1.プロジェクト概要

　1.1技術成果の簡単紹介

　プロジェクトの技術成果は「自動車ヘッドランプ測定器校正装置」であり、自動車ヘッドランプ測定器の精度を効果的に確保し、校正作業の準備時間を減らし、作業効率を高めることができる。

　1.2核心技術分析

　「自動車ヘッドランプ測定器校正装置」は吉林省嵐策科学技術有限公司が自主開発した国内初の製品である。会社はすでに2つの核心技術を把握して、自動車のヘッドランプ測定器校正装置の製品と応用開発の面で国内の先進的なレベルにあり、しかも国内外には競合製品がない。

　1.3技術成果の主要製品と応用

　「自動車ヘッドランプ測定器の校正装置及び校正方法」など2つの核心技術は、主に自動車業界の検査、検査設備の製品技術性と品質の向上に応用される。

　1.4技術成果の段階

　プロジェクトの技術成果は最終段階のテストにおいてある。

　1.5技術団体

　吉林省嵐策科学技術有限公司（以下は「会社」と略称する）は2023年05月24日に設立され、自動車検査、検査設備の研究・開発、生産、販売に従事する科学技術企業である。

会社は長期にわたって自動車計量測定に携わる経験の豊富な技術チームを持っている。チームは国家関連管理機構及び各省の法定自動車計量検定機構と協力して関連する複数の計量測定設備の研究・開発を完成したし、すべて製品化された。プロジェクトチームの主要メンバーが獲得した栄誉と役割分担は以下のようになっている。

　（1）王蘭：長春理工大学を卒業し、電子科学と技術専攻、博士課程の大学院生で、自動車検査関連の仕事と設備の研究・開発に10年以上務めており、光学視覚イメージング技術研究とレーザー光源出力性能研究に8年間携わって、発表した関連学術論文は12編、担当として完成した各級の科学研究プロジェクトは8項目で、吉林省科学技術進歩賞3等賞を受賞し、制定に参与した国家校正/技術規範は6項目、審議決定した規程や規範は20項目以上で、検査業界の市場需要、技術研究・開発、標準の設定に豊富な経験を持っている。プロジェクトの研究・開発からテスト、生産、販売まで全部受け持つ。

　（2）範建武：清華大学工程物理学部を卒業し、1980年から今まで「電離放射線計量」、「計器開発生産」、「力値計量」、「温湿度計量」、「自動車計量」などの計量科学研究に従事したことがある。元北京市品質技術監督局が授与した各種類の賞を受賞したことがある。計量検査業界のベテラン専門家である。プロジェクトに技術サポートを提供し、国の各種関連標準文書を改訂、制定し、プロジェクトの研究開発設備の計量測定性能に対してテストと評価を行う。

　（3）張赤軍：長春理工大学を卒業し、博士課程の大学院生で、計量検査業に6年間従事し、担当した科学研究プロジェクトは30項目、プロジェクトチーム長として担当した項目は4項目、担当した国防軍需産業プロジェクトは20項目、担当した科学技術庁、発展改革委員会及び企業のプロジェクトは10項目である。授権された国家発明特許は1つ、国防発明特許は1つ、発表した学術論文は23編、第一著者は17編、一級学報は4編、EIに収録されたのは8編である。会社のプロジェクト、製品の肝心技術、首締め技術の難関攻略、研究開発チームの建設を担当して、企業の研究開発実力を向上させる。

　（4）李博：国内5種類車両の研究・開発と販売に多く参与し、幾つかの国内一手生産権を持っている。豊富なプロジェクト運営とマーケティング経験を持っている。市場販売モデルの設定、市場チャネルの維持、アフターサービスモデルの設定を担当する。

　（5）陳威：ある一線完成車工場で車両安全監視主管に勤めた経験を持っていて、車両監視分野で12年間の業務経験がある。複数の完成車モニタリング設備を自主開発し、国家標準のステージ六とステージ七のOBDプロジェクトの起草業務に参与したことがある。自動車業界の新たな発展トレンドの把握と会社の新プロジェクトの研究・開発及び知的財産権の企画を担当する。

