農産物加工と食品
白城市黒水スイカドリンク加工プロジェクト
1. プロジェクト簡単紹介
1.1 プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
多彩な果物市場の中で、スイカは独特の食感と栄養価で消費者の愛顧を得ている。生活品質の向上に伴い、消費者の健康ドリンクに対する需要は日増しに旺盛になっている。スイカジュースは天然で健康的な飲み物として、その清涼感と渇きを癒す特徴によって、市場で人気を集めている。
洮南市で生産されている「黒水スイカ」は大きく、皮が薄く、当分含有量が高く、年間生産量は5万トン以上である。プロジェクトは洮南地区の地産良質スイカの産業優勢を利用して、黒水スイカドリンクを生産する。
1.1.2 市場の見通し
(1)ジュースドリンク市場の分析
中国の製品カテゴリー別の即席ソフトドリンク市場規模は年々安定的に上昇し、増加傾向を呈している。2018年の中国の即席ソフトドリンク市場規模はすでに7223億元に達した。2020年末から2021年初めまでは当該業界の前年比伸び率が最も速い段階で、2021年の前年比伸び率は8.48%に達した。2023年の中国の即席ソフトドリンク市場規模はすでに9092億元に達した。2024年の中国の即席ソフトドリンク市場規模は9700億元に達した。
中国のソフトドリンク産業構造の最適化と消費者の健康意識の高まりに伴い、高糖類、高カロリードリンクの需要は徐々に低下し、炭酸型ドリンクの市場シェアは低下傾向を示している。同時に、比較的健康的なドリンクとされるジュースドリンクはますます多くの消費者に愛顧されている。2023年の中国における果汁系ドリンクの市場シェアは約13.72%である。
ジュースドリンクは、新鮮な果物や冷蔵果物を原料として、圧搾、遠心、抽出などの物理的な方法で加工されたドリンクである。ここ数年来、人々の収入の向上に伴い、生活の質への追求はますます高くなり、天然食品、グリーン食品の消費観念は人の心に深く入り込んだ。ジュースドリンクはこの流れにこたえ、その天然、栄養、おいしい特徴で、ますます多くの消費者を引きつけ、市場で人気のあるドリンクとなった。市場規模を見ると、2022年のジュースドリンク市場規模は1189億元、2023年に1247億元に達し、着実な成長傾向を示している。2024年の中国におけるジュースドリンク市場規模は1500億元に達した。
現在、中国のジュースドリンク市場の競争は比較的に激しい。全体的に見ると、大手ブランドはその強力なブランド知名度、幅広い販売ルートと規模化生産によるコストメリットにより、市場の中で依然として主導的な地位を占めている。
データによると、中国のジュースドリンク業界のトップ企業の市場占有率はいずれも10%を超え、業界中の市場占有率のトップ3企業はそれぞれコカ・コーラ(中国)、味全食品、匯源果汁で、占有率はそれぞれ14.6%、11.6%、11%である。また、康師傅、統一、ペプシコーラ「果繽紛」、農夫山泉も続いており、それぞれ9.8%、9.2%、8.5%、8.0%を占めている。
消費者の健康的な食事への関心が高まるにつれて、低糖、無糖、無添加のジュースドリンクが市場の主流になるだろう。消費者は果汁含有量の高い製品、特に100%果汁やNFC(非濃縮還元)果汁などの高品質果汁製品に転向し始めた。消費者のジュースドリンクに対する需要は多様化の傾向を呈しており、異なる味、異なる包装、異なる機能などが含まれる。この多様なニーズは、ジュースドリンク市場の細分化と製品革新を推進するだろう。
(2)プロジェクト市場分析
スイカは古くから愛されてきた暑さ対策の佳品で、「真夏の王」と呼ばれている。スイカはさっぱりして渇きを解消し、味は甘くてジューシーで、真夏における良い果実である。スイカは脂肪とコレステロールを含まない外、大量のブドウ糖、リンゴ酸、果糖、蛋白アミノ酸、リコピン及び豊富なビタミンCなどの物質を含み、非常に栄養に富み、純粋で、食用安全な食品である。肉の糖分含有量は一般に5〜12%であり、グルコース、フルクトース、スクロースを含む。甘さは成熟後期ショ糖の増加に伴ってアップする。スイカに含まれる糖分、タンパク質、微量の塩は、血中脂質の血管軟化を低下させ、高血圧などの心臓血管病の治療にも効果がある。スイカの皮と種の殻から作られたスイカクリームは、口瘡、口疳、歯疳、急性咽喉炎などの喉頭症を治療することができる。スイカの果皮、果肉、種はすべて食用、薬用ができる。
