農産物加工と食品
白城市トウモロコシ胚芽粕の深加工建設プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
トウモロコシ胚芽粕はトウモロコシ胚芽を原料とし、圧搾または浸漬により油を抽出した副産物である。トウモロコシ胚芽粕のタンパク質含有量は高く、栄養が豊富で、家禽、牛、豚などの動物の飼料によく使われ、飼料のタンパク質含有量と栄養価を高める。
本プロジェクトは鎮賚県及び周辺地域の豊富なトウモロコシ資源を利用して、繊維質を比較的に多く含んだトウモロコシ胚粕を生産し、家畜家禽飼料に使用する。
1.1.2 市場の見通し
中国の牧畜業の急速な発展に伴い、人と家畜の食糧争いの矛盾が日増しに著しく、飼料資源の供給が需要に追いつかないようになった。トウモロコシは最も重要な大口原料の一つとして、豊富な栄養成分を含んでいるが、近年の気候温暖化、地縁衝突、新型コロナウイルスの蔓延などの要素により、中国のトウモロコシは減産し、大量に輸入に依存しており、牧畜業の中でトウモロコシの副産物などの非常規な飼料原料を効率的に利用すべきである。トウモロコシの副産物、例えばスプレートウモロコシの皮、トウモロコシ胚芽粕、トウモロコシ乾燥酒粕及び可溶物(DDGS)などは比較的に高い栄養価を有し、それを家畜・家禽飼料に合理的に応用することはトウモロコシ原料の浪費をダウンさせることができ、原料資源を豊かにし、しかも飼料コストを下げ、養殖効果を高めることができる。
1.トウモロコシ胚芽粕の供給面
2024年第3四半期に深加工企業の伝統的な点検期間を迎え、トウモロコシ胚芽の供給が段階的に緊張したり、短時間でオイル工場の稼働を制限する。第4四半期に新シーズンのトウモロコシの出荷量に伴い、原料市場の供給が緩和或は、トウモロコシ胚芽価格が下落モードに入り、多数の企業が正常な生産状態を維持する。同時に下半期には3社の企業が新たに生産能力を追加して市場に投入する予定で、一部の他のオイル生産企業が油脂生産ラインを改善し、トウモロコシオイルの圧搾生産を回復することを加えると、トウモロコシ胚芽粕市場の供給量が増加する見込みである。一部の深加工企業は産業チェーンを拡大し、トウモロコシ油粕の生産ラインも建設しているが、供給が緊張している原料胚芽は油工場の稼働状況を制限し、油脂需要の持続的な弱体化を重ねると、オイル工場の利益は見ることができない。稼働積極性は多方面に制限され、トウモロコシ胚芽粕の供給量は明らかに向上は見られない。
2.トウモロコシ胚芽粕の需要面
トウモロコシ胚芽粕の下流消費は主に飼料養殖であり、各養殖側の状況から見ると:
(1)生豚の面
2024年5月末の全国の繁殖可能雌豚の飼育頭数は3996万頭で、前月比0.25%増加し、前年同期比6.2%低下し、2022年12月末の段階的な高値より394万頭減少した。生豚の生産能力除去効果が徐々に現れ、5月中下旬から豚価格の上昇が続き、養豚業は赤字から黒字に転換した。利益時間が長くなるにつれて、養殖側の養殖増加の積極性が高くなり、第3四半期には飼料原料に対して良い買入需要が現れる見通しだ。
(2)反芻の面
秋は牧草が豊富で草の実が徐々に成熟し、飼料の需要量が減少する。真冬の季節は牧草が不足しており、適切に飼料補充を行う必要がある。しかし、中国の牛肉輸入量は増加傾向を呈しているため、中国の肉牛養殖業に衝撃を与え、養殖利益は縮小を続け、反芻飼料の需要は減量するだろう。
(3)肉鶏の面
2024年に先祖代の種鶏飼育及び親代の種鶏飼育は相対的に高いレベルにあるが、養殖側は赤字状態にあり、原料コストのコントロールに比較的慎重であり、養殖場の農家の飼育数増加の積極性は低い。しかし、全体の需要ベースは飼料製品に対する消費をある程度支えることができる。
(4)肉用アヒルの面
肉用アヒルの生産区域は主に華東地区に集中し、卵用アヒルの養殖は主に華中、華東地区に集中し、パルプの生産も山東地区に集中し、生産・販売地区は比較的に集中している。夏の土用が到来するにつれて、冷蔵投入の難易度が高くなるとともに、養殖の難易度とリスクが高くなり、養殖業者の飼育補充の積極性が低下する。孵化場は計画通りに親離れさせることにより、飼料は硬直通り需要を維持する。学校の始業と二つの祝日後の消費は、需要の蘇りを支える。
