1.プロジェクト簡単紹介

1.1技術成果の簡単紹介

  プロジェクトの主な技術成果は自動車に技術サービスを提供し、シャーシバイワイヤ式知能化制御プラットフォームと新エネルギー自動車充電制御プラットフォームがある。プロジェクトは必捷必科学技術社の持っている完備した製品研究開発システムを頼りに、自動車企業と部品企業にASPICEプロセスに基づいた開発サービスを提供し、完成車の開発プロセスの中の各肝心な部分の能力を高め、製品開発の安定性と信頼性を保障する。

1.2技術分析と優位性

  プロジェクト技術の所持者は必捷必科学技術（吉林省）有限公司であり、同社は2021年に設立以来ずっと自動車技術の研究開発に力を入れ、すでに実用的な新型特許5件、ソフトウェア著作権14件を獲得しており、自主開発したスマート充電ポールコントローラー製品及び自動車核心技術サービスは国内トップレベルである。同社はすでに車載通信、OTA、モーターコントローラー、エネルギー補充制御、ステアリング制御など多くの核心技術を把握しており、充電エネルギー補充、プラットフォーム化データ管理製品及び応用開発の面では全国トップレベルである。

1.3技術成果の主要製品と応用

（1）自動車技術サービス

  国内自動車電子産業分野において、ASPICEプロセスに基づいた開発サービスを提供し、製品開発の安定性と信頼性を質高く保障し、自動車メーカーと部品サプライヤーの核心的なコントローラーの国産化プロセスをサポートする。

（2）新エネルギー自動車充電制御プラットフォーム

  新エネルギー自動車充電制御プラットフォームは新エネルギー自動車の7kW、11kW、22kWの自家用直流充電ポール及び60kW、120kW以上の公共直流充電ポールに応用されるし、充電制御プラットフォームは充電過程における自動車充電タイミング制御、充電制御モジュールとの通信・制御、充電ポール設備の故障検出と診断、充電費用の計量、充電インターフェース、充電ポールとクラウドプラットフォーム間の通信・制御などの重要な機能を完成することができ、様々なシーンをサポートできる汎用性のある充電制御プラットフォームで、量産後、国内同レベル製品の中で、トップクラスになれる。

（3）車載小出力モータ制御プラットフォーム

  車載小出力モータ制御プラットフォームは、車載のモータ制御プラットフォームに適用する。モータ制御：制御プラットフォームは小出力モータの起動、停止、速度調整と方向コントロールすることができ、回路設計と制御アルゴリズムを通じて、モータに対する正確な制御を実現することができる。システム安定性：制御プラットフォームは安定したモータ制御性能を備え、自動車環境下の各種の負荷及び応用環境下のシステム運行に満足できる。シャーシ領域のブレーキ制御、ステアリング制御、サスペンション制御などの重要部品に応用できる。

1.4技術成果の産業化と市場推進

1.4.1技術成果の段階

  少量テスト段階を既に完成。

1.4.2技術成果の市場推進方案

  技術成果の主なターゲットカスタマには、自動車メーカー、自動車部品サプライヤー、スマート交通システム集成業者などが含まれる。

（1）オンライン推進：ソーシャルメディア、業界サイトなどのルートを利用して、製品情報を発表し、ブランド知名度を高める。

（2）オフライン推進：業界展示会、技術シンポジウムなどの活動に参加し、見込み客との関係を築く。

（3）パートナーシップ：自動車メーカー、サプライヤーなどと戦略的パートナーシップを構築し、製品を共同に推進する。

（4）販売チャネル：直販チームを構築し、販売ネットワークを広げ、より多くのターゲットカスタマをカバーする。

1.5技術団体

  創始者の姜歓氏は、現在必捷必科学技術（吉林省）有限公司の取締役、社長を務め、東北師範大学投資理財学科を卒業し、中級エンジニア、人的資源四級管理士、国際ソフトウェアテストエンジニアであり、自動車向きの5つの特許を持ち、前後して中科啓程社、網擎科学技術社、麗明株式社で働いたことがある。全国初のスマートシティーをテーマとした衆創空間である3iCity衆創空間（国家級）を創設し、「スマート長春建設計画要綱（2015年～2020年）」にも執筆したことがある。麗明株式社で勤務した時、一汽集団、吉利集団、北京汽車集団、蔚来自動車など30社余りの国内の有名な完成車工場と国内外の大型自動車部品サプライヤーにサービスを提供し、累計売上高は2億元に達し、2020年には世界工程サービス分野でナンバーツーのフランス系企業であるオリュウム社と複数の国内有名企業の買収意向（推定2億元）を獲得した。吉林省現地の最大の自動車電子技術サービス会社であり、20社近くの完成車工場及び国内外の大型部品工場に先端的な研究開発サービスを提供し、スマートシャーシ及び車載情報安全分野において、長沙自動車創新研究院、安恒情報社と戦略的協力関係を締結した。現在、吉林大学と「スマート自動車」聯合研究院を設立する予定で、今後、研究院は科学技術成果の産業化とハイテク産業化において重要な役割を果たす。現在、一汽集団、清華大学、吉林大学と連携して吉林省重大専門課題1つを申告しており、一汽集団の重大専門プロジェクト1つを担当している。

