1.プロジェクト概況

　1.1技術成果の簡単紹介

　プロジェクトはドメインノロジーマップを中心に、皮膚学科、数理統計、情報論、人工知能、ソフトウェア工程などの多学科と深く融合し合って、医療ビッグデータ資源統合プラットフォームの研究を展開し、データの収集、管理、統合と応用を指導することである。

　現在、本プロジェクトは吉林大学概念検証センターでの検証を既に完了し、エンジニアリング条件を備えている。

　1.2技術分析と優位性

　1.2.1核心技術分析

　プロジェクト技術成果の所有権は長春通達データ技術有限責任会社であり、同社が自主開発した「皮膚腫瘍データ資源統合プラットフォーム」は、国内初の理論と方法である。この理論と方法に基づいて、プラットフォームは分散式、マイクロサービス、非関係データベース、ゼロコード開発などの先進的なソフトウェア開発の構造と技術を採用して、データの収集から応用までのフルチェーンのデータ処理プロセスを固定化し、データ資源、テーマデータ、規範化データセットなどの先進的な理念を導入した。現在、プラットフォームは国内トップクラスである。

　1.2.2技術革新と優位性

　（1）プロジェクトはドメインノロジーマップに基づいたデータ資源概念モデルの定義方法を提出して、データ資源の次元の完全性における保証問題を解決した。

　（2）プロジェクトが提案した皮膚腫瘍多モード、規範化データセットという定義と製造方法は、AI補助診断モデル訓練における高品質データの提供問題を解決した。

　（3）プロジェクトは臨床業務と臨床データを統合して閉ループ式サイクルを形成して、トランザクション駆動から知識駆動+データ駆動に変換するクライアントモデルを構築した。

　1.3技術成果の主要製品と応用

　プロジェクト技術成果の主な製品は臨床症例管理システム、皮膚腫瘍データ資源統合プラットフォームであり、各技術成果の応用範囲は以下のようである。

（1）臨床症例管理システム

　ドメインノロジーマップを中心に、臨床症例管理業務と臨床データ処理業務を統合して、臨床業務管理を完成する同時に、臨床データの収集、処理と応用を実現し、臨床データの持続性、即時性、収集完全性などの問題を解決し、臨床に力を入れ、臨床医師の使用意欲を高め、医師の臨床診療をサポートし、「業務駆動」から「データ駆動」＋「知識駆動」に転換し、臨床経路を改善する。

　このほか、データ資源統合プラットフォームと連動して、「1+N」モデルで多中心データ収集、集約、共有、配布メカニズムを構築し、データ資源建設をサポートする。

　（2）皮膚腫瘍データ資源統合プラットフォーム

　ドメインノロジーマップを中心に、複数のデータソース（ネットクローラー、臨床症例管理システム、ETLなど）を統合し、構造化データ、半構造化データと非構造化データに対して、ローデータ、層化データ、テーマデータと多モード規範データセットの管理機能を提供し、人工知能に高品質データセットを提供し、データ分析に無偏サンプルデータを提供し、人材育成に真実な教育素材を提供し、流行病管理に権威あるデータ資源を提供することで、医薬、教育、研究に奉仕する。

　1.4技術成果の段階

　現在、本プロジェクト技術成果は最終試験段階にある。

　1.5技術団体

　長春通達データ技術有限責任公司は2023年の設立以来、健康医療ビッグデータ製品の研究・開発、生産にずっと力を入れてきた。プロジェクトチームの主要責任者の職責分担は以下のようである。

（1）姚春麗：法人/代表取締役、兼任、会社の発展方向を確定し、分野の専門知識指導を提供する。国内の有名な専門家、省内皮膚外科のリーダーであり、プロジェクト所属の業界痛点、解決方法と発展方向について熟知している。

　（2）孫衛佳：株主/総経理、専任、会社の発展方向の制約の下で、会社の管理、経営と製品の研究・開発を担当する。教育、科学研究に携わって33年経ち、17年の企業経営経験がある。