(5)水産の面
極端な天候と市場相場の低迷の影響を受けて、養殖側の利益空間を圧縮された。季節的な法則から見ると、第3四半期の魚介類の成長は旺盛で、供給能力は向上し、8-9月にピークレベルに達し、その後の需要量は徐々に下落する。
3.トウモロコシ胚芽粕飼料市場の予測
中国は世界最大のトウモロコシ生産国として、トウモロコシ胚芽粕産業の発展は国内外において重要な地位を占めている。国内飼料工業の急速な発展と環境保護政策の推進に伴い、トウモロコシ胚芽粕の需要量は上昇を続けている。最新の研究報告によると、2025年までに世界のトウモロコシ胚芽粕の需要量は6000万トンに達する見通しである。
1.1.3技術分析
1.飼料原料として
トウモロコシ胚芽粕は比較的に高い蛋白質とアミノ酸を含み、しかも適口性がよく、一部の豆粕とトウモロコシなどの飼料原料の代替に用いることができる。卵鶏飼料に適量のトウモロコシ胚芽粕を添加することで、産卵率と飼料利用率を高めることができる。
2.発酵飼料原料として
微生物発酵の方法によりトウモロコシ加工副産物を用いて発酵飼料の研究を行うことは、副産物の経済的価値を高めるだけでなく、環境汚染を防止し、新しい飼料資源を開発することができる。発酵後のトウモロコシ加工副産物はより多くの有機酸、可溶性ポリペプチドなどの小分子物質を含み、これらの物質は動物の飼料に対する消化吸収率を高め、動物の耐病気能力を強化し、動物の成長発育を促進することができる。
1.1.4プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
『鎮賚県「三双一旅」産業発展戦略集中難関攻略実施方案(2021-2025年)』は西部郷(鎮)が「黄金トウモロコシ帯」の優位性を頼りに、トウモロコシ栽培を大いに発展させることを提案した。トウモロコシの栽培面積が110万ムーに達し、トウモロコシの生産量が15億斤に達するよう努める。「糧経飼」の三元栽培構造の構築を加速させる。非優位地域での種子トウモロコシを秩序立ててダウン調整し、飼料用トウモロコシ、食用トウモロコシの発展を激励し、トウモロコシの深加工とトウモロコシの藁の総合利用をしっかりと行う。
農業農村部の『飼料用豆粕減量代替三年行動方案』は低蛋白、低豆粕、多元化、高実用化率を目標として、「質向上・効率アップ、支出節約・原料増加」に焦点を当て、植物動物微生物などの蛋白飼料資源を統一的に利用し、効率向上、支出節約、構造調整などの総合措置を推進し、飼料新製品、新技術、新プロセスの集積・革新と普及・応用を強化し、飼料養殖業界を誘導して豆粕の使用量を減少させ、飼料食糧の節約を促進する。
(2)資源の優位性
鎮賚県の共有耕地は18.73万ヘクタール、園地は404.19ヘクタール、林地は4.03万ヘクタール、草地は4.11万ヘクタール、都市と工業・鉱業用地は1.38万ヘクタール、交通用地は9563.47ヘクタール、水域と水利施設の敷地面積は9.52万ヘクタール、その他の土地は8.42万ヘクタールである。
鎮賚県は電力資源が豊富で、クリーンエネルギー面積600平方キロメートル、半径100キロメートル範囲内の火力発電、クリーンエネルギーユニット総量300万キロワット時、フル負荷発電量160億キロワット時、社会全体の電力使用量50億キロワット時、年間余剰電力量110億キロワット時を開発することができ、国家初のクリーンエネルギーモデル都市と風力発電のローカル消込モデル区である。地表水資源の埋蔵量は107.06億立方メートル、地下水資源の埋蔵量は3.77億立方メートルで、そのうち地下水の年間採掘可能資源量は2.76億立方メートルである。
鎮賚県は農作物の成長に適した北緯45度に位置し、耕地は300万ムー、食糧の年間生産量は30億斤を超え、国の重要な商品食糧生産基地の一つであり、9年連続で「全国食糧生産先進県」に選ばれた。年間60万トンのトウモロコシを生産し、年間取引量は150万トンである。