  共同創始者の耿聡氏は、現在必捷必科学技術（吉林省）有限公司の取締役、副社長を務め、新エネルギー及び創新事業部、品質保障部、プロジェクト管理部を管理している。長春工業大学電力電子と電力伝動学科を卒業し、修士の大学院生で、啓明情報社、大陸集団、アルト社などの国内外の有名な大型企業に勤めたことがあり、自動車電子の研究開発、プロジェクト管理を担当し、多国籍技術チームを率いて各種の自動車コントローラーの研究開発、生産を完成したことがあり、GM、一汽解放、上海自動車フォルクスワーゲン、上海自動車通用五菱、シェフラーなどに応用された。

  共同創始者の牛振生氏は、現在必捷必科学技術（吉林省）有限公司の取締役、副社長を務め、工程技術センター、実験室を管理している。長春工業大学電子情報工程学科を卒業し、前後して自動車スマートネットワーク、自動運転画像識別などの研究開発に従事し、国家863計画プロジェクトである「V-BOXに基づいた車両精密測位システム」の計画と実施を担当したことがある。

2.市場将来性分析

（1）自動車技術サービス

  自動運転、インテリジェンス・エンターテインメント、電動化などの浸透に伴い、完成車に占める自動車電子のコストは持続的に上昇し、環境保護の需要が日増しに高まっている中、中国は2050年までに伝統的燃料車を全面的に撤退させる計画の上、新エネルギー自動車購入税の優遇政策を重ねて、市場の需要は自動車電子の比率がより高い中高級車種、ハイブリッド車種及び純電動車種に徐々に変わっていく。将来的には、政策の駆動、環境保護の支援、消費の牽引などの共同作用の下で、自動車電子の占有率は絶えず向上していく。賽迪社のデータによると、2025年に、すべての車種の中で、乗用車の電子コストは完成車コストの60%に達する見込みである。

  中国の新エネルギー自動車販売台数は2017年の76.78万台から2022年の687.23万台に増加し、2022年の中国自動車サービス市場規模は前年同期比6.13%増の53681億元に達し、2015年から2022年の複合成長率は13.3%で、その内、自動車電子サービス分野の市場規模が41.21%を占め、最も大きい。

（2）新エネルギー自動車充電制御プラットフォーム

  中国の公共充電ポールの保有量は2017年の21.4万基から2022年の179.7万基に増加し、6年間の複合成長率は53.05%に達した。中国の自家用充電ポールの数（車に合わせて配置）は2017年の23.18万基から2022年の341.20万基に増加し、年間複合成長率は71.23%に達した。2030年まで、充電ポールは普及化と知能化の方向に向かって発展し、充電ポールは10年で10倍という急速成長期を迎える。新エネルギー自動車が約束目標まで伸びることについて国際エネルギー署がサポートすることにより、2030年末まで、世界充電インフラは12倍以上増やし、毎年2200万基以上の電動軽型充電ポールを設置する必要があり、充電電力の需要量は750TWhを超える可能性があり、自家用充電ステーションは65%のエネルギー需要を満たすことができる。中国は長期的に依然として充電ポールの最大市場である。

（3）車載小出力モータ制御プラットフォーム

  ブレーキバイワイヤ式制御の浸透率の向上により、ブレーキバイワイヤ式制御の市場規模が伸び、現在、ブレーキバイワイヤ式制御は商業化初期段階においてある。スマート電動車市場の急速な発展に伴い、ステアリングバイワイヤ式制御は高級自動運転の需要に適合し（将来的には車載小出力モータは自動運転機能を集積する）、今後4年間の複合成長率は50%にも達する見込みである。一台当たりの価値が3500元/車まで引き上げることで推計し、疫病終了後の需要の回復を考えると、中国自動車ステアリングバイワイヤ式制御の市場規模は急速に拡大する見込みで、2022年の30.1億元から2026年の152.5億元まで伸び、4年間の複合成長率は50.0%に達する。

3.融資需要と融資用途

  プロジェクトは3000万元の融資を計画し、業務コスト、研究開発費用、ハードウェア研究開発ツールチェーン、ソフトウェア研究開発ツールチェーン、ソフトウェアテスト、製品試験標定、製品試験認証、生産ライン建設などに使用する予定である。

4.技術成果の効果分析

4.1経済効果

  プロジェクトの技術成果の市場価値は約12700万元と見込む。

4.2社会効果

  プロジェクトの技術成果が産業化された後、車両の制動効率と正確性を高め、制動不足や制動オーバーによる交通事故を減らし、交通安全を高めることができる。エネルギーを節約すると同時に、車両の走行状態と道路状況に基づいて、車両の制動と加速過程を最適化し、エネルギー浪費を抑えることができるし、更には新エネルギー自動車産業の発展を推進し、自動車産業の競争力と革新能力を高める同時に経済発展を促進することができる。

5.連絡方式：

  連絡係：姜歓

  連絡電話：18626627066