黒水スイカは吉林省洮南市の地方特産物である。洮南市は日照と温度が十分で、地下水質が優れているため、黒水スイカに大きく、皮が薄く、果肉がさっぱりした特徴を持たせた。多収、早熟で、色が美しく、甘くておいしく、貯蔵に耐えられる。黒水スイカの果皮は強靭で、果肉は赤色で、糖度は14%で、果肉は口に合う。黒水スイカは歴史が古く、100年前から清時代の宮廷への献上品であり、70年代初めに国賓用品として中南海に進出し、「中南海の暑気払いの佳品」の美称を勝ち取ったことがある。2013年3月15日、国家品質検査総局は黒水スイカを国家地理標識製品として承認した。
洮南黒水スイカは品種が多く、「新紅宝」、「愛花二号」、「甘美人」が主とし、果皮が薄く強靭で、輸送と貯蔵に便利で、消費者に愛されている。洮南市の黒水スイカの年間生産量は5万トン以上である。地元生産の良質なスイカの産業優位性を発揮し、より高い経済利益を勝ち取るため、市場調査を経て、スイカドリンクの生産プロジェクトを開発することを決定した。
将来的には健康意識の向上、製品の革新と消費のグレードアップの推進に伴い、ジュースドリンク市場は引き続き規模を拡大し、市場シェアを高めることが期待される。本プロジェクトで生産する黒水スイカドリンク市場の見通しは良好である。
1.1.3技術分析
プロジェクトは現代化生産プロセスと自動化生産ラインを採用し、生産プロセスと技術が成熟し、規模化生産条件を備えている。
本プロジェクトの生産プロセス:スイカ→洗浄消毒→果肉取り→種取り→ミキサー→ろ過→均質化→調合→コロイド研磨→均質化→真空脱気→瞬時殺菌→無菌充填→完成品。
1.1.4プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
2016年10月25日、中国共産党中央国務院は『「健康中国2030」計画要綱』を印刷・配布し、2030年までに全国民の健康を促進する制度体系がさらに整備され、健康分野の発展がより調和し、健康ライブスタイルが普及し、健康サービスの質と健康保障レベルが絶えず向上し、健康産業が繁栄・発展し、健康・公平を基本的に実現し、主要な健康指標が高所得国の仲間入りをすることを提案した。
『国務院弁公庁の農産物加工業のさらなる発展促進に関する意見』国務院弁公庁〔2016〕93号は、農産物加工産業と政策支援システムの整備を提案した。
中国銀監会弁公庁は「農産物加工流通の信用資金支援の強化に関する緊急通知」で、農産物の生産、加工、流通を支援する信用資金を増やすことを提案した。
『中華人民共和国国民経済と社会発展第14次5カ年計画と2035年ビジョン目標要綱』では、県域経済の発展、農村の一二三産業の融合発展の推進、農業産業チェーンの延長、それぞれ特色のある現代農村の富民産業の発展に言及した。栽培と養殖の結合と産業チェーンの再構築を推進し、農産物加工業と農業生産性サービス業の発展レベルを高める。
農業農村部が印刷・配布した「全国農村産業発展計画(2020-2025年)」では2025年の発展目標を打ち出し、農産物加工業の営業収入は32兆元に達し、年平均伸び率は6.5%に達し、農産物加工業と農業の総生産額比は2.8:1に上昇させ、メイン農産物の加工転化率は80%に増やせる。
プロジェクト建設は国家農村振興戦略と農産物加工促進に関する政策精神に合致している。本プロジェクトは洮南経済開発区に建設し、農村振興戦略の実行、現地農産物の精密加工の促進、現地産業構造の最適化、地方経済の発展の促進、農民の富化の牽引などに重大で深遠な影響を与える。
(2)資源の優位性