　（6）李世傑：主にレーザの研究・開発と製造作業、光学センサの設計と製造作業、各種機械の自動化設計と製造作業に従事し、光学関連機器・設備の研究・開発と製品設計を33台（セット）完成し、すべて生産されて市場に投入した。

　（7）劉建明：検査市場の需要に満足できるソフトウェアの機能設計、光機電気一体化設計、設備全体性能のテストを担当する。

　2.市場将来性分析

ヘッドランプは、夜間や視認性の低い条件下で、運転者に走行道路の照明を提供する重要な設備であり、運転者が警告を発し、連絡を取る照明信号装置でもある。そのため、ヘッドランプは十分な発光強度と正確な照射方向を備える必要がある。

　自動車は走行中の振動により、ヘッドランプ部品の取り付け位置が変動して、ビームの正確な照射方向に変更を起こす可能性があるとともに、電球は使用中に徐々に老化し、ミラーも汚染されて集光性能が悪くなって、ヘッドランプの輝度が足りなくなる。これらの変化により、前方の道路状況に対して運転者がはっきり認識できなかったり、対向車両と交差時に相手の運転者の目を眩ませたりして、事故を引き起こす可能性がある。そのため、ヘッドランプの発光強度とビームの照射方向は自動車運転安全を検査する時の必須項目とされている。

　自動車ヘッドランプ測定器は、自動車ヘッドランプの発光強度及びビームの照射位置（すなわち光軸オフセット量）を検出するために用いられる自動車検査設備である。主に自動車検査ステーション、自動車製造工場、自動車修理工場、自動車ランプ工場、関連4S店、トラクターや自動車のヘッドランプに対する農機監督管理部門の検査と調整に適用する。

　自動車ヘッドランプ測定器の校正装置は自動車業界の検査、検査設備の製品技術性と品質向上に幅広く応用することができ、現在、会社はすでに4省3市1自治区で前期段階の販売を完成し、一定の市場販売ルートを持っている。会社の実質的管理者は産業技術標準国家委員会のメンバーで、市場推進能力が強い。5年以内開発された国家標準/規範などの三つの技術支援設備は、いずれも市場に導入されている。

　3.融資需要と段階的目標

　プロジェクトは200万元の融資を計画し、資金が振り込まれた後、主にヘッドランプ測定器校正装置のアップグレード製品のモデルチェンジと2024年7月市場導入予定の二番目製品の研究・開発（研究開発、テスト、製品化モデルチェンジ、人員労務、部品調達などを含む）に用いる。段階的目標は次のようである。

　（1）投資資金の入金日から2年内に、会社が生産した自動車測定器スマート校正装置を唯一の技術サポート設備とするチーム標準の改訂と立案を完成し、技術標準は既存国家標準や業界標準の要求を上回る。

　（2）投資資金の入金日から3年内に、チーム標準リーディングブランド認証を獲得し、業界内で先進的な標準体系をリードされる会社に引き上げ、生産された自動車ヘッドランプ測定器校正装置及び会社自体は、業界、市場と社会に公認される自主的技術製品と良質企業となる。このマイルストーンの達成は、自動車ヘッドランプ測定器スマート校正装置及び企業自体が、業界内で、品質、自主的技術、管理の先進性、信用度、競争力までの各方面から公認され、業界のベンチマークとなることを示す。

　4.技術成果の効果分析

　4.1経済効果

　プロジェクト技術成果の市場価値は約1700万元と見込む。

　4.2社会効果

　プロジェクトは光電子産業と自動車産業の連動発展を促進することができ、自動化、データ同期化、追跡量値の正確化の傾向に絶えず満足させ、伝統的自動車の検査業界と新エネルギー自動車の検査業界における長春市の影響力を高めることができる。

　5.連絡方式

　連絡係：王蘭

　連絡電話：15943029421