(3)産業の優位性
白城市のトウモロコシ加工は主に吉林梅花、安大牧業など16社の市級以上のリーディング企業によって牽引されている。トウモロコシの深加工製品には、リジン、グルタミン酸ナトリウム、クエン酸、キサンタンガムなどがある。このうち、吉林梅花は世界最大のリジン生産拠点であり、生産されたL-リジン塩酸塩はオランダ、スペイン、インドなど75の国と地域に輸出され、グルタミン酸ナトリウムはインドネシア、フィリピンなど35の国と地域に輸出されている。飼料加工は主に洮南金豆、大安旺華など9社の加工企業が牽引している。スイートコーンの加工は主に大安先達、洮南沃源など7社の加工企業の牽引に依拠し、先達「年香玉」と沃源「豊爍」急速冷凍糯トウモロコシは国内で売れている。トウモロコシパウダー、トウモロコシのかけら、トウモロコシのもちは主に一部の家庭農場と協同組合が少量の加工を行っている。
鎮賚県は利用できる草原面積は131万ムー、アジア最大の飛鶴3万頭の乳牛単体牧場、世界最大の50万頭の乳ヤギ養殖乳製品加工プロジェクト、吉天然10万頭の肥育牛などのプロジェクトに頼って、「吉林省乳業第一県」、「吉林省畜産養殖大県」を作り上げる。域内には大型肉牛養殖基地が5カ所あり、肉牛は14.5万頭に発展し、年間10万頭の屠畜加工生産能力がある。
吉林協連生物科学技術有限公司の新型グリーン知能化クエン酸プロジェクトの第1期プロジェクトは鎮賚県で完成した。量産後、年間70万トンのトウモロコシを処分し、年間40億元の生産額を実現する見込みである。
(4)人材の優位性
白城市は白城師範学院、白城医学高等専門学校、白城職業技術学院など多くの大学を持ち、白城工業職業技術学院を積極的に導入している。学院が完成した後、毎年全省、全国に向けて大学生2000人以上を募集し、4-5年後には1万人規模に達する計画である。その時、白城師範学院、白城医学高等専門学校共に、教師と学生の総規模が5万人近くの「大学城」を形成し、プロジェクトに専門的な技術人材を提供することができる。
白城市には農業科学院、林科学院、農業機械研究院、牧畜研究院、科学研究所など多くの科学研究院があり、各種専門技術者は40873人で、そのうち高級肩書者数は6898人、中級肩書者数は18409人、初級肩書者数は15566人である。白城市農業科学院は吉林省西部の半干ばつ特殊生態区唯一の農業総合性科学研究機構であり、オート麦、ヒマワリ、雑穀雑豆などの研究は全国トップの地位を占め、吉林省西部の農業科学技術革新と農業技術普及の最前線、最も主要な科学研究団体である。
(5)地理的優位性
鎮賚県は北東アジアの中心に位置し、コルチン草原と松嫩平原が融合した密集地帯、黒竜江、吉林、内モンゴル3省の要塞に位置し、「鶏の鳴き声を3省に響く」の美称があり、内モンゴル東部、黒竜江西部に入る必要な場所であり、国連が計画した第4条亜欧大陸ブリッジ上の重要なノード都市である。
鎮賚県を中心として、500キロメートル半径に、東北地区の工業都市と資源富集地区を全面的にカバーすることができる。200キロの半径内には、5つの地級都市(松原、白城、チチハル、大慶、ウランホト)、5つの空港が周囲を囲み、南東は長春(空港)から340キロ、北東はチチハル(空港)から200キロ、東はハルビン(空港)から320キロ、西はウランホト(空港)から150キロ、白城空港から40キロしか離れていない。大連港から850キロ、大安港から120キロ、瀋陽から620キロ、北京から1300キロ。鎮賚県境には図烏道路、斉双道路があり、境内には平斉鉄道、長白高速鉄道と嫩丹、琿烏高速が交差し、鎮賚を「長吉図(長春、吉林、図們江)開発開放先導区」「哈大斉(ハルビン、大慶、斉哈爾)工業回廊」の2時間経済圏、生活圏に溶け込ませた。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