洮南市は吉林省北西部に位置し、東北平原と大興安嶺の余脈連結地帯に属する。黒水鎮は洮南市南部に位置し、自然資源が恵まれ、東経121°83'、北緯45°22'に位置し、緯度位置は新疆哈密とほぼ同じで、日照と温度が十分で、地下水質が優れ、特に土質が肥沃で、水たまりによって形成された沼はすべて黒色を呈し、モンゴル語で「ハラフソ」と呼ばれ、黒色の水を意味する。
洮南市は北温帯大陸性季節風気候に属し、温度差が大きく、季節性が強く、雨と暑さが同季であることが特徴である。春は干ばつで風が多く雨が少なく、夏は暑く雨が集中し、秋は暖かく適宜し、冬は寒く雪が少ない。年平均降水量は377.9ミリで、7-8月に集中している。年平均蒸発量2083.3ミリ、年平均日照数3005.3時間、年平均有効積温3000.5℃、最高気温40.2℃、最低気温-33.3℃、土壌凍結深さ180センチ、平均初霜日は9月27日、終霜日は翌年5月7日、無霜期間142日。≧10.0℃の活動積温は2910℃で、基本的に作物の成長需要を満たすことができる。
(3)産業の優位性
洮南市黒水鎮のスイカ栽培の歴史は長い。『契丹志』の記録によると、紀元872年前、遼太祖耶律阿保機の西征勝利後、新疆で生産されたスイカを遼都上京(黒水鎮付近)一帯に持ち帰って栽培した。『洮南県志』によると、1928年に現地で栽培された品種は「三白」、「三結義」、「胎里紅」、「大花翎」などである。1939年になり、洮南黒水スイカはすでに、大きくて、皮が薄くて、甘くてさっぱりしていることで有名になった。1984年、全省スイカ鑑定会では、洮南黒水スイカが圧倒的に優勝を収めた。2000年、「北京国際農業食品博覧会」金賞を受賞した。2001年、「長春農博会」金賞、「神農杯優良品種大会」金賞を受賞した。2003年10月、洮南黒水牌スイカは第5回「浄月先鋒杯」吉菜美食祭組織委員会で「吉菜ベストセラー原料」に決定した。2005年に市委員会、市政府の関心と支持の下で、「関東黒水」スイカの商標は省商工局に登録を許可され、それ以来、洮南黒水スイカは市場に進出する有効な「身分証明書」と通行証を獲得した。2008年に「黒水スイカ」地理的標識認証の登録を申請した。2012年、黒水村は洮南市に「一村一品」スイカモデル村として確立された。2014年、黒水村はまた全国の「一村一品」モデル村として確立された。2015年12月、有機食品認証を取得した。
2021年8月、洮南市新紅宝スイカ栽培専門協同組合が設立され、スイカ産業を精緻に強化し、洮南黒水スイカを生産、経営、販売から徐々に正規化、規模化、産業化に向かわせ、生産販売の一貫した発展モデルを形成した。2022年3月、洮南市新紅宝スイカ栽培専門協同組合は洮南黒水スイカ産業園を創設した。洮南黒水スイカ産業園は黒水鎮政府の東側200メートルに位置し、総敷地面積は28ヘクタールで、ハウス28棟、温室20棟、土地13.7ヘクタールを含む。
(4)地理的優位性
洮南区の優位性は明らかで、東三省と内モンゴル東部の境の中心に位置し、交通条件が便利である。境内には京斉、呼海鉄道と111国道、長白道路が通り、南は関内にはいり北京入りし、瀋陽、大連に直行することができる。北はチチハル、ハイラルなどに直行できる。道路は市街地を中心に各郷・鎮を放射状に結び、開通距離は861.04キロに達した。国家級幹線道路と長白西線の省級道路が境内を通っている。
(5)人材の優位性
白城市には農業科学院、林科学院、農業機械研究院、牧畜研究院、科学研究所など多くの科学研究院があり、各種専門技術者は40873人で、そのうち高級肩書者数は6898人、中級肩書者数は18409人、初級肩書者数は15566人である。白城市農業科学院は吉林省西部の半干ばつ特殊生態区唯一の農業総合性科学研究機構であり、オート麦、ヒマワリ、雑穀雑豆などの研究は全国トップの地位を占め、吉林省西部の農業科学技術革新と農業技術普及の最前線、最も主要な科学研究団体である。
白城市には白城師範学院、医高専の2つの専門学校があり、職業技術学院、電気大学など19の各級各種職業技術学院があり、毎年社会に多くの高級技術人材を提供し、約1万人近くの各種実用技術人材が卒業して社会に進出している。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
