学校共に、教師と学生の総規模が5万人近くの「大学城」を形成し、プロジェクトに専門的な技術人材を提供することができる。

（5）地理的優位性

通楡県は交通地域が優れている。道路面では、全県の100％の郷鎮場が等級道路が通じ、全行政村と20戸以上の自然屯が硬化道路を実現した。国道G334、G231、G503の3本の高等級道路が県城で交差して通っている。鉄科、嫩双の2つの高速道路が通楡で交差し、通楡の急速な発展を確実に牽引している。鉄道面では、鉄道輸送ネットワークが整備され、平斉鉄道は南北を縦断している。斉通高速鉄道、通楡汎用空港はすでに「第14次5カ年計画」に組み入れられている。通楡県は徐々に鉄道、道路、高速鉄道、高速道路が共に運行し、四方八方に通じ、便利で迅速な交通ネットワークを構築する。

1.2 プロジェクト建設内容及び規模

1.2.1 建設規模

プロジェクトが設計生産能力に達した後、年間1000トンの天然甘味料、酸化防止剤シリーズ食品添加物を生産する。

1.2.2 建設内容

プロジェクトの計画用地面積は15000平方メートルで、生産ライン設備を購入し、生産現場、オフィスビル、研究開発センター、倉庫などのその他の施設をセットで建設する。

1.3プロジェクト総投資額と資金調達

1.3.1 プロジェクト総投資額

本プロジェクト総投資額は8000万元、その内、建設投資額6400万元、流動資金1600万元。

1.3.2 資金調達

企業自己調達

1.4 財務分析及び社会評価

1.4.1 主な財務指標

プロジェクトの量産後、年間売上高は6700万元、利益1000万元、投資回収期間10年（税引後、建設期間2年含む）、投資利益率12.50％。

説明：表中の「万元」はすべて人民元である

1.4.2 社会評価

プロジェクトの建設は省委員会、省政府の「資源の優位性を経済の優位性に変える」という発展構想に一致し、現地の栽培、加工、販売一体化の良性循環の形成を促進し、農産物を高付加価値工業品に転化させ、産業連動を形成し、通楡県の経済発展を促進する。

1.5 協力方式

合弁、協力、独資、その他の方式は面談可能。

1.6 外資導入の方式

資金、その他の方式は面談可能。

1.7 プロジェクト建設場所

白城市通楡県。

1.8 プロジェクト進捗状況

対外へと企業誘致。

2、協力側簡単紹介

2.1 基本状況

名称：通楡経済開発区

住所：白城市通楡県風電大路と新発街交差点から北東へ約50メートル  

2.2概況

通楡県経済開発区は2005年7月に建設され、2012年1月に省級開発区に昇格した。開発区の総面積は3441万平方メートルで、1つのメイン団地と3つのサブ団地に分けられる。その中、メイン団地の面積は2194万平方メートル、鉄西工業団地の面積は730万平方メートル、迎新工業団地の面積は346万平方メートル、胡家店工業団地の面積は171万平方メートルである。既成済み団地内面積は1049万平方メートルで、建設された団地外面積は2392万平方メートル、まだ利用可能な土地面積は2093万平方メートルがある。企業誘致、プロジェクト建設の推進に伴い、中央企業の中国船舶グループ、東方電気、国有企業の山東水発、有名な民間企業の牧原グループ、通楡三一風電知能製造産業園（二期）プロジェクト、遠景エネルギー有限会社、天能塔筒、凡瑞重工、吉林化繊が相次いで開発区に入居した。現在までに、開発区ない企業は54社、規模以上の企業は14社（三一、徽商、天意、大地ガス、加億科技、万嘉供熱、新洋豊、遠景、付豪セメント、乾宇コンクリート、益発合、天能、善能新エネルギー、牧原肉食）、規模以下及び建設中の企業は40社である。開発区内の企業は主に第二次産業、第三次産業を主とし、区内の企業は合わせて約4300人の雇用を創出している。

近年、通楡県委員会、県政府はビジネス環境の建設を非常に重視している。プロジェクトの建設に全力を尽くすために、通楡県は専門的にプロジェクトセンターを設立し、全方面、全プロセスにわた企業誘致プロジェクトにサービスを行い、企業の「ゼロランニング」を実現した。2018年、2020年と2022年には、全省の60県（市、区）の中で頭角を現し、全省ビジネス経営環境建設モデル県と評価され、白城市で唯一この賞を受賞した県でもある。

2.3連絡方式

郵便番号：137200

連絡係：奚学慧

電話：+86-13596824167

プロジェクト所在市（州）連絡方式

連絡係：徐増春

連絡電話：+86-436-3203010  +86-13894682986

ファクス：+86-436-3224565

イメール：bcjhj07@126.com