1.プロジェクト簡単紹介

1.1技術成果の簡単紹介

  プロジェクト製品はチャネルフォールトトレランス性能（アライン・フォールトトレランス、チャネルノイズフォールトトレランス）の高い高速（10Gbps）無線光通信装置であって、既存の高速無線データ伝送のボトルネックを解決することができる。既存の無線光通信製品を基に、通信速力と通信フォールトトレランスの両面から改善を行う。通信リンクのモデルを構築し、通信のシステム性能を最適化する。システム送受信の光学系構造の設計を最適化し、アライメント誤差に対するシステムのフォールトトレランス性能を向上する。改良型エンコードを設計し、システムのエラー訂正、耐干渉及びチャネルノイズフォールトトレランス能力を高める。

1.2技術分析と優位性

1.2.1核心技術の分析

  プロジェクトの主要技術はメートル級高速無線光通信チャネルのモデリングとシミュレーション技術、大視野集積化ビーム整形送受信技術、速力とフォールトトレランス性能の高いチャネルエンコード技術である。

1.2.2技術革新と優位性

  本プロジェクトの技術成果はすでに吉林省市級科学技術発展プロジェクトの検収を通過し、科学技術成果の指標はレーザー通信業界内でトップクラスである。

  前後して無線光通信装置の産業化‐2023年吉林省科学技術発展計画‐技術革新誘導‐科学技術型中小・ミニ企業「まゆを破って蝶になる」専門プロジェクトの立案、軽小型無人機プラットフォームの高速光通信データ伝送の重要技術研究‐2021年吉林省科学技術発展計画‐重点研究開発‐工業分野プロジェクトの立案、室内無線光通信装置の産業化‐2021年長春市科学技術発展計画‐市院科学技術革新協力専門プロジェクトの立案を完成した。

  同時にプロジェクト技術チームの近距離無線光通信モジュール技術により、チームは2019年吉林省科学技術発展計画-技術革新誘導-中国革新創業大会（吉林試合区）受賞企業の称号を獲得した。

1.3技術成果の主要製品と応用

  プロジェクトの主な製品は各種無線光通信モジュール製品であり、近距離無線光通信モジュール、キロ級無線光通信システム、水中無線光通信システム、衛星間、衛星対地面の無線光通信端末、無線光通信に関連する各種光電子製品（各種レーザ、検出器、大気乱流シミュレータなど）が含まれる。

1.4技術成果の産業化と市場推進

1.4.1 技術成果の段階

  少量テストと中間テストは既に完成。

1.4.2技術成果の市場推進方案

  広告宣伝：インターネット広告、屋外広告などの多種の方式を利用して無線光通信製品の優位性と応用シーンを宣伝する。

  マーケティング活動：時間限定割引、景品などのオンライン、オフラインマーケティング活動を展開し、潜在顧客を誘致する。

  トレーニングとサポート：無線光通信製品をよりよく理解させ、使用させる為、パートナーとユーザーにトレーニングとテクニックサポートを提供する。

  市場調査：定期的に市場調査を行い、ユーザーニーズと業界動態を把握し、製品とサービスを改善する。

  カスタマサービス：健全化したカスタマサービスシステムを構築し、販売の問い合わせやアフターサービスなどのワンストップサービスを提供し、顧客満足度を高める。

1.5技術団体

  技術チームは姜会林院士がリードする長春理工大学空対地レーザー通信技術国防重点学科実験室に由来し、当該技術チームは20年以上にわたって自由空間光通信技術の研究に携わってきた。現在、研究開発者18人、専任14人、兼任4人で、その内博士学歴が5人、修士学歴が11人で、大学院生以上が88.89%を占めている。その中の11人は長期にわたって自由空間光通信技術の研究に従事している。

2. 市場将来性分析

  現在、低軌道衛星インターネットにより、インフラブームが世界的に巻き起こされている。国際的主流衛星の星座計画では、7.4万個余りの衛星を打ち上げる予定で、現時点累計で4000個余りの衛星が打ち上げられ、ユーザー数は100万人を突破した。現在、衛星インターネットは既に中国の「新インフラ」に組み入れられ、重点発展方向となっている。2020年に中国は国際電信連盟（ITU）にGW-A59とGW-2を構築するブロードバンド星座計画、すなわち「星網工程」の申請を提出し、2021年4月に中国衛星ネット集団有限公司（以下は「中国星網」と略称する）を正式に設立したが、これは中央政府の許可を得て設立した唯一の衛星インターネットの設計・建設・運営に従事する国有の重要基幹企業であり、「第4位の通信運営企業」と位置づけられている。星網工程は、合計12992個の衛星を近地軌道に打ち上げる計画で、2027年に配備される衛星の数はSpaceXと同じレベルに達する。星網工程の衛星間のリンクはレーザー通信技術を用いて構築すると既に決定されており、市場空間は非常に大きいが、現段階ではすでに40社近くの研究所や企業が中国衛生ネットシステム院や革新院を通じて中国衛生ネットレーザー通信装置の研究・開発と生産に参入しており、競争はますます激しくなる。

  一方、現段階の資本市場での衛星レーザー通信商業化の見通しが明るい。極光星通、氦星光連、上光通信及び融為科学技術を代表となる民間草創企業も資本の助力の下で中国衛生ネットの衛星間レーザー通信リンクの建設に参加している。その中で、極光星通は2023年3月に1億元近くのAラウンド融資を完了し、氦星光連は2023年4月に数千万元の第5ラウンド融資を完了し、藍星光域は2023年11月に1億元近くのAラウンド融資を完了した。

  星網工程の推進の下で、今後5年間、衛星レーザー通信関連産業は必ずレーザー通信技術の産業化の主な方向となり、市場のポテンシャルは非常に大きい。

3. 融資需要と融資用途

  プロジェクトは1000万元の融資を計画し、製品の研究・開発用の設備と材料の購入、衛星軌道上検証、生産設備購入、チーム建設（生産及び研究開発チーム、販売チーム）に用いる予定である。

4.技術成果の効果分析

4.1経済効果

  プロジェクトの技術成果が産業化された後、約6000万元の市場価値を生じる見込みである。

4.2社会効果

  無線光通信産業化プロジェクトの量産後、情報の伝送速度と効率は向上し、情報伝送の時間は大幅に短縮し、人々の仕事と生活効率は高められる。無線光通信技術の幅広い応用はインターネット、モノインターネット、スマートシティなどの産業発展を推進することによって、社会経済の繁栄と発展を促進することができる。また、関連技術の研究開発と応用も推進され、科学技術の進歩と革新的な発展を促進し、国家情報通信の安全を高めることができる。

5.連絡方式：

  連絡係： 董喆

  連絡電話：13621877239