　2.市場将来性分析

　（1）政策支援は持続に強化される

　「第14次5カ年計画」の実施とデジタル経済戦略が深く推進していくことにつれて、国は健康医療ビッグデータ産業に対する政策支援をさらに強化し、産業発展に有利な政策文書と計画案をより多く打ち出す。特に、デジタルインフラ建設の加速、デジタル経済人材陣の完備、デジタル経済制度の保障強化などの面で、業界により安定した良好な発展環境を提供する。

　（2）技術革新能力は絶えず向上する

　今後数年、人工知能、クラウドコンピューティング、モノインターネットなどの新興技術が絶えず発展し、成熟していくことに従って、健康医療分野ではより多くの技術革新と応用モデルが現れる。特に映像認識、自然語意分析、ディープラーニングなどの面で、更に突き進んでいく。同時に、データレーク、マスターデータ管理などの重要な技術の面でも、より多くの実践と探求を行う。これらの技術革新は健康医療ビッグデータの価値の発掘能力と応用効果を大幅に向上させる。

　（3）応用分野がさらに広がる

　今後数年、健康医療ビッグデータ産業の発展と成長に伴い、臨床意思決定の支援、精密診断治療、スマート病院建設、公衆衛生監視・ワーニングなどの伝統的な応用分野のほか、より多くの新興の応用分野が湧きだされる。例えば、遺伝子検査、薬物開発、保険定価などの分野で、生物ビッグデータを利用して正確なマッチングと個性化サービスを行えるし、慢性病管理、運動フィットネス、心理コンサルティングなどの分野で、健康ビッグデータを利用して遠隔モニタリングと介入を行えるし、薬品流通、薬品監督管理、薬品品質などの分野で、経営と運営のビッグデータを利用してトレーサビリティーとリスクコントロールを行える。

　以上を纏めて言えば、健康医療ビッグデータの産業市場はまだ発展初期にあり、将来、政策支援、技術革新、応用普及に伴って、高速の発展を迎える。

　3.融資需要と段階的目標

　現在、本プロジェクトは株主より研究・開発費として500万元、経営費として100万元が投入されている。チームはすでに関連科学研究経費として500.5万元の支援金を獲得した。

　今後3年間で1500万元の融資を計画し、資金が振り込まれた後、製品の研究・開発と販売システムの構築に用いる予定で、各段階の目標は以下のようである。

　（1）一年目：『皮膚腫瘍データ資源統合プラットフォーム』、『臨床症例管理システム』と『データ収集ツール』を完備し、データ共有と交換の安全メカニズムの研究開発を完成し、マーケティングと製品販売を行うが、主には、重点ユーザーの無料使用、業界展示会、会議とサロン、販売チャネルの構築及び関係者の給料などがある。

　（2）二年目：臨床補助診断モデル、半構造化知識抽出、知識マップ掘出しツールなどの新製品の開発を行い、重点ユーザー、業界展示会、会議とサロン、販売チャネルの開拓などを強化する。

　（3）三年目：新製品の研究・開発を行い、開発方向は因果推定に基づいた臨床補助診療システムである。

　4.技術成果の効果分析

　4.1経済効果

　プロジェクト技術成果の市場価値は約1500万元と見込む。

　4.2社会効果

　プロジェクトの技術成果に対するエンジニアリング化応用が実現されたら、国内の公共衛生科学研究機構、国内の三甲病院、及びデータ処理サービスに需要のある顧客に広く応用される。国内の三甲病院、特に三甲教育病院に皮膚腫瘍データ資源統合プラットフォーム、データ資源建設コンサルティングサービスを提供することができるし、科学研究と臨床に従事する三甲病院の助教授、教授、修士課程の指導教師、博士課程の指導教師、特に学科のリーダーに臨床症例管理システム、データ処理サービスを提供することができる。

　5.連絡方式

　連絡係： 姚春麗

　連絡電話： 13009101000