本プロジェクトの敷地面積は50ムー、建築面積は42000平方メートルで、国内外の先進技術レベルを有する原料前処理、加工生産設備、製品品質検査器械及びその他の補助設備を購入する。また、生産工場、倉庫、事務用住宅、従業員生活及びその他の補助用住宅などの施設を建設する。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1 プロジェクト総投資額
本プロジェクト総投資額は10000万元、その内、建設投資額8000万元、流動資金2000万元。
1.3.2 資金調達
企業自己調達
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は8700万元、利益1300万元、投資回収期間10年(税引後、建設期間2年含む)、投資利益率13%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2 社会評価
プロジェクトの建設は鎮賚県のトウモロコシ栽培構造の調整を促進し、トウモロコシ加工副産物胚芽粕の利用率と付加価値を効果的に高め、家畜・家禽養殖飼料の全体的な栄養価を高め、牧畜業の安定した発展を促進することができる。
1.5 協力方式
合弁、協力、独資、その他の方法は面談可能。
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能。
1.7 プロジェクト建設場所
白城市鎮賚県。
1.8 プロジェクト進捗状況
対外へと企業誘致。
2、協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:鎮賚県企業誘致工作弁公室
住所:白城市鎮賚県民生ビル8階
2.2概況
鎮賚県は吉林省北西部に位置し、吉林、黒竜江、内モンゴルの3省(区)接合部に位置し、松嫩平原とコルチン草原が融合した集積地帯である。北緯45°28'から46°18'、東経122°47'から124°04'の間に位置する。吉林と内モンゴルの境線長は53.35キロメートルで、吉林と黒竜江の境線長は190.1キロメートルである。東は嫩江に隣し、黒竜江省ドゥルバートモンゴル族自治県、肇源県と川を隔てて向かい合い、西は内モンゴル自治区ウランホト市につながり、北は黒竜江省泰来県、内モンゴル自治区扎賚特旗と境を接し、南西と南はそれぞれ白城市、大安市、洮北区と隣接している。
鎮賚経済開発区は2005年に省政府の許可を得て設立され、総計画面積は18.8平方キロ、2012年に省級経済開発区に昇進し、2015年に「中国新型都市化建設・中国モデル団地」の称号を得て、2018年に国家開発区の目録に組み入れられた。開発区の核心区内ではすでに「八通一平」を実現し、付随に建設された3.2キロの鉄道専用線は瀋陽鉄道局の許可を得た。エネルギー開発、医薬健康、農産物加工、装備製造の「四大中堅産業」を重点的に発展させ、食品産業、装備製造産業、食糧物流産業の「三大特色団地」を強力に建設し、文化レジャー、教育衛生、高級商業居住、行政金融の「四つのサービス機能区」を計画建設し、区内の企業及び従業員の異なるレベルの生産、ビジネス、居住、娯楽、金融サービスなどの需要を満たすことができる。すでに飛鶴乳業グループ、中糧グループなどの大企業の導入に成功した。
現在、開発区の核心区内には計56社の入居企業があり、その中には規模以上の工業企業が11社ある。中堅産業は主に4つの方面をカバーしている:1つは飛鶴乳業を代表とする農副産物加工業、二つは銀諾克薬業を代表とする医薬健康産業、三つは成来電気を代表とする新型装備製造業、四つは、衆合バイオマス火力発電所を代表とする新エネルギー産業である。
2.3連絡方式
郵便番号:137300
連絡係:劉吉徳
電話:+86-436-7293698 +86-13943627968
プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡係:徐増春
連絡電話:+86-436-3203010 +86-13894682986
ファクス:+86-436-3224565
イメール:bcjhj07@126.com