1.2.1 製品規模
プロジェクトの年間スイカジュースドリンク2万トン生産。
1.2.2 プロジェクト建設内容
プロジェクトの計画敷地面積は4万㎡で、総建築面積は2.6万㎡。生産現場、倉庫、オフィスビルなどの建物を建設し、先進的なスイカジュースドリンクの充填生産ラインを購入し、水力電気暖房、地面硬化、緑化などの関連施設を建設する。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1 プロジェクト総投資額
プロジェクト総投資額は20000万元、その内、建設投資額18000万元、流動資金2000万元。
1.3.2 資金調達
企業自己調達。
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は15000万元、利益5500万元、投資回収期間6.6年(税引後、建設期間3年含む)、投資利益率27.5%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2 社会評価
プロジェクトの建設は関連産業の発展と資源の深層開発を牽引、促進し、効果的に産業構造の最適化と調整を促進し、国家の高品質発展の方針に符合し、全市及び全省農業などの業界の強大化を牽引し、洮南地区の良質スイカ加工製品を多くの家庭に届かせる。プロジェクトの実施はより多くの雇用を提供し、人員の雇用を増やし、社会の安定に有利である。プロジクトの落成後は、優れた社会効果と経済的利益がある。
1.5 協力方式
独資、合弁。
1.6 外資導入の方式
資金、設備、技術。
1.7 プロジェクト建設場所
吉林洮南経済開発区。
1.8 プロジェクト進捗状況
プロジェクト提案書編成済み。
2 協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:吉林省洮南経済開発区管理委員会
住所:吉林省洮南市鉄東1号
2.2概況
2005年12月、 欧宝体育開発区管理弁公室の同意を得て、洮南経済開発区(工業集中区)を設立した。2021年2月、 欧宝体育の許可を得て省級開発区に昇格し、名称は吉林省洮南経済開発区である。計画面積は24平方キロ、スタートエリア面積は6平方キロ。
長年以来、洮南経済開発区は「全体計画、段階的実施、特色の強調、産業支持、ローリング発展、良性循環」の発展原則を堅持し、「1351」の発展目標をしっかりと見つめ、洮南経開区所在地の商業貿易経済放射線の地域優位、洮南市農業資源優位と白城市工業基礎優位に立脚し、産業と都市融合のハイエンド位置付けを堅持し、現代サービスシステムを絶えず構築、完備し、新エネルギー装備製造、食品及び農副産物加工、医薬健康を主導産業とする。2022年に産業発展方向に基づいて計画配置と「三区三線」を適時に調整し、「一心五園」を「一心七園」に調整し、産業の吸収と積載能力を強化し、産業の入園を保障し、発展空間を合理的に利用する。
2021年度の総合発展レベル審査ランキングでは、洮南経済開発区は全省の72の総合加工類省級開発区の中で28位、白城市の7つの総合加工類省級開発区の中で1位となった。2022年末、開発区に登録、または開発区の管理に組み込まれた各種類の企業96社であるそのうち:規模以上企業28社、制限額以上企業4社、ハイテク企業1社。クリーンエネルギー、「ダブルカーボン」グリーン装備製造、医薬健康、現代農業と食品深加工などの産業を中堅とする産業の発展構造を次第に形成した。
2.3連絡方式
2.3.1 協力機構連絡方式
連絡先:吉林省洮南経済開発区管理委員会
連絡係:高学忠
連絡電話:+86-436-6262011 +86-15567967499
イメール:tnjhj2010@163.com
2.3.2 プロジェクト所在市(州)連絡方式
連絡先:白城市商務局
連絡係:徐増春
連絡電話:+86-436-3203010 +86-13894682986
イメール:bcjhj07@126.com